Web版ひであき日記

2005年06月

  ノー上着・ノーネクタイ開始!!
06/01 (水)

puri2.gif 朝食時、活きのいいブロッコリーなどの野菜が食卓に。聞けば、雪之介の散歩中に畑作業中の方から頂いたものという。感謝。

今日から、国・県・市ともにノー上着・ノーネクタイの服装が推奨される。「COOL BIZ(クール ビズ)」という。地球温暖化防止のため、日本では二酸化炭素排出量を6%減少させるために、夏のオフィスの冷房設定温度を28℃程度にすることを呼びかけ、この室温でも涼しく効率的に働くことができる「夏の軽装」を推進していくという。

国会では羽田孜元総理親子の半袖スーツ(省エネルック)を見てきたが、ほとんど真似をする議員もいなかった…。スタッフなら尚更。兵庫県内では、県を中心に各自治体に呼びかけていたようで、姫路市でも以前から実施している。私も市議会議員に当選した年から、6〜9月はノー上着・ノーネクタイ。最初は違和感があったが、慣れるとこんなに楽な服装はない。控室は扇風機を使っている。平均気温も上昇している。官だけでなく、民間でも一般的になればいいと思う。

Rと家計・政治資金会計運営の話し合い。家計は全て任せているが、いろいろ問題があるようだ。今、子どもはいないので保育や学費に関する支出はない。政治資金や交際費等を削ることはできないが、その他の部分で節約することを申し合わせた。手柄のモスバーガー。

市役所。議会控室。その後、バスに乗り遅れ、徒歩で姫路。送別会兼市政懇談会。四方山話。今日はサプライズもあった。

今日は、自民党の兵庫11区の公募締切日。当初応募者は1人という話もあったが、結局5人の応募があったという。決定は7月末ということだが、注視したい。

  出張旅費問題−姫路市が”他山の石”に?
06/02 (木)

播但線、市バスで市役所。議会運営委員会の時間が予想以上に伸びる。議会控室に相生出身でペーロン祭りにも造詣の深いKさん来訪。どうやら私がペーロン祭りに行ったという日記を見たらしい。

その後、他会派のF議員とそのインターンシップ生の学生さんが挨拶のために来訪。名刺を見て驚く。と私は今年の夏はインターンシップは募集しない見込み。

マス徳の昼食弁当の後、会派市民クラブ総会。6月議会の提出議案の紹介、本会議質問内容打ち合わせ、議会選出の農業委員会委員の割り振りなどについて。

提出議案は、ロープウェー事業を交通局から分離し、書写山周辺の施設を含めて「公の施設」としてパッケージで「指定管理者」に運営を委ねるという新施策のほか(これまで都市整備公社に運営を移管する方針とされていたことを転換)、書写工芸館など外郭団体に管理委託(地方自治法規定)させることを定めた条例を改正し、直営方式に戻す規定の整備など、指定管理者制度の導入に伴うものが多かった。

私が先の議会で指摘した出張旅費の適正化は提出予定議案としてはなかった。実は、姫路市と同様に国内最高の3ランクを抽出適用していた明石市(全国2市の1つ)が先行して6月議会で条例を改正するという報道があったばかり。姫路市の報道を受けて、明石市でも問題になったと聞いている。

旅費を定めた条例は市長提出条例であり、質問に対する答弁は「今後調査研究したい」「必要があれば見直したい」というものだった。このまま姫路市のほうで6月議会で適正化が実施されないとなると、結果的に我々が他山の石となってしまう。

こんなことを書いていると、議員なんだから、質問や提案だけでなく自分で条例を改正すればいいという声もあるかもしれない。周辺自治体や他都市の事例もわかっており、案自体も作成可能。ただし、議員条例提出の法的な制約のほか現下の状況では、残念ながら成案となる多数になれない。本音では下げたくないという声。選挙で選ばれた人の声で決まる。

会派総会自体も長時間。その後、郵便局で振込みなど会計雑務。その後、中学校給食問題で会派議員と懇談。利用者の推移が伝えられるに意見百出。もともと議会では”愛情”弁当推進派の議員が多い。このまま手をこまねいていると、議会が再び給食自体を否定的に捉えることになりかねない。利用者の立場に立ち、少し踏み込んで改善しなければならないのではないか。

その後、創夢会・市民クラブ合同の大学誘致問題の勉強会。そういえば、姫路獨協大学の薬学部新設等も既定路線のように伝えられていたが、学長選挙に関連して不要論もでるなど再び議論になっているらしい。大学等の高等教育機関が姫路に存在することのメリットは言うまでもないが、公費支出をした以上、その費用対効果というものをきちんと検証する必要がある。その上で、少子化社会と時代の先を読んで、必要な施策を打つべきだ。

  ザ 祭り屋台 in姫路 前夜祭−おんな祭り!!
06/03 (金)

hare.gif 播但線で姫路。車内では知人から「横から見たら誰かわからなかった」というきつ〜い一言を頂いた。節制しているつもりだが体重は減っていない…。体感的には今年一番の暑さ。

市バスで市役所。他会派の議員や議員OBらが会派控室にて懇談中。議長選挙の話もチラホラ。その後、遠方の先輩らと電話でいろいろ話す。その後、ローソン市役所前店で月見とろろそばを買い求め、控室で食す。

その後、同僚議員から市立学校で試験の解答用紙や成績簿などが紛失したとの話を聞く。私は当日記以外に様々なことを記録している。調べてみると、市内には28の中学校があるが、この2年で、同じ学校で3回、同様の紛失事件が起こっている。これまでの経緯や議論を調べると、個人の不注意とか、施錠の徹底不備という管理上の問題になっているようだが、統計的にはあり得ない確率。どうも腑に落ちない(経緯等の資料はHP掲示板で)。

その後、ある方から様々なことを教えて頂いた。毎度同じような構図の話。プレーヤーは多少入れ替わるが、主役級はいつも同じ。あと何年続くのだろうか。6年かな。

その後、議会事務局。議事課や調査課で各種資料を頂く。議会運営委員会委員の人選の話も出ていた。私に対して「議会改革の難しさを身をもって体感してください」とはある人の言葉だが、「手を挙げるまでに5年ぐらいかかるだろう」と誰かが言った(笑)。議会改革提言は既にHP上で詳細を掲載済みだが、そういった意味では、5年たっても役に立つかも知れない。そんなに待っていられないが…。

参考にならないが、議会改革について一つ話を紹介したい。対面型議席配置や条例提出機能の充実など改革の先進都市として三重県議会が有名だが、誰が中心になって取り組んだのだろうか。特定の会派もしくは若い議員が先頭に立って提案したのか。いずれも違うようだ。実は議会とは直接関係がない県知事なのである。

改革に取り組んだ当時の県議会議長のコメントも雑誌などに見られるが、いずれも議会改革の発端は県知事の誕生と話しているので間違いないだろう。経緯としては、知事が行政と議会の関係を整理しようして、議会側も様々な改革が必要になったということのようだ。

先日のマニフェスト議員連盟の結成大会の際に、前県知事の北川早大大学院教授から直接聞いた話だが、「議会改革のために、○○課長クラスの優秀な職員を県議会事務局に出し、『知事部局の方を見ずに、議会の立場で改革に取り組め』と命令した」という。三重県議会議員自体も自らの政策提言能力や権限の拡充をはかるために彼らと一緒になって改革に取り組んだのだろう。これまで何の特色もない議会がいつの間にか他府県の視察を受ける先進議会になってしまった。

地方議員の実力や議会主導なるものの真の実情をよく知る政治家知事たればこそ、能吏派遣という側面支援を実施したのだと思う。議員と首長と職員。議会改革はこの三位一体の取り組みの成果であるということだ。

今日、資料調査の一環で昔のHP日記を少し読み返したのだが、昔の内容は恥ずかしくなるような不勉強なものが多い。2年間に多くのことを勉強させて頂いたと感じた。

その後、市バスで姫路駅。徒歩で大手前公園。「ザ 祭り屋台 in 姫路」の前夜祭「おんな祭り」。ステージでは、別所町小林地区と別所西地区の毛獅子の演舞、太鼓集団「一擲」、陸上自衛隊姫路駐屯地「白鷺太鼓」による和太鼓の演奏。女流書家の近藤朱鳳さんのパフォーマンスなどを行っていた。連合婦人会長さんや幼稚園の児童・保護者の皆さんが踊りながらみゆき通りや小溝筋商店街を練り歩くなどして盛り上げていた。公園内は出店も出ていた。私の友人姉弟も店を出していた。久方振りに少し話す。

みゆき通りのマクドナルドが店舗前に出店を出し、割引券を配って協賛されていたのが印象に残った。

  2年目「ザ 祭り屋台in 姫路」
06/04 (土)

kocchi.gif R、雪之介と「ザ 祭り屋台in 姫路」へ。車を城内図書館西の駐車場に止め、シロトピア公園・美術館脇を通り、喜斉門方面から姫路城三の丸広場へ。父や同級生の妹Fさんほか多くの方と遭遇。津田の屋台を一気に差し上げる技「一気差し」、浜の宮の重さ2トンの屋台を24人の男が頭上高く差し上げる「台場差し」を見学。1人5000円、2410席という有料観覧席の様子も気になるが、ほぼ満席のようだ。

