Web版ひであき日記

2004年11月

  日々是勉強
11/01 (月)

puri.gif 多くの書類や荷物を持って車で姫路駅前。朝の街頭演説。M代議士、K県議、O秘書。ボランティアは畏兄Yさん、発明家のOさん。私もM代議士も、被災地の復旧は行政の責務。予算云々の問題は違うという趣旨の話をした。

被災地を訪れた小泉総理に「なんとか元の生活を取り戻したい。早く復旧してください」とあたかもお殿様やお代官様に土下座してお願いするような住民の方のTV映像を見た。藁にもすがるという思いはわかるが、少し違和感があった。別の方は対応の遅れを主張し、苦言を呈していた。日本人的には前者が一般的かもしれない。そういえば豊岡市では多数のボランティアを見ながら無視して遊んでいる高校生グループもいた。

ある永田町の住人から直接聞いた話だが、被災直後、国の補助金の存在を知らなかった自治体の担当者が、予算上の都合で被災者に配付する食事の量を少なくし(苦情が発生するほど)、補助金の存在を知ってから、その分増量したという。「こんな(補助金の存在も知らない)程度だから、地方分権には反対」とその方は言っていたが、分権の話は別にして聞くに堪えないお粗末な話。災害対応などは行政の義務的役割、いわば租税の対価として受けるべき住民サービス。私が納税者なら怒り心頭だ。

納税者意識の希薄なお上意識の残る人たちと自分たちだけよければいいという人たち、前者の投票行動は変わらないし、後者は政治や行政に無関心。いずれも全てではないが、これがこの国に政権交代がない要素の一つ。運転中の携帯禁止にも言及。M代議士も市議会の変な話を知っておられた…。○○、千里を走るとはよく言ったものだ。

終了後、傍聴のKさん、ボランティア2人の方と少し歩いて喫茶みち。市政懇談会。Yさんも2日間豊岡にボランティアに行ってきたという。姫路からもバスを連ねて多くの方が駆けつけていたようだ。こういう市民参加の形は素晴らしいことだと思う。

車で市役所。資料作成。議会事務局など。時間なく昼食抜き。同僚のY議員の車に同乗させて頂き、神戸メリケンパークオリエンタルホテル。ETC装備済みの車だけに料金所渋滞とは無縁。車中では私のHPにも話が及ぶ。少し難解なのではとの指摘も。市政の当事者から普通の大学生まで読者は様々。確かに私独特の言い回しに加え、政治用語も使っている。もっと親しみやすい内容にしたいのだが、「もう少し勉強して、職員をうならせるぐらいの内容を書かないと駄目」この某部長の話が結構効いている(苦笑)。その評価は別として、書くために調査し、自分の実になっていることは確か。「議員になってもよく勉強しなさい。勉強しなければ〜と一緒」とも多数の方から聞く。議員になっても勉強しなさいと言ってもらえる私はいい支持者に恵まれていると思う。

N労兵庫総支部主催「情報通信とユキビタス社会」と題した勉強会。NTT兵庫支店のT支店長を講師として、情報通信産業の現状と光ファイバの伸展、架設状況やネット社会の将来予想などについて学ぶ。多数の地方議員が参加していたが、国会レベルの話も多かった。ITに無縁の人にも、きつかっただろう。

N労と言えば高校同級生のFくんは神戸中央分会の役員を退任。会社の方で大成する道を決断したということのようだ。そういえば、高校同級生のNくんから一橋大学の助教授に就任とのメール。まだ29歳だから末恐ろしい。ということで姫路にいない同級生も様々な世界で頑張っている。大いに励みになる。終了後、懇親会。帰りは渋滞。

その後、市役所。和辻哲郎関係のページ作成。写真活用はわかりやすいが、手間がかかる…。相当遅くに退勤。K社の姫路支社。夜勤という中堅幹部のTさんと懇談。私もいいたいことを言う方だが、Tさんは更に激しい。こういう人を敵に回すと怖いかもしれない。ただ味方にするのも難しい。

  苦言こそありがたい
11/02 (火)

acchi.gif 播但線、市バスで市役所。港湾関係の陳情団に対応。厳しい経営状況という話。国庫補助、航路、県条例、他自治体の事例など諸々をヒアリング。対応は一任して頂く。要望や陳情に対しては、公益に資するかどうか判断し、是とすればこれにあたる。

その後、来訪の他会派議員と懇談。控室の机にパソコンがあるのは私だけだが、「変なインターネットを見ているのでは」との声。インターネットとパソコン、ホームページという言葉の区別は今のところ難しいようだ…。最近、2chのチェックが市議会で流行っているらしく、皆うれしそうに内容について語っている。カラープリンターで印刷し、何十枚…。昼食は市役所西の三田屋跡地に数ヶ月前オープンした海老万。

その後、港湾の関係についてN商工部長、K課長補佐から状況をヒアリング。私側が要再調査。その後、I地域経済再生室長と懇談。旧自治省の事例をもひいた人事キャリアシステムのあり方、人口減社会の労働力確保問題などについて教えて頂く。

その後、ある方と市政におけるスタンスについて話す。当選回数と陳情成就可否(市議のメイン業務という認識が一般的)の関係から、対組織・対行政の接し方など。側聞する情報や当日記から、私の厳しい姿勢についてはよく知っておられるようで、「焦ってはいけない」「(瑕疵があるとわかっていても)刺されたら痛い」という話も。いらいらしているのも文面からわかるようだ。確かに、刑事事件となるような案件を除き、突かれたら痛い話も一定のペースで、俎上に上げてきた。経緯や歴史あっての話で現任者に全ての責任を問うものでないことも重々承知している。ただ、言及した事項は過度に社会的公正が担保されていない事項だけ…。この”社会的公正の担保”は、私にとって、議員というより人間として政治を志す最大のモチベーションでもある。知っていて黙認していュわけにはいかないのだが…。ただ本当に貴重なアドバイス。苦言こそありがたい。

数年前に「踊る大捜査線」というドラマがあった。ノンキャリアの現場刑事(織田裕二)と上司でキャリア官僚出身の参事官(柳葉敏郎)の置かれた立場に関するシーンで鮮明に覚えているところがある。参事官の更に上の上司から、現場を無視した捜査方針が出されたとき、現場の立場も理解している参事官はそこで悩み、上司の方針を実行することを躊躇する。その後様々なやり取りのあとで、現場刑事から最終的に参事官に対して出たのが「(今、筋を通して小さなことで出世を逃すより、ここは我慢して)出世して警察全体を変えてくれ!!」というものであった。私の友人に警察庁のキャリアがいるので、このシーンはよく覚えている。彼も優秀であるばかりか、人の気持ちのわかる優しい人間。同級生だが心から尊敬している。同じ境遇にあれば「”小さな正義感で野垂れ死に”では国家の損失だ」と私も言うだろう。”塗れてはいけない”

その後、N議長、T幹事長と懇談。これまた貴重な話。風雲急か…。その後、合併問題で懇談。町民アンケートや住民投票はよく聞くが、姫路市民に対しては、合併の是非を問うようなアンケートは行っていない。こと合併については先の選挙の争点でもないし、枠組みについても変化があることであり、住民投票やアンケートを「代議制の否定」という見方をする人はもういないのだが、実はある市政関係団体の中でアンケートが行われているという。この団体は、市政関係団体の中でも、政策のプロの集まりというべき団体であり、合併が雇用や労働待遇と関係する要素もある。

アンケートに「反対」という選択肢がないという不満も一部聞いたが、意見欄の内容に推敲を重ねている人もいるほど関心は高いようだ。結果の公開については恣意性を排除するために、全て公開するぐらいのものでなければならないという人もいた。当然、祭り屋台アンケートのように生の声、本音が全て公開されるだろう。

市民の関心が高まらない現実がある以上、市民アンケートや住民投票とはならない。ある意味では、ただ一つの指標となる可能性を秘めている。問題は”しがらみ”

退勤後、小溝筋脇の春。鉄関係の会社に勤めるKさんと市政懇談。給与等も基本給の上昇がなく、若手社員に対しても使い捨ての如く厳しいという。新人も辞めていくそうだ。競争社会は大変だ。何人かの市議も知っているそうで、私の話を楽しそうに聞いていた。その後、会計時に新しいデザインのお札。今日来店の客には新札でお釣りを出しているという。新五千円札の肖像画を指し、「樋口一葉は○4歳で亡くなったでしょう?」というクイズを出す。少しの間使える小ネタ。

  国際交流とは
11/03 (水)

puri2.gif 車で大手前公園。ひめじ福祉まつり。各団体や施設の出店などを訪問。焼きそば、たこ焼きなど。うまいもん祭り食の陣にも再度顔を出した後、イーグレひめじ。そう言えば、イーグレ内の温泉が経営主体を変え再オープンするようだ。以前も私の友人の評判は概ね好評だっただけに、宣伝と盗難対策等をきちんとすれば、遠方から来る観光客にも受け入れられるはず。

