Web版ひであき日記

2004年09月

  姫路市総合防災訓練
09/01 (水)

puri.gif 播但線で姫路駅。南口1階の姫路ステーションプラザ開所式。公示前に比べ少し雰囲気がよくなった。トイレも復活。その後、タクシーで妻鹿の出光興産姫路基地。防災の日ということで姫路市防災訓練。姫路市消防局・消防団、自衛隊、海上保安庁、その他民間事業者など総勢2千人規模の訓練。最後に妻鹿小学校の児童の皆さんから、水を入れるだけで作れるという即席炊き込み保存ご飯アルファ米を頂き試食。お替りしている若手新聞記者の方もいた(笑)。

終了後、消防局のマイクロバスで市役所。市役所南の四季。市民の方から呼び出され、申請関係の対応課の対応について苦情を拝聴。名刺を出したのに相手が出さないとか、不当要求の如き対応と。民間社会の常識やタックスペイヤー(納税者)意識から判断すればおかしいのだが、一部の不心得な方のせいで対応マニュアルが出来るほどなのも事実。そのあたりは微妙。事情を説明し納得して頂き、この件は私で止まる。人を見て判断してもらわないと、困る…。
その後、市役所。インターン生のSさんと合流。末廣醤油の「そばの実入りもろみ」を頂く。文楽限定販売とのことだ。感謝。その後、市役所地下食堂。その後、03会勉強会。決算・財政について。特別会計の繰り入れ金を除く収支についてなど。法定外税、ミニ公募債などについても話す。納得できる目的税などは自治体独自の施策や市民参画にもつなげられるメリットも期待できる。異論をできるだけ少なくする施策がポイントかな。議員提出条例で対応できる課題かどうかは研究中だが、実現すれば全国初だろう。”議会は批判だけ”という批判ではないが、現在の地方議会の機能や能力でこの分野に踏み込むのはデメリットの方が多いと思う。1期1課題程度でまず先鞭をつけてみようかな。もちろん1人では出来ないし、その点で多くの手足が縛られることにもなる。判断はいずれ。その後、Sさんと懇談。議会と行政の関係、他のインターン生の状況を拝聴。比較されると正直気になる。

  国破れて〜あり
09/02 (木)

box.gif 播但線、市バスで市役所。市民クラブの同僚議員と懇談。事務作業。その後、市役所北の南幹線。ナポリタン。

その後、M代議士関係の陳情。美化業務課。F係長から火災・台風等の被災者向けゴミ処理等の手数料減免制度についてヒアリング。丁寧に説明して頂く。災害にあわれた方の見舞い金制度も調査。O秘書と打ち合わせ。

その後、某案件の独自調査完了。いずれにしろ程度の差はあれ全国でもあるようだから税制や法的なことは一度国会の予算委員会の分科会程度で確認した方がいいかもしれない。しかし、責任の所在は?一体誰が決済したのか。今はいないというオチか…。

「国破れて山河あり」は杜甫の有名な漢詩の一節だが、河村たかし代議士は「国破れて議員あり」という本を書いた(笑)。借金で財政破綻しても議員(年金)は焼け残るとでも書いてあるのか。この言葉は、いろいろ当てはまる(苦笑)。

  補正予算の原資
09/03 (金)

puri2.gif 播但線、市バスで市役所。姫路市議会9月定例会の招集日。通常はエコルックと称してノーネクタイ勤務が申し合わされているが(室温は 28℃)、本会議は例外のため、久方振りに背広で出勤。21歳の時、就職活動のために2着の2パンツスーツを買ったのだが、そのズボンが一つ破れた。交代で使っていたので、もう一枚も危ない。安物だが愛着あるものだけに寂しい。

インターン生Sさんと合流。8日目。その後、会派控室で懇談。某氏曰く「竹内くんが決算説明会でした話(地方交付税の対予算比超過交付問題。差額が黒字の原資)の話は皆わかっている」。