イーグレ前の大手前公園周辺の出店で昼食をとり、美術館南側の石畳に開設されていたオープンカフェに立ち寄り、帰宅。

初回の昨年は警備体制のほか様々な問題が指摘されたが、今年はどうだったのだろうか。一参加者としては成功したと思うが、こればかりは他の人の声を聞かなければわからない。

天候は良すぎるというほど。日差しがきつく、気温も高かったので、Rも雪之介もかなり疲れたようだ。私が夕飯をつくることに。近所のコープ砥堀店で半額になっていた牛肉や見切りの野菜、半額の卵を買い集めてすき焼き。手前味噌だが美味。

  総理の靖国神社参拝と郵政民営化問題
06/05 (日)

kocchi.gif 日曜朝の政治番組 サンデープロジェクトなどを見る。小泉総理の靖国神社参拝問題、郵政民営化問題など。靖国神社への小泉総理参拝問題では、戦後60年にもなって周辺諸国とこの問題で係争していること自体に問題がある。私も祖父や祖母の兄弟も祀られている。東京在住中は何度かお参りしたこともある。小泉総理も総合的に判断して総理在職中の参拝は控えておいたほうがいいと思う。神社に赴かずともできることはある。

といっても周囲もそうアドバイスしているだろうが、意固地になっている以上、簡単には引かないだろう。逆に言えば、郵政民営化では妥協を重ねているとはいえ、彼の決意自体は変わっていない。当面、靖国参拝中止派にも妥協せず、持論を貫き、郵政民営化法案が成立した段階で、彼は靖国参拝を総理在任中凍結するのではないか。そんな気がする。50近いという報道もあるが、最終的に本会議に出席して法案に反対する自民党議員は極少数になるのではないか。

先日、自民党の民営化反対派の対案提出の報道もあったが、これは前衆院議長本人が衆院事務総長に渡しただけで法的にも受理されていない。というより受理されないことを知っていて報道向けに提出しただけのことである。延長されて盆前になった国会会期末に参議院を通過する日程がどこかで作成されて、その通りに進んでいくだけだろう。解散など誰も考えていない。

その後、HP作成など。昨晩に引き続き、昼食は私が担当。といってもチャーハン。失敗。その後、近所回りなど。畑の様子を聞くに、昨夕の霰(あられ)の影響でレタス等に被害が出たという。雹(ひょう)という人もいた。霰(あられ)と雹(ひょう)の違いは、直径2〜5mmのものを霰(あられ)、5mm以上のものを雹(ひょう)というらしい。砥堀では恐らく霰(あられ)だったと思う。その後、春川神社。久方振りに絵馬・武者絵「参議対韓問題を論ず図」などを見る。この春川神社やその背にある有明山については、春川神社の近所にお住まいで、西播磨の中学校の校長も歴任された吉田實先生の書かれた『有明誌』というものもあるので紹介しておこう。

『有明誌』徳島大学歯学部助教授吉田秀夫さんのHPより
http://www1.linkclub.or.jp/~yosihide/ariake

  コアゾーンと駅ビル建設問題が今また議論の争点に
06/06 (月)

kouji.gif 播但線で姫路。月曜定例の朝の街頭演説。6月議会の内容説明と想定される議会人事、ドーム跡計画の策定についての論点整理。M代議士、K県議、Yさん、Oさん。終了後、神姫バスターミナル横のカフェ・サンタマリア。市政懇談会。

その後、JR姫路駅南口のコンビニに立ち寄り、市バスで市役所。市政情報センター。その後、議会控室。複数の他会派議員が集まり、一昨日の「祭り屋台」イベントについて、感想を述べ合っていた。見物人に対する考察は興味深い。「祭りは(無料で)見るもの」という地区が多いが、「祭りの桟敷席は競って買うもの」と思っているところもあるという話。同じように見えても、地区によって様々な違いがあるということ。練り子と観客を仕切るバリケードや警備状況についてもいろいろ発言があった。概ね成功と捉えている議員が多い。

その後、市役所北のシャンカル。日替わりカレー。若い人がナンを追加オーダーしていた。よく食べるなと感心。その後、姫路市職員互助会に対して出ていた約17億円の積立金返還請求(+退職者互助会・労組への補助金返還、公費支出の廃止)について姫路市監査委員による監査結果が公表された。「請求はいずれも棄却」。ただし「姫路市長・公営企業管理者は、職員互助会に対して、その積立金約10億円を直ちに返還請求されたい」という”要望”つき。つまり、「今回請求された件は違法とはいえないが、今後事業予定のないお金なので返してもらえばいい」というもの。想定の範囲内ではあるが、請求人がどう判断されるか。

その後、N議長から明日の総務経済委員会の運営について話あり。その後、その委員会の事前資料に少し目を通す。かなり踏み込んだ案になっている。少し驚いた。

その後、手柄のM代議士事務所。民主党姫路総支部幹事会。党員・サポーター拡大目標についての達成報告、J党兵庫11区の公募状況、県知事選挙対応(井戸知事支持拡大方策)、県下の補欠選挙の状況報告など。その後、市議会報告。

ある役員から、先日開催された「都心部まちづくり構想検討懇話会」の中で出た「市はコアゾーン(播但線ホーム北東の現未利用地)の土地を取得しない。民間による開発を考えている(市は地区計画を定めるなどして開発に関与する)」という市当局の考えについて意見が出た。これは当初からの市の方針通りの話なのだが、駅ビル問題とあわせて、最近、議論になることが多い。

地価下落を続けている姫路の中心市街地の状況と民間企業の状況、時間の関係が、経済団体を動かし、官の関与度合いを高める方向に軌道修正させようとしている。上の策ではないと思うが、経済団体の立場からすれば当然の主張ともいえる。

朝の演説でも話したが、ドーム跡計画の問題とあわせて、パブリックコメントや市民アンケート、審議会や懇話会を何回やっても、これらの問題については、依って立つところによって意見はバラバラだろう。いつまでも政治的な争点となり続け、結局遅れ続けるということにもなりかねない。専門家であって、この問題を争点にして選挙で選ばれた人の思いを、そろそろ直接市民に語り、主導的役割を果たす頃ではないか。懇話会にそれを揉んでもらえばいい。また、ある役員から、市議会市民クラブ・連合でまとまって提言をという話もあったが、議会の中でさえ意見は統一されていない。

終了後、Fくんの車で送ってもらった。感謝。その後、通りすがりのNさんがリニューアルしてくださった「姫路駅高架関連事業ページ」についてコメント。リンクのページなどで過去の計画や審議内容を知ることができるのだが、ドーム後の計画一つとっても、先日の懇話会に提出された施設イメージでは、以前の計画との違いがあまりわからなかった。各種団体や有識者の知恵も何度も借り続けている。時間だけが過ぎていくような気がしてならない。

  職員互助会補助金、大幅削減へ
06/07 (火)

puri.gif 播但線、市バスで市役所。資料等に目を通した後、市議会総務経済委員会。市職員互助会の運営の中間報告について。公費が入ることで所得として課税される可能性もあった第二の退職金事業(平成15年度で約1億2千万円)への公費投入をやめ、多くの給付事業を中止するとともに、掛金だけの運営ですべきところと、掛金・公費=2:1の割合で実施する事業等の会計を区分する方針などの改革案が説明された。

他議員の質問が一通り終わった後、制度における市長・議会(市民)の関与の方法を中心に提言させて頂いた。過去の状況と比較すれば大変な決断がある。プロセスを推測するに大変だったと思う。こういったことは承知している。ただし、私にとっては額の多寡という結論は各論であって元々あまり関心がない。

行政の運営の基本として捉える情報公開・透明性と責任や根拠の明確化が担保されているかどうかが問題。今回の問題で最も重要なことは、年間2億円を超える公金を支出しながら、条例や規則という議会や市長が関与する法規や予算書では、実態が何もわからなかったことにある。掛金比率は互助会規約で定められているとはいえ、この規約自体が受益者だけで改廃するもの。公費負担にいたっては、明文化されたものでは「毎年度予算の定める金額」と条例で規定されているだけで、今年度も局長が専決している。残念だが、広報ひめじでの公開を言われても現段階では評価できない。リフレッシュ休暇について触れる議員もいたが、休暇として堂々と規則に明記しなければならない。今回の改革に伴う新規施策だと誤解して公式会議で発言される議員がいることに良心の呵責にさいなまれた。内規で非公表で実施するから、こんな話になってしまう。制度に反対する人もいない。一度このあたりも整理してもらいたい。