その後イーグレ姫路のあいめっせホールにて、平成16年度姫路市青少年交流事業 姉妹都市との「草の根国際交流」と題した (財)日本国際交流センター[JCIE]のチーフプログラムオフィサー毛受敏浩さんの講演会。その後、姉妹都市を訪問した中高生の発表会。

私も民主党本部職員時代、この財団主催の訪米青年政治交流派遣団に参加。毛受さんの同僚でもある山川響子女史にも大変お世話になった。姉妹都市交流を活性化させるためにはどのような取り組みが必要かなど貴重な意見を拝聴。

学生時代に留学やホームステイをするのが一番いいことは分かっているが、なかなか第一歩が踏み出せない。姫路市として取り組めば中高生段階では女生徒ばかりが市の公式派遣メンバーになってしまうそうだ。もちろん公平な競争の上。外国語に興味を持つ優秀な女生徒が多いということだろう。公式的な派遣と観光旅行には相当な差があることも事実。私の場合もそうだが、最初の一歩を踏んでもらう仲介役を行政として更に充実させたいという思いがあるのだが…。

小規模自治体の中には、希望する中学生全員を海外に派遣するという自治体もあるらしいが、横浜市のような大規模都市では行政としては何もしないという。一部のために過度の公費負担をすることについても少し問題があるようだ(もちろん学生だけではなく、地域に住み続ける方々の訪問も大切という話もあった)。「外国や国際交流に目覚めた若者はその地方自治体から出て行ってしまうことが多いから」と毛受さん。毛受さん自身も元兵庫県の職員だが、国際関係の業務に従事したいということで上京したという。更なる派遣人員拡大は難しいかもしれない。何か上手い方法はないだろうか。「ある部門の訪問団の予算を少しこちらに回せば」とも思うが、一度行ってみないことには判断できない…。教委事務局の職員で派遣団にも同行したというIさんによると、相手先の姉妹都市の中にも温度差があり、ホームステイ先の斡旋程度の付き合いの都市もあるという。いろいろ勉強になる。

その後、第2部として16年度に派遣された学生による発表会。文化の違いは当然として、バリアフリーや福祉に関する調査が多いのは時の流れか。結論の中に「日本は遅れている」趣旨の発表が多いように思った。素直にそう感じたのだろうが、自国の租税・年金の国民負担率などの背景、他国の都市部と地方の格差などを事前にアドバイスするなども必要かな。もちろん日本が遅れているところも多い。ただ、進んでいるところもおさえておかないと、自分の国に誇りをもつ人間が国際社会では信用されるという。その後、Y助役、県立大のM助教授による講評、表彰など。その後、播但線で京口。若竹会のF代表にある案件を依頼。快諾してもらう。おまけにパーティー券も買って頂く。今日は伯父夫妻も入れて3枚も売れた。感謝。

  合併問題(2つの弾)
11/04 (木)

acchi.gif 播但線、市バスで市役所。議会控室で議会事務局調査課のFさんと議会関係の調査結果について打ち合わせ。心配したような新たな問題点はなし。ある意味で安堵。今回の調査は議会の現実を知るために必要不可欠なもの。近日中に公開の予定。

その後、合併問題でも打ち合わせ。残された弾は2つ。噂は多いが事実を調査するまでに時間がかかる。その後、昼食は市役所南のカザン。カツカレー。その後、市民局など。

その後、市役所別館。災害本部会議室で行財政構造改革推進会議。行革についての市民・第三者機関の議論や役割を初めて自分の目で見た。やはり足を運び、自分の目で見なければ駄目。厚い資料とお墨付き。市議会と同じところもあるが、後者については選挙で選ばれた我々にも軽々に論じることができない。報道等の第三者に判断をしてもらうのが筋。後ほど、S助役から感想を求められたが、自重する。4年前の読売新聞の記事があった。市民参画とは本当に難しい。

その後、職員会館アンドーネ。その後、市立城北公民館。その後、大手前通り沿いの姫路市観光ナビポート。その後、西二階町商店街。通行量調査等でも苦戦が伝えられる同商店街だが、独自のHPやパンフレットを作成するなど、活性化の努力をしている。こちらも留守で要件は果たせず。その後、再び市役所。同僚のN議員やK議員にもパーティー券で協力して頂いた。感謝。

西二階町のホームページ

  観光振興に対する記者の視点
11/05 (金)

hare.gif 播但線、市バスで市役所。事務作業。相次いで控室に来訪者。合併についての様々な話あり。最初は単なる噂だと思っていたが重要な事実も確認。その後、陳情回答等を作成。昼食抜き。そのまま、記者クラブ。

17年度中の4車線化をめざし工事中の城南線(姫路城大手門前の道路[好古園〜城前交差点])が車道工事完成に伴い、新道に切り替わるという(11月30日午前6時※雨天順延)。その他、観光振興について懇談。7日に観光なびポート前で試験的にオープンカフェを実施するようだ。成功し継続する方向で話が進むことを期待していた。市政記者クラブに所属する記者さんはほとんどが市外出身。別の記者さんからも観光都市といいながら電柱地中化や看板規制、ムクドリ対策などを実施しない姿勢に疑問の声があった。市議会でも同様の提言は多い。しがらみや各種規制など障害は多いのかもしれないが、舵を切るかどうかはTOPの判断。

その後、議会事務局。係長級以下の若手職員と雑談。最近、議会問題の調査に少しずつ書きためているが、議員報酬や各種費用関係が最大のポイント。自ら上げればお手盛りといわれ、下げたら当り前…。民間に置き換えても、賞与は業績連動として、給与については会社の危急存亡のときでもなければ、組合やサラリーマンが自分で自分の給与を下げることを提案しない。公費(税金)が原資の場合はどうか。多く払っても倒産しないし、その分行政サービスにかける費用が少なくなるだけのこと。その水準は任命権者が判断するほかない。議員や首長ならばいわば市民が任命権者。判断材料は誰かが用意しなければならない。

その後、同僚のK議員の車に同情させて頂き、イーグレ姫路。地域夢プラン作文コンクール表彰式。市長賞は賢明女子学院中学校の井ノ口真衣さん。教育委員会賞は灘中学校の岡崎実佳さん。

受賞公開作文の紹介


いずれも、市議会等でもよく聞くような内容。実現の知恵は大人が出さねば。その後、兵庫県立大学志賀咲穂助教授のまちづくり講演を拝聴。終了後、再度K議員に市役所まで送って頂く。感謝。最近、外に出る機会が多く、公共交通機関では時間のロスが多すぎるため、同僚議員に無理をお願いすることが多い。そろそろ自分の車を買わなければならないかもしれない。

  家庭教師?
11/06 (土)

puri.gif 車で延末の文化センター。大ホールで開催のM中学校文化発表会。合唱コンクールなど。近所の子供さんや書道教室の子供たちがピアノ演奏や指揮者を務めるなど、頑張っている。手を振ってくれる子もいる。そのまままっすぐに育ってほしい。保護者の方とも懇談。

来年に受験を控えたお子さんを持つ方からは家庭教師の要望も。教えることは苦手ではないが、政治家の副業として塾を開設したりすることはよくある話。特に、他に職を持たない専業の若手議員の苦悩としては、4年間の任期(契約期間)ごとに、常に失業の心配をしなければならないからだ。変な金に手を出すのにはそういう背景もある。「貧しい環境に育った人は悪い金に手を出してしまう。政治家は生活に困っていない裕福な人がいい」という説もあるほど。現実を見れば結構当てはまっている…。家族を路頭に迷わせる心配は私の心の中にもある。独身だからこそ立候補の決断もできた。とはいえ、現実に副業の時間はない。

その後、坂田町のジアンジアン。チキンカレー大盛り。美味。その後、イーグレひめじ。徒歩で市民会館。大ホールで開催の姫路市民防災の集い。自主防災組織、幼年消防クラブ等の各種表彰など。その後、東尾消防庁次長の講演など。

  直接・間接参画区分と施政方針の再定義
11/07 (日)

kouji.gif 車でイーグレ姫路。大手前公園を中心に開催の姫路市国際交流フェスティバル。冒頭から参加。各国料理の試食コーナーや姉妹都市交流を草の根レベルで進めるブースなどを訪問。Nさんら市職員の方もボランティアで参加していた。このフェスティバルの運営主体である実行委員会のように、民中心のイベントを官が応援するというのが運営方法として理想ではないか。大きくなれば様々な問題も出てくるだろうが、そういったことを乗り越えて頑張ってもらいたい。これも成功しているイベントだと思う。

その後、大手前通り沿いは観光なびポート前で開催のオープンカフェへ。創夢会のF会長、姫路市のY助役、コムサロン21のM理事長、ヤエガキ酒造のU取締役、商工会議所のO次長、O社長らと街づくりについて懇談。