実は既に平成16年度も7月末に普通地方交付税の交付額は決定済みで、当初の歳入予算75億円より15億円184万円多い90億184万円。この事実を知っていて決算説明会で指摘した。固定資産税の減収云々とかあまり関係ないし、3月末までに成立する予算と7月末に交付される地方交付税の乖離が想定できない自治体に予算なんか組めるはずがない(少し前に某市で計算ミスをしていたが…)。財政課の方とも話したが、実は私が担当者であっても同じことをするのでいい。問題はその後だ。

他の自治体ではこの”差額”を原資に9月議会等で補正予算を組むところもある。国における秋の補正予算は景気対策と称する公共事業であり、赤字国債を財源に補正を組んできた歴史があるので論外だが、地方の場合、差額分を当初予算で想定できなかった事態や二次拡充的な施策をとるために使うことができるのである。予想をはるかに超える収入(歳入)があった時、その一部を支出(歳出)やローンの繰上げ返済にまわすなんて家計でもよくあること。これが一番大切な視点だ。

もちろん、アカウンタビリティー(説明責任)あっての話だが、1年間分の予算を厳格に立ててしまうより、当初予算の見積もりを厳しくしておいて、財源を確保した上で、残された年度内で必要な施策を打てばいいという考えは一つのテクニックである。通常1年の予算を細分化して執行するということで、細かでフレキシブルな予算執行が可能。大企業などでは四半期ごとの決算が多くなってきた。検証までの期間が短くなることは行政にとっても悪いことではない。

というのも私が先日ある部署にある提案をしたとき、「もう今年度の予算はほとんど使い切ってしまった」云々の話が出た。中身に問題があり、方便としてそう話されたのなら私の不徳の致すところだが(この話に限定すれば、私の提案に問題がある可能性が高い)、その部署に必要な予算がないなら補正予算を組んでほしいとの話を上げるべきだと思うがどうだろう。あと半年予算がないから、新たないい施策も実行できないなんて話は民間では通用しない。

現在のように、「差額は税収減の埋め合わせ」的な話や、「○○年黒字決算」などという話はやめ、執行率100%を前提にした予算を組むという大原則に戻らなければ、議会議決の形骸化や歳入執行率(税などの徴収率)が低下しても危機感がなくなるということにもなりかねない。皆さんと同じ観点かわからないが、私がいいたいのはそういうこと。今議会の補正予算はそういう意味の補正ではない。

財政規律を重視する財政当局から「補正を組みましょう」なんて話が出るわけがない。長が自分の施策を実行したければ、財源は自分で考えるか、指示を出すしかないのである(議員の場合、財源は考えないことがほとんどだが、制度上仕方がないか…)。

その後、本会議。Y助役の就任の挨拶では「行政には業務の効率化とスピードが求められている」云々。この方にかかる期待は極めて大きい。頑張ってもらいたい。
「助役とはどういうことをするのか?」「副市長の名称の方がわかりやすくていいのでは?」という話も聞くが、前者については
http://www.geocities.jp/noboru_f/
四日市市の藤島昇助役のHPが面白い。日記の中身が議会質問で取り上げられたこともあるという。彼の場合は、総務省キャリアの出向ということで少し毛色が違うが、コラム的で面白い。Y助役もたまに“民間助役奮闘記”的なコラムを書かれてはどうだろうか?

本会議は、会期の決定や決算内容、議案内容の提案理由説明など。教育委員会の人事は浅江季典氏(姫路西高・白陵高校元校長)を全会一致で同意。判断材料は経歴だけというものだが、同意人事はアメリカの場合、経歴だけででなく議会上院の公聴会等で質疑を行って同意するという。こういったこともいずれ議会で声を上げなければならない(国会レベルで緒についたばかり。将来課題)。同意しておいて機能不全批判なんて本当は天に唾する行為なのだが、現在の制度上は仕方ない。

散会後、会派控室で市民クラブ議員と懇談。決算審査特別委員会の人選について。想定どおり、特別会計担当へ。その後、市役所南の文楽。皿そば。

その後、調査課のKさんから調査案件の回答を受け取る。想定通りの予算計上方法の確認で全て判明。いずれ記す。

その後、Sさんに特別会計の決算調査について指導。エクセル等のソフトやパソコン使い方については先輩議員からも直接ご指導頂いている。感謝。内容はいずれ、公開させる予定。