法的に担保させることが私たちの市民に対する責任の取り方である。これは信用する、しないという問題ではない。

その意味で今回は議論が少し噛み合わなかった。結果責任という概念を軽々に委員会の場所で議論したのは若気の至り。反省が必要だ。場所をわきまえなければならない。立場の異なる方にも意見を伺ったが、今回は中間報告。まだ結論を出すのも早い。今日は結論を早く出そうとする私の昔からの悪い癖が出た。自分がいるところを見ていない。

委員会散会後、総務経済委員会のI委員長と共に観光推進部のT部長、O課長から観光イベントについてヒアリング。姫路城大修理がもたらす様々な影響にも言及があった。

昼食は、浪花うどんでカレーそば。その後、委員会を傍で見ていた若い方からも意見を聞いたり、様々なところを歩く。私の年齢を31歳と知り、「まだまだ夢がある。この調子で頑張ってくれ」と言ってくれた人もいる。若い間に様々な経験を積み、加齢と共にしかるべき立場となった人もいる。傍目から勝手に老後の生活を想像して、不安もないだろうと思う。こうした人がしかるべき立場に立った時、何を考えるのだろうか。何かをやって名を残そうとするのか、最後まで大過なく勤め上げようとするのか。私なら前者になりたい。「どうせ一度きりの人生なのだから」といつも思っている。

その後、少し疲れたので、とある会社の様子を聞く。業績は絶好調だが、相変わらずノルマや筋の通らない命令ばかりで大変のようだ。社員使い捨てのような社風も更にひどくなっている。今の私の状態など説明する状況でもない。この会社の話を聞くと初心を取り戻せる。今日もいろいろ考えさせられる一日だった。諦めてしまえば終わり。私は4年間前を向いて発言し続けなければならない。改めてそう感じた。

  次は「特別職報酬等審議会」
06/08 (水)

kocchi.gif R運転の車で、市川台のクロネコヤマト営業所を経由し、市役所。明日の議会開会日をひかえ、議会人事の打ち合わせがあるとのことで会派役員から集合指令を受けて参集。

国会でも国会対策委員長から”禁足”という指示を出し、議員を国会に待機させる指示を出すことがある。内閣不信任案などの採決や解散がいつあるかわからないとき、強行採決・乱闘が予想されるときなどに使う(禁足1時間などの使い方をすることも。これは国会に1時間以内に駆けつけることができるようにしておくようにとの意味)。

姫路市議会の場合は、毎年6月議会の開会日に議長・副議長選挙を行うことから、開会日までに、候補者を決めておく必要があり、各会派で非公式に話し合いがもたれる。議長を決めることや非公式に行われることは国会・地方議会に変わりはないが、国会では議席の数や過半数云々に関係なく比較第一党が議長、第二党が副議長をとるのが慣例で、その任期も国会議員の任期と同じ(参議院の場合、議員を辞めない限り、議長を続けることが可能)だが、地方議会の場合、任期を含めて多種多様のようだ。ちなみに兵庫県議会では議長・副議長ともに自民党が独占している。

姫路市議会は私の所属する会派「市民クラブ(9人)」と創夢会(13人)の2会派で連携し、定数43の過半数である22議席を確保し、議長・副議長を出している。姫路市議会では、法的な任期は4年だが、多くの自治体と同様に、1年で交替するという申し合わせがあるため、毎年選挙をする。

つまり、この両会派が連携してこの先1年の議会運営を行っていくため、議長・副議長をはじめ議会運営委員等の各種人事の打ち合わせが明日までに必要ということである。

私は会派役員でないため、交渉の経緯の報告を受けるだけだが、数度の交渉を経て、23時前に合意に達した。その後、両会派合同の総会が開催され、拍手で統一候補の確認を行った。

今日は議会に立ち寄って頂いたYさんと一緒に喫茶ボギーでスパゲッティの昼食をとったり、夕食の買出しにファミリーマートに行った以外は、この人事関係の話を聞いていた。市民クラブの先輩議員によると、「1年に1回の年中行事」「議会の風物詩」のようなものであるらしい。昔は、朝方までかかったり、途中でどこかに消えた人もいたそうだ(過半数をとるための議員の引き抜きや会派の離合集散があったということ)。

待機中は時間があったので、昨日の総務経済委員会の内容をまとめたり、新聞報道を比較したりした。コラム的に論評を加えているものもあった。私も一連の問題を議会の責任という観点から振り返ってみた。

職員厚遇に関する報道や各種アンケートでは、議会のチェック責任を問う声が多かった(読売新聞)。平成16年度予算の議決に私は賛成しているのだが、当時は全く何も知らなかった。予算書に書いていないからわからなかったという言い訳も通用しない(毎日新聞)。なぜなら議会には調査機能や情報を公開させるための制度を整備する権限(条例化)を与えられているからである。適切にその権限を行使し、その役割を果たしていれば、これほどの問題にもならなかっただろう。最終的に市民の市政に対する信頼度を低下させたことの責任は議会にもあるということだ。それでも、今回の互助会問題で議会が遅ればせながら機能した理由は何か。それは、特別職を含む行政職員全てが受益者であった一方、他都市の議会と異なり、姫路市議会には議員互助会が存在せず、公金の支出を受けていなかったからでもある。もし同様の制度があれば、チェック機能が果たされたかどうか。少なくとも私はものが言えなかっただろう。公益のためや職務だからとは言っても、自分のことを棚にあげて、ものをいう人間にはなりたくない。

いずれにしろ、互助会の問題に大ナタが振るわれ、一定の方向性が見えたが、ここで終わりというわけにはいかない。次に注目されるのは、議員や市長らの特別職の問題である。市の特別職の報酬(議員)・給料(市長)は、条例で定められているが、長期間、一定のルールに則った第三者評価を受けていないという問題がある。

報酬を定める条例を提出することができるのは基本的には議員か市長のいずれかである。この両者が報酬を上げることで合意すれば基本的にその通りになるが、これはお手盛りといわれる。国ではこのお手盛りを避けるために、特別職の報酬は、当事者外の第三者で構成される審議会を開催して改定するように通達している。この審議会の開催が先送りされているのである。上がるときにお手盛りと批判を受けることはあるが、下がる可能性がある時はじっとしていても、それを”阿吽の呼吸”と批判する人はそうはいない。この仕組みが知られていないからである。

高低の評価や内容は別として、開催がないことを報道機関等の第三者に指摘され、市民の皆さんから批判される前に、「特別職報酬等審議会」を早期に招集し、第三者の評価を受ける必要がある。本会議や委員会でも昨年から指摘し続けているが、いつまでも待っていられない。次の批判は自らにも向くからである。議会改革や条例改正ならば過半数の議員の賛同を得なければ変わらない。しかし、この審議会の招集は議会の賛意を得る必要がない市長の専権事項である。互助会問題を整理したいま、決断しないデメリットは大きすぎる。

内閣ならマスコミが世論調査をして支持率を明らかにしてくれるが、この調査は費用がかかるらしく、地方自治体ではほとんど実施されない。となると、地方自治体では噂や口コミによる評判を除き、数値で自分の支持度合いを知ることができるのは、4年に1回の選挙の時だけということになる。

政党相乗り型で各政党の推薦を受けているような現職候補が敗れる自治体がたまにあるが、内閣のように一定の間隔で世論調査が実施され、もしその数値が右肩下がりになっていれば、現職は施策の誤りや不人気ぶりに気づき、どこかで施策の転換なり、浮揚策も考えたはずであろう。それがわからなかったから敗れるのである。

首長の場合、権限が強大で、後援者や市井の話に疎い側近に囲まれるとチヤホヤされて裸の王様にもなりかねない。私自身も世論調査をすることはできないが、市民の皆さんからどう評価されているか、政治に関心がある方や私に甘い人ばかりと話していないか、私に何を求められているか、初心を忘れていないか、ネット偏重になっていないかなど、常に注意を払い続けなければならないと思っている。市会議員になって変わったと絶対に言われることがないように、今後とも初心を貫きたい。

全てが終った後、Rに迎えにきてもらった。Rも会社員時代は土日なく遅くまで仕事をしていた。高待遇でもなかった。このRの私に対する評価が極めて辛辣で低い。家庭人としての責務も果たしているとは言えない。ただ恥じ入るのみ。

  6月議会開会−議長・副議長選挙実施!!
06/09 (木)

hare.gif 播但線で姫路。徒歩で市役所、時間に間に合わない可能性があったため、途中からタクシー。会派 市民クラブ・創夢会の合同会派総会。議長・副議長候補等の確認など。終了後、衆院選の自民党候補の公募等について懇談。

その後、本会議場へ。本会議は「クール・ビズ」ではなく、上着・ネクタイ着用。議長・副議長選挙では、議長に創夢会の福本正明議員、副議長に市民クラブの谷内敏議員が選ばれた。

議長選挙結果
福本正明議員24票、山本道人議員14票、松浦貢議員5票

副議長選挙結果
谷内敏議員23票、吉田善彦議員14票、藤本洋議員5票、無効1票(立会人によると漢字誤記)