最近思うことは、市長や助役に対して、こうすればいい・ああすればいいとかいう提言をする方は多い。私に対しても提言はあるが、当初から実行不可能なものは私の段階で無理ということをはっきり言うようにしている。「予算がない」「法規制がある」「市に権限がない」などが断る理由として多いのだが、我孫子市長によると「“予算がない”は使ってはならない役人言葉」という。政策の優先順位を説明した上で、断る理由を納得してもらうことが、他部門の状況や予算執行の現状を把握することにつながり、TOPの方針をも理解してもらうことにつながるという。理想とすべき意見。私ももう少し姫路市の予算配分等を学ばなければならない。例えば、観光にどれだけの予算がどれだけの比率で入っているのか?特に比率などは他都市と比較したりすることも必要だろう。

選挙の審判を受ける人は、市民の意見に耳を傾けることは当然だ。「人の言うことに耳を傾けない」という評判などはいつぞやのように致命的。ただし生の声が全体の声と一致するか。多様な意見がある現代の社会ではベクトルが違う生の声を聞きすぎると、聞き分ける能力があっても取捨選択できなくなる。特に政治家に対する声は個人的陳情のようなものが大半なのが現実。

1対48万人の直接対話をパフォーマンスに終らせないために、似たような発想の意見集約にならせないために、これまでにない工夫が必要では。市長の動きを見ていると、挨拶や市民交流の機会が相当に多い。素晴らしいことだが、提言や要望の処理という対症療法より、かゆいところに先に手を伸ばすためには、情報を収集するスタッフやブレーン、事務執行を委ねる職員に対して提示するTOPの方針を更に拡充させる必要があるのではないか。

パブリックコメントと市民参画、情報公開はTOPの方針として一定措置されているが、本当に市民の多くが直接の参画を望んでいるのか。選挙の投票率やパブリックコメントの件数、懇話会等の公募状況を見ればそうなっていない。懇話会などは行政の付属機関のような存在で一定の権限もあるが、団体選出の兼職は当然として、公募委員まで同じような方の応募が多い。代議制が効率よく機能する分野と直接参画の分野を明確に区分した方がいい。懇話会も、市民参画やお墨付きというより行政でも議会でも着手できないような分野に限定したり、職員が本当に有識者の意見を聞きたいというものに限定するなど、設置基準を明確にした上で、役割を限定すべきだ(議員も付属機関からは排除する検討もしたほうがいい)。住民投票等の直接参画は合併問題こそが適当。

有権者や納税者が望んでいるのはプロセスへの参画という一部の満足ではなく、多くの市民が利益を享受する“結果”なのだから。

過去の新聞報道(多少厳しい指摘もあるが、概ね真実をついている)

今先進施策で成果を挙げている自治体は全て首長のトップダウン。独断専行と呼ばれるに至るのは、実行した政策が結果を残さなかったから。本当のトップダウンを望みたい。その後、辻井のユニクロなど。実家に立ち寄った後、市役所東は南条の亜蔵。美味。その後、談論風発。ボロ負け…。

  市会議員になって変わった?
11/08 (月)

acchi.gif 播但線で姫路。民主党朝の街頭演説。M代議士、K県議、K秘書、Yさん、Oさんのボランティア。その後、みゆき通りの喫茶すぎもと。定例の朝の市政懇談会。

その後、市バスで市役所。事務作業。本当に最近仕事のスピードが遅い。自分に腹が立つ。昼食は市役所北のくら亭。やきそば。

その後、姫路キャッスルホテル。M代議士政治資金パーティー。私を通じて券を購入していただいた方々に感謝。多くの方と懇談。企業経営者や役員を中心とする関係者が多い。皆さん、立場は微妙に異なるものの市政の情報に精通している。私のHPについても、「最近見やすくなったが、奥歯にモノがはさまったような表現が多い」との苦言も頂いた。ただし「(市議会の話は)HPに書けないことが多い」こともよく知っているという(苦笑)。また、民間助役の評判などにも関心が高いようだ。商工会議所関係者の期待も大きいということだろう。私には太ったという声が多数…。

散会後、若竹会のFくん、早大鵬志会の後輩Tくん、Hさん一家らと懇談。楽しい会だった。大きな期待も頂いた。私の評判も聞かれているようだが、初心を忘れて迎合せず、全て是々非々で判断しているため、いろいろ言う人もいよう。そういう厳しい評価こそ逆にやる気が出る。「市会議員になって変わった」と言われたら終わり。そんな程度の話が出たら本当に終わりだ。気を引き締めて負託に答えられるようガンガン飛ばしていきたい。その後、そう。お好み焼き。

  10年前の議会に戻った?
11/09 (火)

puri2.gif 播但線、市バスで市役所。終日、控室で作業。商工会議所青年部のFさんが来訪。11月29日に河合隼雄文化庁長官の講演が市民会館であるという。その他、来室の職員多し。合併問題、一般会計決算委員会…。継続審査となっている決算委員会だが、どんな議論が行われるのだろう。

最近の議会を見ていると、10年前にタイムスリップしたようだというベテラン職員の意見もあった。今は最悪だという。一緒に聞いていた同僚の某議員もその通りだという。システムや制度そのものは現在の方が進んでいるのは明白だが、運営云々についてのことだという。時計の針は逆に進んでいるらしい…。

  携帯版ホームページ開設!!
11/10 (水)

panda.gif 通りすがりのNさんのご尽力で携帯版HPをオープンさせることができた。パソコン利用者層はほぼ固定化されているだけに、携帯HPは本当に開きたかった。感謝。

若竹会や支持者の中でも、会わずとも私の行動を隈なく知っている人や頻繁に会っていても話したことだけしかわからない人もいた。情報格差は隙間風になりかねない。これで若い世代については、知ろうとすれば知れる体制が構築できた(先日、中学生の保護者の方に聞いたが、中学生で7割の携帯所有率だそうだ)。パソコンも携帯もないという方には、もうすぐ「竹さん通信」を発行予定。ただし、A3両面とHPの情報量。実際には格差は埋めがたい。

携帯版HPのご案内
携帯アドレスを入力すれば他の方にもご案内可能になっています。

播但線、市バスで市役所。議会事務局など。最近、今後に備え、HP改編に一定の区切りをつけるため、集中作業している。その集約として政策提言をするつもり。進捗状況の遅さに毎日自ら立腹。政策はこれまでも1人で起案し、他の人に揉んでもらってきた。連日徹夜の如き睡眠時間でやってきたが本当にはかどらない。議会棟玄関前のボギーでカレー。

その後、市役所南の神戸館。Tさんと打ち合わせ。黒田二十四騎の宣伝も。その後、議会控室。N議長と四方山話。その後、各種資料の精査。HPの作成。来訪の職員と懇談。政治スクール、候補者擁立の話も。あんまり興味はなさそうだ。掲示板は個別の閲覧数もでるため、一般の人がどんな話題に興味があるのか大体把握できる。確かに政治スクールのHIT数は少ない…。

  中学校にこそ教員の加配を!!
11/11 (木)

acchi.gif 朝から市内各地で行われている「こころの祭り(姫路市文化振興財団主催)」開催会場を訪問。山田・船津から妻鹿まで。“こころの祭”と記載された白いのぼりが市内55箇所に掲げられていたため、「何だろう」と思っていた方も多いはず。これは個人宅を中心に、その他神社仏閣、ギャラリー等を開放してもらい、通常一般的に公開されていない文化(物に限らない)を関心ある市民に見てもらうというイベント。観光なびポートでも開催予定の播州黒田武士の兜をはじめ、水墨画の達磨づくし、ガラス工芸などを堪能した。著名な写真家、日本舞踊、詩吟の師匠らとも久方振りに邂逅。教員OBの方が殊のほか多いことに驚く。文化の担い手でもあったようだ。

その中のあるOB曰く「今の現役は大変。昔は、地域で教師が信頼され尊敬も受けていた。学歴も大卒自体が少なく、国立大出身といえば凄い権威があった。今は保護者も高学歴。保護者が教師を学歴で判断することもあるらしい。そんなことも子供に影響しているのでは」と。松下村塾の吉田松陰、適塾の緒方洪庵、慶応義塾の福沢諭吉…。いずれも教員というより政治家や思想家だが、人を育てる役割を担う彼らこそ、先見の明があり、能力があり、尊敬される人であった。その評判に人材も集まった。いま教員が目指される職業となっているだろうか?(競争率が高ければいいというものではない)。指導力を正当に評価し、給与で報いるなど待遇をよくすることも必要だろう。全て教育が基本。

「勉強するなら塾に行け」という話がある。個人的には強い違和感がある(中学だと9割近い塾通い率という)。先日、議会図書館にあった雑誌プレジデントの大学進学データを見て驚いた。公立高校の相対的地位が相当低下してきている(私の母校も御多分にもれず。寂しいというより少し驚いた)。私立高に人が流れていることは間違いない。