議長選挙後、助役から議案の提案理由説明。先日の議会運営委員会の話では、文教委員会で審議予定の市立学校校舎の工事契約議案8件の話が早くも話題を呼んでいる。8件の契約案件の落札率が、議案番号順に、@98.3%、A98.3%、B98.7%、C70.2%、D69.7%、E70.1%、F98.5%、G98.9%となっている(CDEを落札したのは同じ企業)。
橋梁関係の話が世間を騒がせている昨今。21日の文教委員会で議論される予定。

本会議終了後、地下食堂の弁当。その後、市民クラブの会派総会。新たな会派役員として小椋会長(留任)・蔭山幹事長の体制が決った。不肖私も政調会長ということになった。その後、第1応接室。新人議員勉強会「03会」の総会。昨年度の会計報告と新世話人の選出と今後1年間の行事実施予定を議論。更に指定管理者制度、林田町の温浴施設、キャスティ21のゾーン計画の情報など多くの政策課題についても懇談。

その後、議会控室。若手職員の方と雑談。その後、市民クラブ・創夢会合同懇談会。その後、徒歩で姫路駅。Kさんと懇談。ある業界に属しているが、私から見てもその業界に向いていると思う。活躍の場が大きくなればなるほど、大きな仕事をするだろう。幸せそうだし、羨ましい。しかし、朝から調子は悪かったが、体の調子が急に悪化。折角の機会だったが、わずかな時間しかとることができなかった。疲れや様々な思いもある。日記上だけで気持ちを切り替えても、心身は正直。薬を飲んですぐに寝たが、少し気分転換も必要かもしれない。

  奨学金制度に感謝!
06/10 (金)

kocchi.gif 播但線、市バスで姫路。郵便局で日本育英会改め「日本学生支援機構」への奨学金返還、各種振込み手続きなど。奨学金は早稲田大学からも別に借りたが、まだ10年ほど残っている。このほか給付、貸与の奨学金制度にお世話になって大学まで卒業することができた。日本では成績とあまり関係なく、こうした制度を利用できる。ありがたいことだ。

その後、市議会の会議室。連合姫路役員との懇談会。提出議案の説明と意見交換。指定管理者制度等の質問あり。その後、会派控室。危機管理都市推進議員連盟のアンケート。伊丹空港の国有地を利用した東京代替都市を考えているようだ。その後、同僚議員と議会運営の打ち合わせ。

そういえば、先輩議員ほかから私的なことで心配をされた。昨日も同じようなことで声を掛けられた。よく聞かれるのだが、家庭や将来に対する考え方、老後(年金)の問題を含めて、専業議員と兼業議員ではかなり違う。

先日、他都市で専業で議員を務めている方が、行政書士の資格をとるために資格学校に通い始めた。企業から顧問料のような形で政治資金をもらっていたが、最近その見返りを求める要求が出てきたため、それに頼らずに活動費を捻出するために、資格を取得することにしたという。

この人は、首長を考えているようだが、資金面でのしがらみが将来、行動を制限することになりかねないという思いもあったのだとも思う。交際や活動の範囲は広げれば広げるほど必要経費はかかる。広く薄い個人献金の文化の醸成といっても、政治に対する信用は高まる気配はない。個人でも特定の意図をもった献金であれば同じこと。報酬額で判断されれば恵まれていると思われている。国会議員で公設秘書の給与を私設秘書の給与や事務所費用に流用して逮捕された人がいたが、献金がないから危ない橋を渡った。議員活動と関係のない一定の収入があれば理想的だと思うが、資格取得とは思い切った決断だ。

体調芳しくなく朝・昼食抜き。その後、徒歩で手柄のM代議士事務所。県知事選挙はじめK事務局長と打合せ。市政運営についても意見交換。その後、徒歩で姫路駅。播但線で帰宅。要望事項多し。

  自らの思うままに
06/11 (土)

hare.gif 終日、自らの思うように動く。事情があり、記すことはできないが、日々の活動のために必要なこと。

  自らの思うままに、2日目
06/12 (日)

kocchi.gif 自らの思うままに、2日目。

  笑顔の主は誰だろう?
06/13 (月)

puri2.gif 播但線で姫路。山陽電車姫路駅前で定例の朝の街頭演説。ここ一ヶ月ほど、ある方がいい笑顔でビラを受け取って下さる。同じ場所で4年目も演説やビラ配りをしていると、多くの方の顔を記憶するのだが、この方は、ここ数ヶ月しか通っていないと思う。高校の同級生に似ているのだが、確信できるほどでもない。思い切って声をかけたいが、踏ん切りがつかない…。笑顔の残像だけが、残っている。

今日はM代議士、K県議、O秘書、Aさん、Yさん、Oさんのほか、昨年の参院選で当選させて頂いた水岡俊一参議院議員も参加。郵政民営化の問題点について演説された。

その後、地下商店街のビードロ。モーニングを食べつつ市政懇談会。その後、市バスで手柄のM代議士事務所。県知事選挙打ち合わせ。出陣式、街頭演説会、政談演説会等の動員要請、選挙事務所当番などについて。県知事選挙に対する関心は相当低いと感じる。動員のお願いをしなければならない。その後、本日市役所北の駅南大路沿いにオープンした希望軒。ラーメン。ケーブルテレビWINKも取材に来ていた。

その後、議会事務局など。議会図書館についてI調査課長に伺う。たまに使っているが、勉強になる本が多い。その後も議会事務局。他会派のベテラン議員や職員の方と懇談など。今日は、本会議質問の通告締切日。議会内は少々慌しい。市民クラブの質問者は八木議員と阿山議員に確定。時間の関係で私の本会議質問はなし。HP中間報告の早期完成を求める声もあった。正直なところ原稿は一年ほど前から作成しているが、あまり進捗していない…。

その後、控室。その後、同僚議員と雑談。その後、市バス、播但線で帰宅。その後、他都市の市会議員から電話。今度、姫路へ行政視察に来るとのことで協力依頼。いろいろ思うところある昨今。その後、友人・先輩から当日記の件を含めて話があった。

  私を雇っていただいたことの費用対効果
06/14 (火)

kocchi.gif 砥堀駅。神戸で開催されるコープ神戸の総代会に参加するという近所の女性陣と遭遇。雑談しつつ播但線で姫路。その後、市営バスで市役所。

本日、開催の議会運営委員会を受けて、会派市民クラブ会派総会。6月議会以降の特別委員会の新設・改廃、常任委員会委員・役員の会派間割り振り・希望聴取、競馬組合等の一部事務組合議員の人選、農業委員会委員の推薦について。

議会の委員会は委員長ポストの配分など会派間で調整が必要な事項もあるようだ。配布資料の中で、新たにルール化された農業委員会委員の推薦順位リストがあったが面白い。選挙で選ばれた議員を序列化する方法としては、期数・年齢別順が基本(国会でも同じ)だが、私は最下位だ。このリストの最上位から農業委員が推薦されることが既に決まっているようだが、この表の最上位クラスになるには30年ぐらい必要か…。共産諸国のように役職やおもての権限とリンクしない序列(順位)が存在する国もあるが、姫路市議会にいるとこの表の序列と現実にたいした違いがないことがわかる(苦笑)。

その後、市バス・徒歩でイーグレ姫路。お城祭り奉賛会総会に総務経済委員会のI委員長の代理として出席。行政関係・商工団体・自治会・婦人会といわゆる各種団体の代表の方ばかり。前年決算・今年度予算・事業計画を異議なしで承認。その後、某所。ある案件について情報交換。

その後、東証上場企業の姫路責任者・部長を務める某氏と夕食懇談。久方振りだが、私の顔を見るやいなや、厳しい指摘を下さった。太い細いというような話や気持ちの弛みという表明的なものではなく、心の中にまで踏み込まれたような感覚だった。某氏は、転勤族で現在姫路に住み、多くの従業員の管理を含めた責任者を務めている。一方、姫路の政治や経済界とはあまり関係がなく、常に第三者の視点で行政運営その他を見ている。全国各地をまわった経験から、「姫路は50万人都市とはいってもローカルルールのある独特の土地柄」という。コンプライアンスの観点から設置された本社ホットラインでは、他都市の事業所より高い比率で内部告発が届き、そのことで本社から訝しがられているという。その中の特徴の一つとして「『みんな』がそう言っている」というものがあるそうだ。つまり、自分の意見を内部告発しているにもかかわらず、周囲の第三者を含む『みんな』の意見という形で自分の意見を正当化・過大化させるのだという。姫路だけでもないと思うが、思い当たる節もある。このような相対的・客観的視点と空想でなく現実に社会的責任を果たし背負っている方と話をすると面白い。