ある中学校の学校現場について書かれた文書には「中学生数人が福祉施設に火のついたタバコを投げ入れた。」「(生徒が隣接する他の施設に入らないように)有刺鉄線が必要なので市に申請している」などの現状を記した文書が保護者に配布されていた。その最後には「(親が子どものたばこを注意するなどの)家庭のしつけが是非とも必要です。家庭や地域でのご協力や支援をよろしくお願い申し上げます」と。余程の状況でなければ、この荒廃した現状を敢えて全保護者あてに配布しまい。

公立高校の凋落の原因も、むしろ公立中学校にあるのではないか。公立中学を忌避する意味で私立中学に人が流れてはいないか。現場が荒廃して、上部機関に対処を要請しても「あなたのところだけではない」「加配する人員がいない」「県に要請している」と結局は予算や権限の話で前に進まない。誰も抜本的な対策をとろうとはしない。学校設置者としての責任を全うするためにも、やはり中学にこそ独自に教員加配をしていかなければならないと思う。

高校や大学のスクールミーティングのうち一回を「中学校」でやればどうだろう。秋は学校参観シーズン。アポなしで学校の実情を見学に行ったらその状況はすぐにわかるだろう。その後、現場の先生方と懇談会をすればいい。

「(加配するなら)小学低学年の段階が大切」という話は承知しているが、悠長な話をしている場合ではない。いま現場が困っているのだ。これ以上、負担を求めるのは酷だ。一部の「家庭のしつけ」の代わりを先生方の仕事にさせ、「勉強は塾で」の何が教育か。生徒指導で苦境にあった県立高校が少人数学級の導入で回復しつつあるという。そんな事例も関係者はよく知っているはずだ。

最後に「文教委員会に所属してもらい、教育や文化行政に取り組んでもらいたい」という話もあったが、文教委員会といえば不祥事案件やスクールヘルパー、給食などが議論の中心。教育の議論に入るためにも、臨時教員による加配を求めたい。これなら将来的な財政圧迫要因にもならない。

このまま教育に金をかけられる層が固定していけば、いずれ社会的階層も同様に固定化していく。相続税も下がった。その対策さえすれば大金持ちも末代まで。そんな階層が固定化された社会が来るような気がしてならない。初代の成功利得は3代目ぐらいでリセットするぐらいが新たな活力のためにも丁度いいと思うのだが。

ゆとり教育を契機に市内の全中学校(小学校は半分)を市費で少人数学級にし、学力低下を補うため、市独自に副読本を作成するなどして対応する愛知県犬山市。全国的にも有名。

犬山市の教育

犬山市教育長の考え(賛同できる部分が多い)

犬山市の教育改革を伝える報道(読売新聞)


昼食をとる暇なく、一旦、市役所。議会控室で市内外の方の陳情対応。姫路市への民間企業の新規参入について。最近撤退の話ばかりだったが、いい話。その他、今日は依頼されたある案件に取り組んだ。政治家に寄附(それに類するもの)を求めるのは違法なのだが、認識されていない方も多い。政治家は日常の付き合いが大切といわれても困る…。全員同時でないと、バラつきがあれば“あいつはケチ“と言われるだけ…。

  ひめじ植木市も開催
11/12 (金)

kumori.gif R運転の車で、大手前公園。第14回ひめじ植木市を見学(〜16日)。取材中の大手新聞のK記者、A記者と遭遇。特にK記者とはRといる時に度々会う。その後、十二所前のアプリーレ。その後、市役所。議会控室で夜遅くまで事務作業。

  姫路市農林漁業祭り→イベント・会議の連続!!
11/13 (土)

puri2.gif 実家の母をピックアップし、Rと車で山田町の姫路市園芸センター。農林漁業祭りに参加。オープニングセレモニーでは、はぎ保育園の園児の皆さんによるマーチングや良さ恋踊りなども。会場では、大津のレンコンをはじめ、船津の野菜、網干の牡蠣など様々な地場産品が即売されていた。センターで栽培されたミニ葉牡丹など植物もあわせて購入。農協婦人部の出店などで昼食。無料の豚汁なども美味。近所の方や職員夫妻の姿も目だった。

その後、砥堀公民館。公民館の文化発表会。書道や水墨画、マフラー教室、ステンドグラスなどの作品を鑑賞。お茶も立てて頂く。地域の御婦人方と懇談。市に対する意見も多い。その後、一旦実家。その後、下寺町の商工会議所。高校同窓会白城会の総会。兵庫10区のT代議士やI市長の挨拶も。市長は選挙演説のように、ユーモアも交え、熱く語っておられた。地盤沈下著しい姫路だが、2〜3年のうちに2000人超の雇用が生まれるという。参加したI市議ら先輩市議も初耳という驚くべき大きな話。三菱電機姫路工場の雇用が関連を含めて4700人というから、かなり大きな話だ。

また、同窓会報「白城会東京だより(2004.6.1発行)にはOBの藤岡琢也さんのインタビューの内容が掲載。その最後に「姫路には姫路城という世界遺産があります。市長さんにも機会あるごとに申し上げているのですが、姫路城周辺の林立する電線、何とかならないのかと思います。地下の共同溝にどうしてできないのでしょうか。美観上たいへん問題です」と。真野響子さんからも看板の話を頂いていたはず。最近、関西電力の支店長や同僚のT議員とも話しているが、政治的決断で着手できるものはないのか。

会計決算の承認の後、日本テレマン協会ソリスト神谷徹氏のストローミュージックのコンサート、懇親会など。私より若い参加者が1人というぐらいベテランの方々が多い。旧制中学出身という方も。多くの方々と懇談。

その後、観光なびポート。黒田二十四騎の兜展示の準備に立会い。その後、手柄の松本事務所。民主党姫路総支部幹事会。市議会報告。懇談など。終了後、K事務局長に姫路駅まで送って頂く。連日の睡眠不足もあり食後すぐに爆睡。

  久保田徹也コンサート「夢 ここからはじまる」へ
11/14 (日)

acchi.gif 梅ケ谷のAMAL。昼食懇談。美味。その後、播但道で市川町の文化センター。M代議士の後援者で個人演説会では司会も務めたTさん方から御案内いただいた久保田徹也コンサート「−夢−ここからはじまる」へ。O市川町長、G県議の姿も。コンサートと政治関係者の組み合わせも珍しい。

久保田さんは姫路出身で市川高校卒業後、ギターを片手に全国を歌い歩いてきた強者。昨年には初のCD「ころがる魂」が全国発売になった。成功したら、長渕やさだまさしのように郷里で無料コンサートを開催するのが夢だそうだ。その心意気やよし。

久保田徹也公式HP

散会後、姫路に戻り、観光なびポート。T観光振興課長と懇談。黒田24騎展示初日の様子や発生した問題についての対応について。立場や主張の異なる利害を調整するのは難しい。客観的に考え、説得する力を持つことが今後の課題。報道関係の方には取材して頂いたようだ。リバーシティーで買物など。

  住民投票は実施しない−観光にも受益者負担!?
11/15 (月)

puri.gif 降雨のため車で姫路。定例朝の街頭演説。M代議士、K県議、T秘書、ボランティアのYさん。社会的公正を担保するための判断材料となる情報公開、公金の執行を監視する役割について。その後、茶舗旅路。市政懇談会。市民運動に対する思い入れと行政の公平性という観点について。市のために奉仕しているという市民の思いを大切にしつつ、業務の公平性や業務範囲、権限というルールと調整する。市民活動に携わる人が常にぶつかる壁かもしれない。最近演説後の駅前喫茶店めぐりもささやかな楽しみ。モーニングの種類も様々。

その後、市役所。市議会合併問題調査特別委員会。香寺町の住民投票の関係もあり、場合によっては「安富町だけを相手方とする法定協議会の設置する議案」を審議する1月の臨時議会の招集も視野に入れているという。12月議会での審議となると、香寺町の住民投票の結果に影響を与えるという懸念からだ。最近見た香寺町に出ている多くの文書を見たからわかるが、議案の提出が政治的に利用される可能性はないとは言えない。このあたりは、議会の招集権者で議案の提出者でもある市長の判断だろう。

最近、間接民主制(代議制)と直接参画の区分について当日記でも言及してきたが、市長の標榜する“全員参加”の市政と直接参画の最たるものとしての“住民投票”の関係について質問。本来、合併のような市民全体と関わる問題こそ適していると思うし、各町は住民投票か意向を問うアンケートを行っているが…。「住民投票はしない」という答弁。合併は選挙の争点ではなかったこと、合併アンケート結果が市内全世帯配布の上でも269通、パブリックコメントが15通しかなかったことに対して参画意識を高めるために行うなら意味がある。合併に関するデータは財政シミュレーションを含めて全てといっていいほど出ているし、会議も公開されている。それでも市民からそういう意見が高まらない以上、その必要はないという考えは理解できる。その上で議会から住民投票をせよというのは、議会少数の補完という望ましくない事例。

その他、合併特例区設置、議員在任特例を求める意見に対して、特例区の設置に反対する意見を表明。同じ市域で直接住民の意思が反映されない(公選でない)、法人格をもった合併特例区…。事務が限定されるにしても、1市多制度は違うだろう。明確に否定する答弁でなかったことは残念。

私の質問の後は、「姫路市は町に対してもっと懐(ふところ)を深く、(合併特例区を認めるなど)小さな町の意見をもっと酌むように配慮すべき」という趣旨の意見が1人の議員から出たぐらい。私がいろいろ質問していると周囲の雰囲気が変わっていくのがわかった。いわゆる「早く終われ」という空気。当選以来よく感じる空気だが、持ち時間制を導入しない一因はここにもある。寂しい話。

北条のスシローで回転寿司。その後、姫路キャッスルホテル。姫路市地域経済再生プラン検討懇話会の「戦略提言」が完成したため、全委員出席のもと、会長から市長に対して提出。構成メンバーを見てもまさにオール姫路。当提言については過程を傍聴するなど以前から取り上げてきたが、ある意味での最終提言。あとは実践の有無だけ。

その後、記念講演会。観光で成功し観光カリスマの称号も持つ高山市観光協会会長の蓑谷穆氏が講師。「世界文化遺産姫路城があり、新幹線や高速道路などのアクセス、天候にも恵まれ、条件が揃っている姫路市に対して私如きがおこがましいが」といいながら、「中国語と韓国語を併記した看板を設置」「歴史的街並みへの回帰」「欠かせないものは食文化」「住んでいる人がまず誇りをもたないと駄目」「観光協会から、(給与が業績と関係ないという)行政の職員に引き上げてもらい、主体は”受益者負担”というの観点で、民主導の運営に改めた。その後、3000万円の赤字から1800万円の黒字になった。官に頼らず民主導で(足りない部分は行政[補助金は運営経費の1割]、責任は民間、という考えが大切」「『口は出すが金は出さない。責任は取らない』という人は排除するか、考えを改めさせるか」だという。

兼務する役職も多く大変なリーダーシップを感じさせる人だが、自らも旅館を経営し、観光を家業とする立場で”受益者負担”という考えを主張するとはたいしたもの。説得力もある。観光の受益者を市民などと大きく捉え、公金投入額の拡大を訴え、責任も行政という考えは駄目だということだろう。「直接的な受益者の取り組み」については重要な指摘だと思う。もちろん、民が動きやすくする仕掛けをつくったり、案内看板、街並み規制をするのは行政の仕事。役割分担が不明確な現状も問題だ。

そう言えば、「陸上自衛隊姫路駐屯地も廃止対象(神戸新聞)」という報道があったが、これは防衛庁が基地所在地の住民を巻き込む目的をもった情報提供だろう。ただし、自衛隊駐屯地があることでどれほどの税収、国の支援措置があるか。災害対策という危機管理の側面もある。姫路市としても注視しておく必要がある。

多少、遅くまで事務作業。残業中のTさんと懇談。いつも真面目な仕事振りを市役所内外で見かける。人の悪口も言わない。愛嬌もある。人材はいる。

  芸術の秋
11/16 (火)

kocchi.gif 近所の挨拶回りなど。その後、R運転の車で国立病院。その後、本町通りアーケードの台風被害状況などを視察。商店街の方と懇談。その後、ヤマトヤシキ。名士名流作品展を鑑賞。歴史は好きだが美術関係は昔から素養も何もない。今でも幼稚園のころと変わらない絵をかくほど。文化の秋ということでいい作品を見て勉強。船津在住の青田賢蔵先生の作品「利尻富士新緑」など著名人の作品は入札の対象となっている。いずれもチャリティー目的ということで、市価より安いというから興味のある向きは一度行ってみれば。その後、旧ひろめ市場横のとんかつむさし。カツカレー。その後、みゆき通の喫茶はまもと。その後、市バスで市役所。

他会派の議員が来訪。懇談。その後、K観光振興部長から「祭り屋台イベント」についてヒアリング。その後、教育委員会のT係長に進路の件で調査依頼。その後、新聞記事に基づき議会事務局で調査など。競輪事業の撤退について、今回の阪急電車から27億円の損害賠償を求める訴えがあったが、それだけでなく計4つもの訴訟が提起されている。賠償額を合計すると152億円。とてつもない金額となっている。西宮市長のコメントも掲載されていたが、西宮は大変だなあと、のん気なことはいっていられない。実は姫路市も出資をしている。いずれまとめて記すが、「和解」は思う壺とだけいっておこう。

退勤後、西二階町の聚楽。相当以前からご要望いただいていた方と市政懇談会。様々な話と宗教の勧誘も。秘書や政治家が信じていない宗教の会合等に顔を出すことは多いし、国会レベルともなると一部を除き多宗教掛け持ちは当たり前。「あの議員が信者」と宣伝に使えるし、「信者の票がもらえる」のバーター的要素もある。お互いのメリット。ただ私の場合は丁重にお断りしている。何かあったときに写真1枚で広告塔と非難される現実を多数見てきたからだ(実は政治家本人は何も知らないことがほとんど)。今のところ科学を超える神憑り的な発想や理論は私にはない。ただ信教は自由。信じている人が私に勧めるのは当然だ。間違っているとも全く思わない。

その後、国土交通省のキャリア某氏グループと懇談。地方事務所の場合、30代で所長らしい。姫路市の環状道路について。その後、某私立中高の校長先生グループと懇談。共通の知人もいて盛り上がる。播但線で帰宅。

  公立小学校→私立中学校進学者数
11/17 (水)

akubi.gif 播但線、市バスで市役所。途中、若竹会のFくんと遭遇。パソコンは使わない人だけに、携帯版日記を読み始めたが、その分量の多さに驚いたという。確かに一般的な携帯メールの分量とは比較にならない量かもしれない。懸案事項が多すぎ、全てが中途半端になっている。1人の限界。何度も言っているが、本気で考えなければ。

他の議員をはじめ、多くの来訪者と懇談。最近は企業進出の話などいい話も多い。また日々様々なことが起きる。視察団も無事帰国。土産話も面白い。今日の議会運営委員会では12月議会の議案説明があったようで、議案が届く。

災害復旧費1億4千万円や来年度も実施することが決った祭り屋台イベントの企画・広報補助金1千万を含む補正予算をはじめ、豊富団地サバービアの工業用地の売却(F社)に伴う事業補正、新たな法定外道路管理条例の制定など。最後の法定外道路管理については道路だけでなく河川も一括して扱う自治体が多いようだが、今回は道路だけ。何か理由があるのだろう。他にパソコン他購入の契約案件(約3億円)。1台15万円と見積もったら2千台…。小学校の40台化かな。そう言えば視察に行った某市では廉価版モデルが1台約34万円と信じられない納入価格だった。などと議案を見るだけでは何もわからない。

議案の説明は議運、記者、議会事務局の方だけ。各議員に対する公式説明は採決当日。全議員対象の議会前の議案説明会について、あるベテラン職員に聞けば、そんなニーズがあるんですか? ……。会派総会まで待とう。その後、教育委員会学事係のT係長から連絡。

公立小学校→私立中学校進学者数については5年前と比較して
平成11年4月−208人
平成16年4月−272人(+64人)
となっていたという。わざわざ書庫で調べてもらったようだ。市内私立中学校の定員には変化がないようなので、市外の私立中学に通う生徒が増加していると考えられる。岡山や神戸まで通う例も増えているようだ。私の懸念はある意味で当たっていた。米百俵ではないが、教育への投資は真の先行投資。公立中学校に対する支援が必要だ。

そう言えば、姫路独協大学が2006年4月に医療保健学部を新設するという。少子化による大学生き残り策の一環だろう。市として出資し、姫路をその名称に冠する最後の大学だけとなっているだけに支援しなければならない。そういえば、同様に土地の無償提供や補助金で支援する「姫路市医師会看護専門学校」はもうすぐ(平成17年4月)開設予定。ここで情報を提供したい。

姫路市医師会看護専門学校の役割分担と完成予想図など
http://himeji.g-serve.net/pdf/200411kango.pdf
(姫路市議会厚生委員会資料より)


市バスなど交通事業の健全化計画もパブリックコメントの募集が始まった。見ていただければわかるが、人件費が料金収入(売上)を超える状況も開示されている(P5)。その他、考え方としては、企業会計ながら受益者負担の原則を無視していること(無原則な赤字補填の拡大)、路線の地域的偏り(受益者の偏り)、民間事業者が着手した手当削減や転籍などの合理化は現在のところ行われていないことなどがあげられる。

民間との比較については民間出身の議員が近いうちに取り上げる予定で調査中のようだ。パブリックコメントの結果とともに注視したい。昨年度決算を見ても9億円の補助金を除いた上で、管理者給与や退職金引き当て等の計上を考慮した場合、実質的に9億円の赤字。御意見のある方はパブリックコメントをどうぞ。