というのも、最近、ここ数ヶ月ものを見る視点のバランスが崩れてきていると感じることがあった。ローカルスタンダードを当たり前と思ったり、最初から無理を承知しつつものごとにあたろうとしていたのでないかということである。前例や先例、これまでの価値基準や序列などの仕組みを変えるという目標を持っていても、権限がなければ吠えているだけ。足掻いているだけでは愚の骨頂。自分の権限でできることに特化して取り組まなければ時間の無駄になる。自分が表や裏を含めて施策等に関わった内容については、その結果を含めて私を雇って頂いた費用対効果として任期の最後に明らかにするつもりでいるが、元を取ってもらうことが、投票や期待への恩返しであり、選挙に関する関心を高めることであり、ひいては政治の信用を高めることにもつながる。結果が出る分野で集中的に取り組みたい。

今日読んだ本
『国家の罠』外務省のラスプーチンと呼ばれて(外務省元主任分析官 佐藤優 著 新潮社 刊)。
鈴木宗男元自民党代議士と田中真紀子元外務大臣、外務官僚の抗争について、その後の検察の動きを含めた一連の動きを記したもの。その抗争の当事者の一人で、外務省の元主任分析官という著者の緻密な描写が、読むものにも臨場感を与える。伏魔殿とも称された外務省内部の権力闘争、外務官僚の思考回路、永田町との距離のとり方、また公式的には政策決定に参画できないはずの情報ブローカーや記者、海外の情報機関が、様々なチャネルを通じて日本の外交に影響を与えている実情も具体例を挙げて記載されている。このレベルの話になると、外務官僚のほか、与党政治家でも外交に食い込んだものにしかわからないだろう。

著者は、イスラエルで行われた国際学会への派遣費用などを外務省の関連団体「支援委員会」(廃止)に不正支出させた背任事件と国後島の発電施設工事を巡る入札妨害事件で、背任と偽計業務妨害の罪に問われ、一審で執行猶予付き判決を受けたが、この本から著者について推測できることは、彼が優秀な分析官であったことがほぼ間違いないということと「国策捜査」という彼の推測する失脚理由はそれとして、彼は政治家との距離のとり方を誤ったために自滅したということだ。

年功序列という原則が崩れない官僚組織の中では、自分が正しいと信じることを実現させるために、一定のポジションに達するまでは、決裁する上司を説得することが必要になる。説得に失敗したり、説得行為やプロセスそのものをムダと思うようになれば、彼のように与党政治家とのパイプをもって上から政策実現しようとなってしまう(もちろん、官僚からではなく、政治家から声を掛けることもある)。彼のそうした行為が「国益のため」でも許されなくなってきていること、官僚組織から年功序列を排除することが非現実的であること、は同じ視点に行き着く。

三省堂の大辞林によると「密かに抱いている分をこえた望み」のことを”野心”というらしい。経済社会の場合、自分で会社を興すことや営業活動は基本的に自由であり、年齢等の規制はなく、野心は実現可能であるが、公共の分野において、官僚機構の中にいる場合はそうはいかない。この著者のように「分をこえる望みを実現したい」と思う人は、別の道を選択しなければならないということだろう。いま、霞ヶ関では、昔のような局長等の管理職経験者ではなく、若い官僚の中で政治家をめざす人が増加している。それも、出世ラインから外れたからとかいう消極的な理由からではなく、いずれ省を背負うといわれるような人が含まれているほどである。地方でも公益のために尽くすという理由で職業を選択した人が多いはずで、同様の状況があってもおかしくない。そうした人を募るのが政党の務めであり、私の役割でもある。この本は、中央の政治や政策形成における権力の抗争等に興味がある人におすすめ。

  12年前を振り返る
06/15 (水)

acchi.gif 自らの思うままに、3日目。議会事務局に資料依頼を少ししたほかは、いろんな方と話をした。懐かしいところにも足を運んだ。県知事選挙の動員のお願いもした。

NHKのニュースで、早大で開催された拉致被害者家族会代表の横田滋さんの講演とジャーナリストの高世仁氏、民主党の松原仁代議士、重村智計国際教養学部教授のパネルディスカッションの模様が放送されていた。TVでは触れられていないが、私も属していた早大鵬志会の現役学生が主催している。10年もたてば学生の感覚も私たちの頃と違うと思うが、取り組んでいる内容はあまりかわっていない。

私が大学1年生時(12年前)の鵬志会講演会(講師控室にて)

今なお現役の山タクこと山崎拓代議士と赤松広隆代議士(当時は日本社会党書記長)です。私は接遇係でした。細いですね。そろそろ本格的に体調管理の必要性も感じる昨今…。


今日の日記から、Nさんのご協力により携帯版日記のページも画像表示可能になった。雪之介の成長ぶりも近々UPしたい。

  知事選挙の出陣式へ
06/16 (木)

kocchi.gif Rを連れて車でイーグレ姫路。徒歩で大手前通り沿いの井戸選挙事務所。仕事帰りの妹Rも合流。そのまま、大手前公園前で開催の出陣式に参加。

対立候補を擁立した共産党を除く各党・各種団体が推薦するI候補だけに、各自治体の首長や各党の国会議員、県議、市議ら政治関係者のほか、経済界、労働界、各種団体と顔ぶれは新年恒例会並み。応援演説や知事本人の演説、知事の実のお母さんによる支援のお願いなどが続いた後、最後に連合兵庫のH会長のガンバローコールで終了。

その後、R、妹Rと小溝筋のアルバータ・アルバータ。カルボナーラ。美味。パンバイキングの店だが、食べ過ぎないように自制。妹R周辺の話では、最近の当HPは開く気がしないという。他の方からもご意見を頂いているが、少し遊び心をもった親しみやすいページにしなければならない。

その後、山陽百貨店催事場で開催の「諸国うまいもん祭り」。こうしたイベントでは何か食べないと満足できない性格だが、我慢。

その後、市バスで市役所。会派控室で同僚議員と懇談。新聞には載らないことでも大切な情報がある。噂は別として、ここにも書けないような話も多いが、市民が聞けば信じられないと思うことも多い。政治家に関することで言えば、投票の判断材料になるような情報はきちんと情報公開されなくてはならないと思う。その後、議会図書館など。その後、メールのやりとり。その後、市バス、播但線で帰宅。

  中学校給食の利用率低下(本会議質疑から)!
06/17 (金)

puri.gif タクシーで急ぎ市役所。市民クラブ会派総会。市議会本会議。一般質問(夕刻まで)。昼食は地下食堂の弁当。

本会議質疑や提言等の中で、市立中学校給食の利用率が6月現在、試行3校平均で28.6%に下がっていること、来年3月の山陽本線高架切り替えが予定通り行われる(遅れない)こと、男女共同参画プランにおける平成18年度の審議会等委員への女性委員の比率30%の目標値が、達成困難であること、市民クラブの同僚 八木隆次郎議員の質問では、山陽本線高架切り替えにともなう大将軍橋落橋によって通行止めが発生すること(期間も短くない様子)、先月開催された市立美術館の葛飾北斎展の入場者が28517人と通常イベントの3倍もの人気があったこと(いい企画は人を呼ぶ)、市税(悪質)滞納者公表条例の制定は当局としては考えていないこと、ドームに変わるイベントゾーンの利用方法として、当局は福祉施設は考えていないことなどがわかった。

本会議終了後、22日開会予定の市議会総務経済委員会の委員長・副委員長打ち合わせ。各局から付託予定議案のヒアリング等をうける。18時ごろまで。平行して開催されていた市民クラブ会派総会の内容を聞いた後、退勤。

市バスで姫路。駅前町のカナリヤ。市政関係者と懇談会。冒頭から参加者の腹蔵しているものが堰を切ったように飛び出した。立場や年齢、主張する内容は違っても「変えよう」という思いが共通している面々。

数年前、国会では小選挙区制度導入を中心とする政治改革論議の際に、守旧派・改革派という色分けがあった。現状で満足している人をマスコミが守旧派と名づけ、マイナスイメージをもたせたことで、守旧派は敗れたわけだが、取り巻く状況を、現状に満足しているかどうかの観点で見ると、満足している人が多い。この中で改革することは、簡単ではない。「自分は満足している一方で、『自分たちだけよければいい』ではいけない」と思う人はそんなにいないからである。10年待てば変わるという話も聞いたが、それでは寂しすぎる。今回の改革については、表に出ず、バックアップしていくことで結果をとりたい。

その後、25時ごろセブン−イレブン。新たに導入されたコピー機でデジカメ写真をプリントアウト。コピー機にカードリーダーが装備されているので、カードを差し込み、枚数を指定してお金を入れるだけ。プリントアウトの早さに驚く。ただし、画質については、現在のところ写真屋さんのプリントには及ばない。


GW中に大手前公園で遊ぶ 雪之介

  井戸知事選挙の演説会で司会を務める
06/18 (土)

kocchi.gif 早朝起床。Rと車で家を出て、実家で両親をピックアップ。姫路駅前は、UFJ銀行裏のコインパーキングに駐車し、山陽電車姫路駅前。

8時から、兵庫県知事選挙に出馬した井戸知事候補の街頭演説会(民主党・連合姫路地域協議会 担当)を開催するため、7時過ぎから肉声で街頭挨拶行動。

街頭演説会の司会は不肖 私ということで、秘書Oさんらと軽く打ち合せ。連合姫路のO議長らのアドバイスで式次第も多少変更後、スタート。昨晩の国会の会期延長の衆議院本会議の影響で、M代議士が開催時刻までに帰ることができなくなり欠席になるなど、郵政民営化の影響が変なところで出た。