パブリックコメント募集のページ
http://www.city.himeji.hyogo.jp/kou-kotu/pabukome/index.html
市バスHP
http://www.city.himeji.hyogo.jp/kou-kotu/index.html


また、今日の議運では、不祥事の発生について助役が陳謝。議運委員長からは6月議会の冒頭市長が陳謝したという異例の措置がありながら改善されない事態について遺憾の意の表明もあったという。

「私は、“市民一人ひとりが主役の市政”を基本に、生きがいと魅力ある姫路を48万市民の皆様とともに築いていきたいと考えております。そのためには、市民に信頼される市政でなければなりません。しかし、残念なことに、私の市長就任以来、さまざまな不祥事が続きました。これらは、市民の信頼を損ねる重大な事件であります。姫路市政を統括する者として、まことに痛恨の極みであります。今後、このような事件を起こさないよう職員が市民に奉仕する公務員であることを常に自覚し、公務に精励するよう綱紀粛正を徹底するとともに、不正防止に取り組み、全職員一丸となって、一日も早く市民の信頼を回復したいと考えております(平成16年6月14日市議会本会議における石見市長の冒頭挨拶)。

訓示や研修というソフト対策はそれとして、前例にとらわれない処分の厳格化や人事・給与考課、第三者も入った処分などの対策を考える時期だ。何も手をつけなければ、大半の真面目な職員が同じように見られて損をするし、納税などの市民の義務にも少なからず影響が出る。

退勤後、姫路早稲田倶楽部役員会。大学創立125周年寄付について。その後、懇談会。叱咤激励から政策提言まで。まだまだ活動が見えないとの厳しいご指導も頂く。そういえば近辺では衆院選、市長選の一部噂が。仕掛け人もいるようだ(笑)。

  市場→城内図書館→青少年センター→地方税の勉強
11/18 (木)

puri2.gif 播但線、市バスで市役所。新人議員03会の勉強会。市施設の訪問第二弾。K議員の車に乗せて頂き、手柄の中央卸売市場、城郭センター・城内図書館・市史編集室、市民会館内の青少年センターを順次訪問&ヒアリング。いずれの場所でも市立小校長OBが活躍中。

市場は数ヶ月で3度目の訪問だが、運良くカズノコの初競りに立ち会えた。実際には箱物で価格はほとんど決っており、相対取引が大半であるようだ。

城郭センターでは、古文書の解析・復刻、将来国宝にも指定される可能性があるという酒井家文書などのデータベース化の状況についてヒアリング。極めて興味深い。別の部屋では姫路城址整備基本構想検討会が開催中という。動物園の移転による作事場の復活、匠の館建設などが再検討される模様。現在のところ思い入れのある動物園の移転という選択肢には疑問があるが、本当に移転が必要か等もう少し勉強しなければならない。

青少年センターは、ボランティアメンバーによる運営が行われ、利用率も高いという。昼食は市民会館内の食堂あかつき。カツ丼。メンバーと懇談。

その後、市役所。来客対応。その後、議会事務局の面々と雑談。このたび議会事務局調査課が発行した「中核市の収税状況」なる資料が面白い視点で出色の出来栄え。ということで担当した調査課のFさんを講師とする地方税の勉強会。大いに勉強になる。その後、事務作業。残業中の企画局に顔出しなど。

  Wintopia・2004点灯!!
11/19 (金)

box.gif 播但線で姫路。マイクロバスで姫路キャッスルホテル。播磨政経懇話会。久保文明東大教授による「大統領選挙その後」と題する講演。アメリカの人種や財政的な階層固定化、都市と農村との地域格差と政党支持が密接な結び付きであることがわかる。当面、共和党の天下だろう。

その後、市バスで市役所。先輩市議と懇談。ブラジル土産話が断続的に続いている。その後、行政課に一部事務組合の法的責任の範囲について教えてもらう。その後、事務作業。その後、各所で懇談。合併に関する妙な噂話も。

その姿勢がどのように広まるのか。変な姿勢が結果として一番悪い状況をうむ。何回言っても変わらない。なぜなのか。

私に対して何かしらの情報があった時、信義があるため、事実確認などをした上で、正式に問題提起するかどうか判断している。今回の場合も、情報はほぼ把握した上で、先日の委員会でも触れる必要がない程度のものであった。U銀行やM自動車を見てもそうだが、通報者を探したり、証拠等を回収したりする時代錯誤の姿勢が最悪の事態を生んでいる。もはや内部で問題があっても隠すことに全員が加担する時代ではない。事実を事実として、正義を正義として実行しないと、正直者が馬鹿を見てしまう。法遵守や信賞必罰などは最も基本の分野。きちんと取り組みたい。

退勤後、城南公園。姫路Wintopia・2004の点灯式。I総務経済委員長からは「城南婦人会のお好み焼きは美味しいので、是非食べてみて」なるお声掛けも。行列ができていた。このイベントは姫路商工会議所の主催で、総事業費約4千万円の半額を市が補助。02年から3年間の計画で、来年の開催は未定という。ルミナリエと比較する声や一部批判的な報道もあったが、なくなったら商店街は更に寂しくなるような気がする。

その後、入社8年目の中堅銀行員、新人社員さんと懇談会。ここにも労基署関係の話。先日は某信金だったが…。残業をつけるのが正しいのだが、利益重視の会社で、大手ともなると全部つけているところが珍しいのが現実。「残業をつけろ」ではなく、「定時に帰れ(持ち帰って仕事をしろ)」という指導となるらしい。相変わらず厳しい。

  台風の爪痕は未だ至るところに
11/20 (土)

kumori.gif 地域の日程調整など。その後、某所。権利義務関係についての陳情を受ける。長年の懸案らしい。調整にあたりたい。この話とは違って、最近、他の関係者では駄目だったからという陳情がちらほらある。それがなぜ私に来るのかわからないが、評判を聞いたとか言う方がいる。大変残念だが、無理なものは無理だし、法や規則を超える話は私の範囲外。話は全て聞くが、私の段階で無理なものは無理とはっきり言うので、悪く思わないでほしい。

その後、そうめん滝。台風直撃の影響で姫路市のキャンプ場は閉鎖中。倒木で電線が切れ、現在も復旧せず。台風の爪痕は未だ至るところに。その後、知人宅を訪問など。みゆき通りの喫茶はまもと。クロックムッシュ。美味。その後、周辺の挨拶周りなど。その後、国道250号線沿いにオープンしたニトリ。広畑はイトーヨーカ堂、ムサシと3つの大型小売店が並んだ。中心市街地活性化、交通渋滞等の問題が市議会でも聞かれる。その後、中華仙龍。実家の面々と久方振りに話す。変わりなし。

  政治家志望?の高校生!
11/21 (日)

acchi.gif 休日(業務なし)に設定。いつ以来か。そう言えば、新婚旅行は行っていないし、家庭サービスという観点も…。肩身も狭い。蔵出し2日目という加西の富久錦。併設のふく蔵。その後、加西の一乗寺。紅葉がピーク。その後、買物など。

姫路西高校の現役学生の方から進路相談メール。政治家が将来希望の一つとも。進学アドバイスがほしいそうだ。大切な問題だけに、一度ゆっくり話をしておいた方がいいかも知れない。

  春休みインターン生の受け入れは…
11/22 (月)

mail.gif 車で山陽電車姫路駅前。定例の朝の街頭演説。M代議士、K県議。今日はインターン卒業生のSさんもビラ配りボランティアに来てくれる。常連のYさん、Oさんも。終了後、傍聴のKさんも合流し、みゆき通りの喫茶ブラジル。パワーランチならぬモーニング懇談会。市政活性化について。朝の懇談会も定例化してきた(アポなし参加も歓迎)。捜査関係者も来訪。いろんな人がいる。

その後、市役所。市議会一般会計決算審査特別委員会。閉会中審査となっている平成15年度一般会計決算だが、特段の新たな話はないが再度継続審査。重い議案のはずだが、他の議員の関心はもう既にない。採決もしないという結論だったようだ。

途中退席し、NPO法人ドットジェイピーのスタッフとしてのSさんと打ち合わせ。残念だが、春休みのインターン生受け入れは時間的に難しいと回答。同志社、立命、阪大、関学などに志望学生が集中している現実もあるようだ。政治志望者の学校による偏りは東京でも同様。学閥云々ではなく、縁の数の多寡ということ。その後、三左衛門堀東の町のアルバータアルバータで昼食懇談。姫路駅へ送った後、市議会控室で来訪者と懇談。他会派の先輩議員方を訪問。会費徴収のお願いなど。その後、地域新聞編集者、某課長と雑談。国政関係の話も。

その後、税務関係の調査。その後、小中同級生でウグイス嬢として大いに助けてもらったMさん宅。新たな人生を歩むという。幸せになってもらいたい。車でAさん宅。施設関係のトラブルの相談。政治というより弁護士業務の範疇だけにアドバイスにとどめる。昨日も、ほぼ徹夜だけに、夕食後はバタンキュー。