演説会は、K県議のほか、M代議士のT夫人、兵庫10区の岡田康裕衆院予定候補(29歳)、12区の山口壮前衆議院議員、井戸候補と続き、連合姫路地域協議会のO議長からガンバローコールで無事修了。選挙カーは知事を乗せ、山陽電車大塩駅方面に向けて出発した。

伯父や妹Mらも電車で来てくれていた。民主党関係の支援者や連合姫路の役員の面々をはじめ、驚くほど多くの聴衆が集まっていた。土曜の7:30スタートという日程にこんなにも多くの方に集まっていただいたということを感謝しなければならない。演説の中で候補本人が「姫路は通行人が少なく寂しい」と触れていたが、まさにそれをおして駆けつけて頂いているのである。本当にありがたいことである。その後、参加者の面々と朝食懇談。

その後、FくんとM代議士事務所。民主党姫路総支部幹事会。M代議士も戻っておられた。県知事選挙の打ち合わせのほか、尼崎市議選の結果分析、加西市長選挙の情報、国会・兵庫県会・姫路市会の状況報告など。国会では郵政民営化をPRする政府広報の随意契約の問題が出ている。秘書官に詰め腹を切らせるまでいけるか。更に拡大するか。

終了後、Fくんに自宅まで送ってもらう。明日が「父の日」ということで実家の父母や妹Rと夕食懇談。両親を自宅に招き食事をつくったのは初めて。


祭り屋台in姫路 美術館前喫茶で 雪之介

  ライトダウンされた大手前公園で天体観測!!
06/19 (日)

kumori.gif 8:30のサイレンにあわせて地域の消防団の訓練のため、自転車で出動。団員集合後、S副分団長・H班長の訓示、(消防)操法の人選、事務連絡など。ほかに消防団で開催する盆踊りの打ち合わせ。

その後、消防団若手を中心に砥堀小学校脇の分団事務所へ。訓練使用後乾かしていたホースの収納。その後、F分団長らの指示で班長会議を開催する2F事務所に畳を搬入。部屋のサイズにあわせて畳をカットするなど相当な大仕事。

その後、再度、消防小屋に戻り、軽食をとりつつ懇談。地域行事や合併に伴う校区再編等についての質問を受けた。高齢化や団員不足で困っている消防団もあるようだが、私の地域では私の小学校時代の後輩が3人に増えた。火災・水防時の出動のほか、月1回の訓練や年末警戒など、結構拘束はある。報酬等が個人に支給されるわけでもない。それでも使命感やボランティア精神で皆さん取り組んでいる。地元出身者が多いが、転居してきた方でも関心のある方は、遠慮せず問い合わせてほしい。


砥堀分団の消防車


その後、自宅。夕刻、R、雪之介と車でイーグレ姫路。大手前公園で開催の市立姫路科学館、星の子館共催「天体観望会」に参加。今日は環境省が提唱する「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」の実施日ということで、姫路城のライトアップを中止している。30cm反射望遠鏡と10cm屈折望遠鏡などで月と木星を観察。天候はあいにくの曇り空であったが、雲の合間に、木星の2本の縞やガリレオ衛星、月のクレーターを見ることができた。子どもたちの参加も多く盛況。いい取り組みだと思う。雪之介と公園内を多少走ったが、すぐ息が切れた…。


ヤマサ蒲鉾さんから寄附して頂いたという30cm反射望遠鏡などで観望

  市議会本会議一般質問2日目!!
06/20 (月)

puri2.gif 知事選挙期間中のため、公選法の規定により朝の街頭演説会を中止。播但線、市バスで市役所。

市議会本会議の一般質問2日目。H17年度中の特殊勤務手当の条例明記(検討)、互助会交付金の剰余金の毎年返還(検討/補助金の位置づけ)、サッカー専用グランドの建設は困難、などの答弁があった。その後、最後のバッターとして私の所属する会派市民クラブから阿山正人議員が登壇。

現在、@姫路周辺の携帯電話からの119番通報は一旦姫路市消防局が受けつけ、発信場所を特定した上で、所管消防署へ転送しているが、今年11月を目途に、通報した場所を所管する消防署が直接受信するシステムになること、A中学・高校生の修学旅行の目的や場所が、観光目的から生産工場や伝統的ものづくりの現場などにシフトされているが(産業ツーリズムという)、この誘致をはかるため、市内の事業所に見学受け入れが可能かどうか尋ねたところ、20数社から受け入れOKの回答があり、ツーリズムモデルを作成したり、観光エージェントにPRする準備が整いつつあること、B兵庫県のスポーツ21事業と重複する部分が多い姫路市の生活体育振興事業(生体)について、スポーツ21事業の中に位置づけ整理する方向であること、B小学校のスクールヘルパー事業で、ヘルパーの待機場所のない学校については、敷地内に待機小屋を設置する予定(今年度6校)であること、C県内10万人以上の市で9割、中核市35市中25市でスポーツ施設のネット申し込みが受け付け可能であるのに対して、姫路市では、現地事務所での申し込みに限定しており、一部施設では泊り込んで先着を争うなどの申し込み競争があり、土日等の利用が独占されるなどの弊害も起こっているが、現在他の制度とあわせてネット申し込みを検討中であること、などが明らかになった。

昼食は地下食堂の弁当。本会議終了後、議会運営委員会を受けて会派総会。新特別委員会の名称や委員長・副委員長枠の決定を受けて、希望委員会を確定。その後、多くの陳情等に対応。その後、報道陣の面々と雑談。市バス、播但線で帰宅。

先日旧友を通して大臣経験者に依頼していた案件が成就した。軽重が問われる案件だったが、旧友の計らいに心から感謝したい。

  書写山観光施設条例をめぐって
06/21 (火)

kocchi.gif 神姫バスで大手前。民主党姫路総支部のK幹事、事務局のOさんと大手前通り沿いの井戸知事選挙事務所。期日前投票の投票率が公表されたが、過去最低の投票率となる可能性もある。午前中の割り当てを終え、姫路城写真ギャラリーなどに顔出す。その後、みゆき通りのはまもとコーヒー。その後、徒歩で姫路駅。フェスタ地下食堂街のたんたん。坦々麺、ジャンボ餃子。

その後、市バスで市役所。市議会文教委員会を傍聴。H中学の成績簿紛失問題ほか、職員団体間のイデオロギー対立に起因する諸問題もあり驚く。国会では、名実共に二大政党制に移行し、旧来のイデオロギー対立の要素はほぼなくなってきたが、地方ではいまだ過渡期ということだろう。あと10年はかかるだろうか。文教委員会と同時並行で開催されていた厚生委員会でもロープウェーを観光施設として活用する主旨の姫路市書写山観光施設条例の付託に起因する審議中断などいろいろあったようだ。

その議案付託の問題が私の所属する総務経済委員会にも関係するということで議長、副議長他からいろいろ話があった。金曜日のヒアリングの時点で付託議案としてなかったため、総務経済委員会に付託されないことを非公式に把握し、ヒアリングの中でも触れたが、公式に議員が知らされるのは本会議最終日の昨日である。経緯を聞いていると、決めた人や権限がある人が責任の所在を回避するような話や筋の通らない話をしている。少々腹が立つ。その後、T副議長に姫路駅まで送って頂く。感謝。

  ゆかた祭りへ
06/22 (水)

kocchi.gif 播但線、市バスで姫路。議長・副議長・総務経済委員長らと委員会進行について打ち合わせ。昨日提起された問題を要約すると、「姫路市書写山観光施設」条例を所管する部局は交通局であり、市議会厚生委員会に付託されたが、委員会の中で、観光施設という性格上、厚生委員会では所管外となるから、総務経済委員会で議論しなければルールに反するというものであったという。

縷々説明や議論があったが、私としては、議長を選んだ会派に所属している以上、議会運営を混乱させないようにしなければならないし、副委員長という役職を会派の配分として受けているという責任もあることから、円滑な委員会運営を目指して、個人としての思いは口にしなかった。そのまま、10時からの総務経済委員会に出席。

産業局所管の議案審査の前に、委員会運営について議論。議会運営委員会の開催など、私の窺い知らないシナリオで物事が進んでいった。私も踊り子だったようだが、前向きに考えればいい経験をさせていただいた。糧とすべきものである。