  中学校の授業参観へ
11/23 (火)

puri2.gif 朝8時から災害対策のための地域の水路造成工事に参加。県や市への陳情は簡単には奏功せずというところか。長靴を履き、スコップやノコギリ、チェーンソーをもっての肉体労働。杭を打ったり、土嚢をつくって積んだり、来年以降の災害に備える。40人以上の住民の方の参加でなんとか完成。こういった地域の取り組みが、時代的に難しくなっている。私が最年少だし、マンション住民も私だけ。ある意味では古いつながりのある地域だからこそ可能。新旧住民の混在する地域ならいろいろ難しい問題もあろう。今後はそういう時代が確実に来る。しかし、年配の方の技術には驚く。

その後、ある方から事件関係の問題その後を聞く。厚顔無恥な輩が堂々としているという。周囲は事情を知りつつ見てみぬ振り。陰で文句を言う。最終的には島国根性が原因という一言。その後、地域の方と懇談。その後、312号線沿いのグランブルー。昼食懇談。美味。

その後、M中学校。保護者授業参観並びに文化発表会、PTAバザー。1クラスを2つに分けた数学の少人数授業も拝見。授業参観は本当に勉強になる。その後、妹Mの書道教室に通うKさんから誘われ、お茶室へ。茶道部メンバーにお茶をたててもらう。ついでにマナーも教えてもらう。この秋は立て続けに3回もお茶を立てて頂く機会があった。茶道を習う時間はないが、最低限のマナーは勉強しておかねば。その後、買物など。その後、交通事故。軽かったかよかったが…。自分が運転中に当てられたのは初めて。今回は相手の100%不注意だが、自分も気をつけねば。

  松本市親善交流議員団来姫!
11/24 (水)

hare.gif 播但線、市バスで姫路。市民クラブ会派総会。議会運営委員会の内容説明など。会派視察や小学校パソコン購入契約案件等も議題に。政務調査費のあり方についても議論。12月議会の質問者等の最終確認も。昼食はマス徳の出前弁当。

その後、他会派回り。白城会の議員会費回収完了。その後、議会会議室で松本市議会親善交流会。昨年は姫路市が松本市を訪問。自己紹介や地域経済再生プランの概要説明、質疑応答など。

その後、議会控室で各種調査。最近、他都市とのデータ比較など相対的評価を通して施策の改革を提言したいと考えている。当然、仮説を立てて取り組んでいるが、他都市のデータの収集は、HP等での公開情報だけでなく他都市の協力を頂かなければ不可能。議会事務局を窓口として相互協力して各種データの収集で協力しているようだ。仮説と明確にはずれた数値データがあれば処理の段階ですぐはじかれるから何となくわかるが、正確なデータの提供もお互いに心がけたいもの。議会事務局の調査機能の拡充を考える上でも大切だと思う。議会事務局同士の調査依頼件数は、自治体間の差が大きいという。民間雑誌等による自治体ランキングについては、その調査の実情を知って驚いたことがある。

その後、記者クラブ。近頃、談合情報の公益通報が続いているようだ。同じ中核市の新潟市では談合の事実が発覚し、公正取引委員会の立ち入りから行政職員の逮捕者も出るなど大変なことになっている。ある意味では旧態依然。

「談合は必要悪」ではなく「正当な入札価格と談合価格の差は市民の負担(不当利得)」という原点を踏まえて、注視すべき分野。その意味で、今年度設置された姫路市入札・契約制度検討懇話会の行方には要注目。議事要旨も公開されている。

現在、公開されている議事の内容は低入札価格調査の話だが、以前当日記でも指摘した「低入札価格による落札=手抜き工事」という議論が姫路市でも見られる。先日、検査担当部局に対しても確認したし、別の部署には先日データの提供もお願いした。委員の方はデータを見た上で発言しているはずだが…。公正な競争を阻害するダンピング受注の議論や下請けいじめなどの議論は、既に他都市では結論の出た話。第三者機関による入札事務のチェックは国の指導で先行導入した自治体も多い。参考にすべきでは。

要は工事検査点数と落札率のデータをグラフにすれば、全てわかる。両者には因果関係がない。他都市の行政職員から直接聞いたが、国土交通省の基準に基づき予定価格を積算すると民間ベースの損益分岐点はその70%程度となるという。この問題については公約の一つでもあるし、他都市の事例やデータ等もある。いずれにしろ、懇話会に期待しよう。

退勤後、ホテルサンガーデン姫路。松本市親善交流懇親会。臨席のK松本市議らと長野県政、松本市政の実情等について懇談。松本市とは、国宝城郭を有する都市同士ということや、県下第二位の都市で県庁所在地と離れている点、前回の選挙で相乗りの現職市長が選挙で破れ、新人市長が誕生したという点でよく似ている。

その後、徒歩で姫路キャッスルホテル。播磨うまいもん探偵団50回記念会合。挨拶、懇談のほか各種陳情など。食べ歩きは現在唯一といってもいい楽しみだが、過ぎれば体重に反映。太ったとの指摘は一向に減らない。今日は「心も弛んでいるからだ」という厳しい指摘も頂いた。出された食事を残してはならないという躾、国会で議員より後で箸をつけて先に食べ終わらなければならないという早食いの掟、運動する時間もないなどと言い訳ばかりでは改善されない。そろそろ本格着手しなければならない。水泳しかなかな。更に、市議会海外視察報告会に遅れて参加。懇談。その後、一人黙考。

  交通事故連続発生!!
11/25 (木)

box.gif 播但線、市バスで市役所。緊急情報。同僚市議も交通事故との情報。このほか、昨日の市民クラブ関係者が3日連続で交通事故の被害者になっている…。アンビリーバブル。その後、控室で事務作業。各種調査など。その後、M電機のHさんが控室に来訪。懇談。その後、市役所北の南幹線で昼食。

その後、Y相談役の対行政ヒアリングに入り、教育委員会は教育総務部のK部長と公立中学校問題について話す。その後、担当部局の方に来て頂き、中学校の混乱をはじめとする各種問題について話す。先生方の置かれている状況も慮る。

生徒指導をするために教師になった人がいるだろうか。塾へ8割も通う現状が正常と言えるだろうか。唯一の解決策は教員増による少人数教育。某県立高校でも相当な成果をあげているという情報を聞いている。これは教員採用・人事権、税財源の委譲、国県市の関係など三位一体改革とも絡む、ある意味での政治マター。少人数教育の取り組みについては、小学校低学年で県内で先行(いま県も追いついた)。学校は生徒指導の場ではなく、勉強するところという原点に戻すために、公教育を充実させるために人も金もつぎ込む教育先進都市にしたいものだ。

その後、水道局。S水道事業管理者、N次長、担当のD課長に陳情。水圧基準や単位、水道料金の利用料や受益者負担の考えまでいろいろ教えてもらう。陳情の成就は別として、新たな知識の習得で満足してしまう(苦笑)。

その後、下水道局。水道局とルートを変え、担当から尋ねてみる。市街化区域・調整区域等の区分ごとの下水管設置や個人負担基準、租税負担と受益者負担の関係についても伺う。いろんな意味を含め勉強になる。その後、控室で作業。夜遅くまで。

  市議会定例議会招集日(数分で終了)
11/26 (金)

puri2.gif 播但線、市バスで市役所。姫路市議会定例議会招集日。議案の提案理由説明など。数分で終了。緊張感のためにも翌日を質問日にした方がいいのでは。下段の新聞広告の検証はどうだっただろう。事前の傍聴案内よりも事後のネット放送の方が相当市民サービスになるし、費用も安いのだが。その後、会派総会。Y相談役の質問事項打ち合わせ。終了後、地下食堂の弁当。

その後、議案の付託委員会の件など打ち合わせ。その後、報道室長と四方山話。そういえば今年の10大ニュースについてはどうなるのだろう。いい話はあまりないような気もする。その後、同僚議員と懇談。某掲示板の話。通常知ることができない内容だけに驚く。その後、控室に某局長が来訪。依頼した案件の調査回答をヒアリング。

その後、行政の各課の様々な方を尋ねる。今年を振り返るような話や忘年会の話題も出る。HPのキレについて複数から同じような話をされた。どうやら厳しさやキレが足りないということらしい。言葉や表現の難易度や誰に向けたものであるかというスタンスについては常に自問自答しながら書いているが、肝に銘じておこう。その後、議会事務局。ここの人たちもいいたいことを言う人が多い。ある課などはおとなしい人は向いていないそうだ。

その後、新たな企業進出のデータ等について調査。フェニックス電機、ダイセル化学工業のほかにも、新たな進出や業務拡大があるという話がある。いい話。何よりも雇用につながることを期待したい。その後、高校生の将来相談にメール回答。頑張ってほしい。

退勤後、東京への長期出張から帰ったという方と市政懇談会。歩。市外出身で視野も広いため市政に限らず様々な話をする。なぜここにいるのか聞かれる。自分の力や経験に対する自己評価、生活を背負う現状、はては生い立ちまで。いろいろ話す。今、いい顔をしていないと言われた。全て顔に出る。結果を残すためには何が必要で、どのように行動すべきか。私には轍を残すという大切で大きな責務もある。顔に出ているようではまだまだ。

  大量採用、大量退職…
11/27 (土)

puri.gif 自宅で資料整理。寄稿用原稿に推敲。他の議員の後援会報だけに締切厳守。各種原稿、課題も山積だけに焦る。と、商工会議所の議員、市職員の方が自宅へ来訪。姫路のまちづくりや観光振興、市政の課題、要望についてヒアリング。市役所内外の情報について精通しておられる。要望や期待が多いことはありがたいし、できる支援を惜しむ気はない。頑張ろう。しかしアポなし訪問だがあまり自宅にいないだけに在宅中でよかった。

その後、会社員時代の友人から連絡。就職・転職活動中の方や現役、OBが意見交換をするHPがあり、私の話題も出ているという。辞めて他人事だと思わず、労働法制やコンプライアンスに取り組んでほしいという話も。関連するHPが山のようにあったが、すべて見てしまった。当時と何も変わっていない…。

相変わらず定年退職にいたる人はほとんどいないようだが(多くが途中退職。もちろん関連企業などへの転籍などではない)、年配の方も少し増えてきたようで、降格して店勤務に戻る人もいるという。要は肩たたき。後は、自腹、連続何十時間勤務、退勤処理、休み買い上げ、離婚…。結局は大量採用、大量退職。“会社の要求についてこられない人はやめて当然”。経営としての人事管理としては感嘆するレベルの話。私に対して「他人事だと思っている」という指摘もあり驚いたが、そう思うつもりはない。私のモチベーションの大きな要素でもある。

最近、是正指導の上でも残業手当を払わなかったビックカメラが報道されていた。姫路周辺でも検査に入っているところもあるようだが(不祥事隠しという説もある)、いずれにしろ、まじめに働いているサラリーマンが報われる社会にしたいという原点は忘れていない。既得権にあぐらをかいていることに対しては今後も厳しく対処せねば。現状で納税意識が高まるわけがない。タックスイーターでもあり、市民の負託を受けている存在でもある私たちの責任は重い。

  亀山御坊(本徳寺)の朝市など
11/28 (日)

hare.gif 昨日のHPの内容があまり驚愕の内容であったため、いつの間にか朝。報道2001、NHK討論などの政治を扱うTV番組を鑑賞。

その後、亀山御坊(本徳寺)の朝市。コムサロン21メンバーと懇談。多くの来客で活況。協働についても意見交換。若い人たちも集まっていたのには驚いた。興味のある向きは、毎月第4日曜の朝9時から開催しているので一度訪ねてみれば。本徳寺の歴史的な価値も楽しめる。日本的な土産物を扱うフリーマーケットもあるので外国人にも喜ばれる。その後、南条の廻る寿司祭り。徳島市のふじやという会社がフランチャイザーという回転寿司。スシローとよく似ているが少し違う。

その後、陳情を頂いてたお宅を訪問。昭和50年代からの経緯と現況を話す。納税と行政サービスのバランスについて再度ご意見を拝聴。市街化区域と調整区域の区分け以前から住み続ける人にとっては、同じ市民であっても不利なことも多い。割り切れないだろう。十分理解できる。

国レベルでも税収の少ない過疎地の自治体はある意味での市場原理によって衰退することになる。国土の均衡ある発展をさせる財源が借金700兆円のこの国にはないからだ。三位一体・合併・指定管理者制度・民間委託・郵政民営化・市場化テスト…。全て国の財政悪化を原因とするコスト削減策。これまでのバラマキの責任を次世代に付け回す前に、自分たちで責任をとってもらいたいものだ。その後、散髪。その後、Mさんと災害対策で意見交換。市川中洲の倒木撤去の提言も。この件では、営巣する鳥を守りたい団体との意見調整が必要らしいと聞いたことがある。事が起こってからでは遅いと思うが…。その後、自宅近くにオープンしたファミリーマート。

  合併任意協設置表明から2年が経過して
11/29 (月)

puri.gif 車で姫路駅前。山陽電車駅前で朝の街頭演説。国会、県会共に開会中のため、8時から30分間の独演会。国の財政状況、インフレターゲット、消費税、年金問題など将来負担に関係する話を中心に。2週間前の西宮市長選挙の投票率が26%という話を引き合いに出し、選挙に関心をもってもらいたいという訴えも。その後、朝の市政懇談会。地下商店街の南極。企業誘致、雇用問題など。

その後、市役所。控室に来訪の幹部から中心市街地活性化についてのご高説を拝聴。土地の下げ止まりが見えた時が反転攻勢の時という。全くの同感。最近、「HPに名前を出さないで」という方が多い(苦笑)。逆に書いてくれという人もいる(笑)。その後、北条のスシロー。その後、M代議士事務所。K秘書に市議会の現状報告。良さ恋についてヒアリング。代議士夫人からは教育問題の状況についても御意見を伺った。その後、市役所。日程調整など。

退勤後、議会事務局のU次長の車に同乗させて頂き、市民会館。商工会議所青年部が主催する河合隼雄講演会。臨床心理学者で、現職の文化庁長官。丹波笹山の出身という。戦時中の旧制姫路高校受験秘話など姫路と関係する面白い話も聞けた。その後、T市長との座談会。掛け合いも楽しい。こういった役割は市長の得意分野のようだ。市議会本会議場で見せる顔とは違い、生き生きとしておられる。

その後、フォーラス向いのだいこん。市政懇談会は合併問題について。前市長が任意協設置を表明したのが2年前の11月。来年3月に議決期限を迎え、大詰めを迎える合併問題も2年の歳月を経て逆に関心自体が低下している状況。市議会の本会議質問でも2人しか質問しないそうだ。先日の委員会でもシラーっとした雰囲気が漂っていた。このまま政治的に終った問題となってしまうのか。消防関係では住民投票に影響を与えるだろう内容の報道もあった。次は水道の話でも出て住民投票の結果もほぼ決まるのか…。伝統的に財政規律を重視してきた市政運営の転換か。それとも、部門に力がなくなってきたのか。それを超える絵を描いている人がいるなら、たいした人だ。

  同窓会など
11/30 (火)

puri2.gif 市議会議会運営委員会、姫路・家島合併協議会議員定数特例小委員会の内容を聞く。後者は神戸市や赤穂市との合併話が飛び出したり、在任特例が繰り返し主張されるなどの内容だったそうだ。姫路市も1会派を除き定数特例の意向表明を行ったようで次回の16日には結論が出るだろう。香寺町でも住民投票条例が提出されるという。姫路・福崎・合併しないの3つの選択肢。福崎町も財政的には悪くない自治体。結果はどうなるだろう。

自宅で作業の後、Rと312号線沿いのパスタフローラ。近所で自宅の木に電球をつけ、旧国道沿いでイルミネーションを準備中の夫妻と遭遇。準備で大変なので今年はやめようと思っていたようだが周囲の期待の声を受けて今年も実施することに決めたという。砥堀旧国道の冬の風物詩を目にする時期が来た。

その後、徒歩で事務所。手付かずの仕事が山積。パソコンで印刷作業など。その後、妹Rに商工会議所まで送ってもらう。山陽特殊製鋼文化振興財団が主催する中西輝政京大教授の講演。「本当の危機とは何を指すか」。待ったなしの財政危機の話も。近代国家にない状況という。少子化、治安悪化、教育崩壊、社会活力低下などに如何に対処するか。その処方箋といっても執行機関が大きすぎて意思決定が遅れている。国会の定数削減も必要だろう。三位一体改革でも結局は足して2で割る結果もでている。このしがらみまみれには政権交代しかないと思う。

その後、山特出身のK市議の車に同乗させて頂き、市役所。書類作成など。その後、市役所北の北京閣別館。市役所白城会総会。T市長、Y助役、4市議と共に特別会員として出席。昨年もそうだったが、新入職員の皆さんと同テーブルなのが嬉しい。私のHPを見ているという人もいた(苦笑)。私より先輩の方もいた。久方振りに同級生の面々とも歓談。市長からは本格的な「変えよう」の実践に取り組むという決意表明もあった。ビンゴゲームでも商品が当たった。楽しい会だった。

散会後、以前から懸案であった市政懇談会。なかなか日程調整ができなかった忙しい方。友人も多いのだろう。自分の意思をしっかり持っている。これからも強い信念とルールをまげないという姿勢で頑張ってほしい。いずれ報われる日が来る。播磨地区の関学同窓会も同日開催されたようだ。そういう季節なのかもしれない。



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