委員会自体は、産業局、総務局、消防局、行政システム改革本部と各局の審査が続き、付託された全議案が可決された。私としては姫路獨協大学の薬学部新設に対する出資者としての姿勢や(仮称)わかもの雇用・就業支援センターの運営主体についての提案のほか、このメンバーでは最後の総務経済委員会ということで、指摘した事項の進捗状況を確認した。答弁を受けていくつか全く別の問題指摘も考えていたが取りやめた。ある行政マンに聞いたことがあるが、対議会の考え方として、@言わずやる、A言われてやる、B言われたら(敢えて)やらないという考え方があるという。@ならば何をいうことやあらん。しかし、今回問題となった「姫路市書写山観光施設」条例は質問さえ出なかった。…。

全ての案件終了後、最後にI委員長から退任の挨拶があり、私からも一言挨拶させてもらった。実は、昨年副委員長就任を言われた時点で、制限される部分も見え、受けたくないという申し出をしていた。地方議会の委員長・副委員長というものがどういった意味をなすか。机上の空論ではなく、引き受けたことによって本当にいい勉強をさせて頂いた。

委員会終了後、議長室で経過報告。その後、議会事務局内でI総務経済委員長と担当事務局のOさんと本会議での委員長報告について打ち合わせ。その後、控室に来室の方何人かと少し話す。ラスプーチンの話は先日触れたが、日本では道鏡がいたという。

その後、市役所までRに迎えに来てもらい、ゆかた祭りへ。Rは雪之介にも手製の浴衣をつくったようだ。当日記の読者でもあるMさん夫妻ら多くの人と出会った。長壁神社にお参りした後、焼きそばやフランク、たこ焼きなどを食べた。




今日の議会の問題を振り返る
議会内では、今回の問題だけでなく、議長・副議長の人事をはじめ、監査委員や議会OBを選出する議会同意人事において会派間対立の構図が続いている(政策では違いが明確でないこと、市長に対する与党・野党という立場と会派とはあまり関係がないこととから、市長提出議案での対立はほぼない)。本会議では創夢会13・市民クラブ9が結束すれば22で多数だが、委員会では構成人数の比率や議論の結果で逆転する場合がある。今回の件も、これまでと同じ構図が背景にある。

今回の問題自体は、議案をどの委員会で審査するかという事項を事務的に判断した上で、議長の発言で公式化するという制度に原因がある。事項別や所管部局別など付託委員会のルールを厳格化し、専門家がいくら事務ベースで議論したとしても、政治マターとなれば今回同様に混乱するだろう。今回の指摘にしても、逆の立場に立てば当然の指摘であるからである。問題となった場合に、責任は議長が直接負うものになってしまう。ここに危機管理上の問題がある。

実は、今回の案件を処理する中で、審議未了(廃案)や議長不信任という言葉も出ていた。非現実的な話だとしても、ココは何が起こっても不思議ではないところ。前者など付託委員会をどこにするかということが行政には関与できない問題であることから考えれば驚くような話だし、後者は付託委員会の決定が実質的に事務局が決めることになっていることで議長に直接責任が及ぶ可能性があるということである。前者は別問題として、後者の危機管理としては、付託委員会の決定過程に議運をかませることも検討しなければならないだろう。付託委員会の決定程度の軽易な案件を政治マターにすることや恣意性を排除できないこと、議長権限の形骸化という異論もあるだろうが、委員会内部で処理できなかった現状と全議員が責任を回避することが可能であったことも考慮したほうがいい。

国会では議案の付託委員会は議運で決定することになっている。議案を付託するのは議長というルールは同じだが、付託前に議長の諮問事項として議運で議論し決定している。通常の議案は議論もなく付託されるが、与野党の利害が絡むと混乱することもある。直近では、郵政民営化法案について、常任委員会である衆議院総務委員会か、新たに設置する郵政問題特別委員会のどちらで審議するかで与野党が対立した(最後は議運委員長職権で特別委員会に決定。多数を占める自民党内でも委員会同士で取り合いをすることもある。自分の委員会で審議する議案を権限として捉えているからである。自分のところが所管外だから他の委員会で議論すべきという話は、今回初めて耳にした)。

何度も言及しているが、大選挙区制の選挙制度をとる一般市議会では、一部政党に所属する議員以外は、政策やイデオロギーというより人間関係や支持母体にあわせて会派を結成している。そうした政策以外で集約されている色彩の濃い議会[会派≠政党(政策)]では、会派より個人が主体。選挙となれば全員がライバルである以上、会派は議会内部の所属でしかない。事が起こったときに、同じ議員で本気で助けてくれる人が何人いるか。中選挙区制が政策以外の争いを生むとして廃止されたが、その逆のところにいる。

  自転車で市役所!
06/23 (木)

hare.gif 自転車で市役所。途中、朝日橋地下トンネルを通った。高校時代以来15年ぶりぐらいか。汗だく。所要30分。

市議会鉄道高架特別委員会を少し傍聴。プロジェクターを使用してわかりやすく事業の説明がなされていた。その後、議会控室。食欲なく昼食抜き。

その後、昨日、一昨日の一連の経過を同僚議員と振り返る。地域の陳情をこなした後、来室者の相談に乗る。その後、企業、役所OBの面々と懇談会。勉強させて頂く。市議会の質について厳しい指摘も頂いた。結局人が全て。利権と癒着を断ち、政治分野に新たな人材を入れなければ、指摘されたように施策はどこかで曲げられてしまう。改善策を実施するのは、議会をチェックする機関であろう。

  ゆかた祭りの夢のあと
06/24 (金)

kocchi.gif 自転車で市役所(2日目)。今日はルートを変え、播但線の高架下を中心に通る。車や電車から見る街と自転車では全く違う。知り合いと会うこともある。

市議会合併問題調査特別委員会。2006年5月14日午前2時から、「0792」の市外局番が「079」となり、079−2△△−△△△△に変更になる予定。周辺の町も変更になるところがある。その中で、安富町が0790と4ケタの市外局番のままになるということなので、この際、同じ市で市外局番をつけなくてもいいように関係機関への要望を提案。また、合併市町村補助金に対する財務省と総務省の意見の相違について、法定合併協議会ホームページの運営について質問。今回でこの特別委員会もメンバーが変わる。委員長、副委員長からの挨拶で終了。

その後、行政システム改革室のU課長から指定管理者制度公募対象施設の直近決算(収支)について説明を受ける。その後、庁舎内を歩く。金曜日は独特の雰囲気がある。

その後、議会控室。広報推進員出身でテレビ和歌山でアナウンサーとして活躍中の岡本宜子さんが来訪。今朝も早朝から番組に出演し、ニュースを読んできたという。大活躍の様子。

その後、自転車で姫路キャッスルホテル。姫路早稲田倶楽部役員会。大学創立125周年記念寄附、早稲田・立命館大学相撲部合同の夏季合宿支援の打ち合わせなど。相撲部現役の食いっぷりが楽しみ。

その後、夕食懇談。読売テレビの「行列のできる法律相談所」に出演中で、今年の24時間テレビのマラソンランナーにも決った丸山弁護士は姫路に事務所を構えていた時代には当会の所属。先日、母校の龍野高校で講演されたようだ。当時の話を聞く。同番組の女性弁護士である住田弁護士と中学・高校(加古川東)の同級生の方も役員におられて、世間は狭いと実感。

その後、ゆかた祭り最終日の様子を見るため、22時すぎに姫路駅前。市幹部や某議員と合流。出店の撤収作業中だが、ゴミの散乱も目に付いた。JR姫路駅周辺ではごく一部の若者が暴れている。駅前のコンビニは暴徒化による被害防止のため閉店している。タクシー待機所では時代を感じさせるカラフルな刺繍入り特攻服を着た10代の若者たちが盾を持った警察の方に小競り合いを仕掛けている。体格的にも相当小柄。低年齢化が進んでいるのだろう。見物しているのは10代後半から20代の若者。暴れている若者を見ていると、対警察に因縁をつけるデモンストレーション(示威行動)が年中行事の一つとなっていることがわかる。他に力を向けるところがないのが哀れ。

その後、自転車で自宅。姫路駅から夜に自転車で帰宅するのも大学時代以来。夜道は結構危ない。

市外局番の変更に関する総務省近畿総合通信局作成資料
http://www.takesan110.com/diary/0792.pdf

  代理人交渉
06/25 (土)

akubi.gif 昼過ぎから代理人として交渉にあたる。夕刻まで。その後、関係者と懇談。その後、実家の面々と夕食懇談。

  井戸知事候補演説会をはしご
06/26 (日)

kumori.gif 車で民主党姫路総支部のF幹事をピックアップ。その後、実家や親族に動員のお願いをし、そのまま山陽電車姫路駅前。井戸知事候補の街頭演説会。民主・自民・公明各党の合同開催。旧自治省の井戸知事の後輩という徳島県の飯泉嘉門知事や石見市長も応援弁士を務めていた。選挙スタッフのほか連合姫路地域協議会や各単組の役員が大勢駆けつけていた。終了後、知事候補は商店街をモモタロウ(練り歩き)し、市民会館へ向かった。

私たちは、直接市民会館で合流せよとのことで、みゆき通りのハマモトコーヒーで休憩。クロックムッシュ。美味。その後、市民会館。新生兵庫を作る会主催の政談演説会。民主党からは松本たけあき代議士が応援弁士を務めた。このほか、辻、水岡の両参議院議員も駆けつけた。国・県・市の全議員が参加したのは民主党だけ。全員最後まで残った。今回は松本代議士の指示もあって、相当力が入っている。


政談演説会の様子

  若者の姿勢に感心!!
06/27 (月)

kocchi.gif 知事選挙期間のため、知事選挙以外の街頭演説は禁止されているため、定例の朝の街頭演説会は中止。知事選挙当番割り当ての日。その後、ある先輩の支援活動をするため電車を乗り継ぎ、市外へ。

到着後、商店街で昼食場所をさがしていると、自転車部隊を率いた先輩に遭遇。そのまま自転車に乗れという。自転車モモタロウや街宣車に乗ってカラス(ウグイス嬢の男性版)で20時まで。

同じ鵬志会出身の代議士も今朝来ていたし、他にも代議士や関西の地方議員も多く来ているようだ。私の後輩にあたる鵬志会現役学生らも頑張っている。今時珍しい(当時も言われたが)若者である。20時で事務所を後にする。先輩の義理のお父さんに車で最寄駅まで送って頂く。

その後、Nさんの送別会。本社の第一線に配属されるという。期待の大きさと仕事のきつさに多少心配しておられた。家族にも迷惑をかける面もあるようだ。同い年の期待の星だけに頑張ってもらいたい。

その後、東京から応援に来ている大学生の面々を呼び出す。厳しい環境にいる後輩の慰問こそ、私が来た目的である。20歳そこそこの若者たちだが、ものの考え方や姿勢を聞く。もともと優秀なのだろうが、現場での様々な経験が裏打ちしているのだろう。自信も漲っている。何より当座の損得だけで動いていない。感心。姫路に終電で到着。播但線は既になくRに迎えに来てもらう。

  旭山動物園について調べる
06/28 (火)

acchi.gif 昨日叫び続けたせいで喉が痛い。夏場の選挙は体力の消耗も激しい。昔の参議院全国区の選挙(7月)では多くの方が選挙戦の途中に亡くなったが、本当に大変だと思う。昼食抜き。

Rが市役所1Fの投票所で期日前投票。「宣誓書兼投票用紙請求書」に氏名・住所・生年月日・当日投票できない理由を記し、投票用紙の交付を受けて投票したという。あまりの簡単さに驚いたようだ。最近、住民票交付の際などは本人確認が厳しくなっているが、選挙の投票については逆に簡単になっている。投票機会の拡大と、選挙の公正の確保という問題は二律背反しかねない難しい問題だが、現在の投票率低下の流れを考えると、仕方のないことかもしれない。

なお、本人に成りすまして投票をしようとした者に対しては「2年以下の禁錮又は30万円以下の罰金(詐偽投票及び投票偽造、増減罪)」が科せられる。

その後、兵庫県立歴史博物館。特別展「義経−源氏・平氏・奥州藤原氏の至宝−」。NHKも主催者。大河ドラマとのタイアップ企画。会場入口付近に模倣作品が多くあったため、少し心配したが、トータルでは国宝18件、重要文化財29件とさすがの陣立て。小学校時代、図書館で義経の伝記を読んだことがあるが、義経が自害した歳が31歳と知り驚く。同い年だ。特別展は7月10日(日)まで。

その後、歴史博物館の隣の城内図書館。高校生や子供たち、年配の方や多くの利用者で盛況。『日本一元気な動物園−旭山動物園8年間の記録−』(著者 多田ヒロミ/ザ・ライトスタッフオフィス 発行 小学館)を読む。というのも議会後、旭川市の行政取材を予定しているのでその予習のため。同動物園は動物のありのままを魅せる工夫を凝らし、多くの観光客を集め、新聞・テレビでも取り上げられている。客数増加の理由として、見せ方が中心に取り上げられているが、それが一因に過ぎないことがわかる。過去に旭川市議会で赤字施設として議論されたり、エキノコックスという寄生虫問題が発生するなどして、閉園の危機もあったという。そこから職員の方が会議を重ね、独自のアイデアを出して、市長に直接掛け合って予算を認めてもらったようだ。1996年以降の整備費等は合計約30億円。財政サイドからは厳しい意見もあったようだが、市長の政治判断もあったのだろう。ホームページにも坂東さんという副園長(獣医)の方がコーナーをもっているが、この方が推進エンジンの中核にいるようだ。

この本を書いたのは「旭山動物園大好きなヒトたちにもっとたくさん出合うことができたら、今よりもっと楽しくなるだろうなぁ」という発想で動物園大好き仲間が集まったという『旭山動物園くらぶ』代表の多田ヒロミさんだが、あとがきに興味深い内容があったので紹介したい。

「毎日食べていた定食屋が、五つ星レストランとして紹介されたような感じです。雨の日、ポツンとひとりで開園時間を待った駐車場は、週末はもちろん、平日ですら開園前からすでに満車。しかもその半分はツアーバス…」その多田さんに対して、「僕らはなにも変わっていませんから」という坂東副園長。この動物園は行列ができて、初心を忘れ廃れていくバブルレストランのようにはなってほしくない。つらいときを支えてくれた多田さんのような応援団がいるかぎり、大丈夫だろう。

旭山動物園のホームページ
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/files/asahiyamazoo/
ライブカメラや野生動物に対する考え方なども記載。単に観客増だけを考えた動物園でないことがよくわかる。

  全国日本語検定試験
06/29 (水)

acchi.gif 車で市役所。議会控室。JR姫新線沿線にお住まいのHさんが来訪。陳情・相談など。

その後、明日の本会議の委員長報告の確認。その後、消防局から姫路市消防団員申し込み書の書式修正について説明を受ける。逮捕・犯罪歴等を問う項目は削除された。3月議会の本会議提言の結果だが改善はいいこと。

その後、姫路市立動物園の年報などを見る。姫路の動物園には子どもの頃からの思い出も多いが、旭川と違って、国の特別史跡内ということで建築物等の規制があるようだ。

その後、同僚議員と雑談。その後、議会事務局。ホームページ、給食制度についての別団体の調査について話す。その後、312号線沿いの久助。おろしうどん。その後、鹿沼市について調査。極めて興味深い。

その後、自宅。夜、TV放送されたTBSの『全国日本語検定試験』を受けてみる。Rと勝負したが、当初こそ張り合っていたものの、最後は10点以上差をつけられ、60点台。当日記でも間違った日本語を使っているだろう…。辞書で確かめるなどしなければ。

  6月議会閉会。会派担当者も交代!!
06/30 (木)

kocchi.gif 播但線で姫路。父も同じ電車。その後、市バスで市役所。市政情報センターを経由して議会控室。同僚議員と雑談の後、本会議に出席。6月定例議会の最終日。総務経済委員会の委員長報告では、指定管理者制度をはじめ、(仮称)わかもの雇用・就業支援センターの運営主体、ザ・祭り屋台in姫路の結果検証、姫路獨協大学の薬学部設置問題、都心部まちづくり構想について言及された。各種議案や人事案件の採決を行った後、閉会。今議会は特段の混乱はなかった。

本会議終了後、本会議で指名された新委員による初委員会を開催。私は、総務経済委員会、鉄道高架対策特別委員会に順次出席。委員長・副委員長の互選と所管各局の事業概要説明会の日程確認など。

その後、市役所交差点脇の松屋。冷やしとろろうどん。その後、議会会議室に中高の同級生で行政書士・社会保険労務士のTさんが来訪。四方山話。かなり活躍している様子。資格や立場は別としても自営(自己責任)という立場で共通しているところも多い。負けずに頑張りたい。

その後、控室にて商工部長から要望をしていた若者雇用対策について説明を受ける。私が指摘した運営主体についての提案は少し遅すぎたようだ。姫路地域の雇用状況は他地域に比べて好転しているようで素晴らしいことだが、年金未納の問題をはじめ、健康保険さえ措置されず、扶養家族になっている若者も多い。介護保険の対象拡大など若年層の負担も検討されている。国や地方の財政赤字のツケもいずれ当該世代に付け回される。今さえよければいいではなく、特に先を見据える意味でも若年者雇用対策は極めて重要な課題である。

その後、6月議会を終えて、会派の打ち上げ。Y相談役に送って頂く。会派担当者の交代、送別会も兼ねる。これまで議会事務局異動以来1年3ヶ月担当してくれたMさんが交代する。議会経験はおろか、縁のない部署から来た若者だけに、慣れないことも多かったと思うがよく頑張ってくれた。交代後は大食いで有名というAさんが担当。送別会終了後すぐに空腹になったというから聞きしに勝る食欲の持ち主だ。これもまた楽しみだ。私も昔は大食いだったが、大食いの人を見るのも好きだ。

6月議会の審議結果

指定管理者の公募予定施設の収支に関する資料(総務経済委員会資料)



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