先日、ある特別会計の内容について関係者の話を伺ったが、病巣の深いものであった。毎年同じ議論をしても進歩がない。改善案が出せれば。その後、ラジオ関西から電話。HPで各級の議員活動を宣伝したいという。有料だったので丁重にお断りする。

議会事務局総務課のMさんから視察先に関する資料提供。私の仕事の遅さを見かねてカバーしてくれたのだろう。感謝。

退勤後、カナリヤ食堂。若手とはあまり懇談する機会がないという若手の方、子育て中の方、修行中の方らと市政懇談会。持ち場持ち場で頑張っている方々ばかり。しかし皆さん情報通。仕事振りも見られている。気が引き締まる。掲示板再開の提言も頂く。しかし、Sさんのプライベートに話が及ぶに至り苦笑。その後、表現者の方も合流。お子さんが生まれたばかりなのに、出歩いてと心配したが、夜は強いという…。最後は私が睡魔に勝てず。心配される。(できるかぎり市政懇談会は受け付けていますので、遠慮せずお声掛けください)

  党政治スクール!
09/04 (土)

acchi.gif 朝昼抜きでパソコン作業。昼過ぎ、播但線で姫路。新快速で神戸。タクシーで県庁北の民主党兵庫県連。常任幹事会。合併により誕生する丹波市の新議会選挙の公認・推薦申請、岡田代表の再選についての臨時党大会や党員サポーターの皆さんへの経緯説明についてなど。郵政民営化問題についても話が出る。

その後、ラッセホール喫茶室。M代議士、兵庫2区のI代議士、明石市選出のK県議、神戸市灘区のI県議、尼崎市選出のY県議、K川西市議ら若手の党主催政治スクール計画の話を拝聴。民主党公認の地方政治家を育て、党の足腰を強くする。そのために間口を広げる。

来年の県知事選挙の話も。最近、行動の見える、ものを言う地方分権に相応しい改革派知事が多いが…。兵庫県知事選を分析した某氏によると、西の方で票がとれる人物でなければ、阪神間だけの浮動票候補では勝てないという。民主党の力はまだまだ定着していないが、簡単に相乗りに乗るということも…。まあ急がなくてもいい。

その後、隣接のラッセホール。党常任幹事懇親会。土居代表、M代議士、T参議、M参議、予定候補者、K県議らの県会、市会の常任幹事ほか地方議員や一部秘書団も参加。最後に石井一節が炸裂。意気盛ん。相変わらず話がうまい。散会後、三ノ宮駅構内のQUASYS。帰宅後、車で2号線沿いの浜さき。博多ラーメンは私好みのスープ。

  まずお手盛り的既得権の自主的改善を望む
09/05 (日)

box.gif TVでテレビ朝日のサンデープロジェクト。岡田代表が出演。郵政民営化の話では、「郵貯・簡保・郵便の3事業のうち、前2者は民間と重なる部分もあり民営化が望ましいが、後者は、全国同一料金のユニバーサルサービスが文明国の常識。市場原理や効率性とは相容れないのでは。郵政公社が発足したばかりの現段階で進捗状況を見ずに、不十分な民営化論議となると拙速すぎる」趣旨の発言。私も全く同じ。租税優遇に手をつけないまま、相互乗り入れを認めれば、ローソンからヤマト運輸が撤退したようになる。国家保証を残したままで1000万円枠の撤廃や350兆円の資金の市場流入、低金利貸付ということになると、逆に民間の金融機関が死んでしまう。特定局の世襲制や郵貯への金融検査が先に手をつける点では。

そういえば、金融機関には金融庁の定期検査や特別検査があるというが、たまにサービス残業が多いという内部通報で労基署も入るという。モーレツ会社などはたまに残業代不払いで新聞に報道される。私が検査に入られたという行員から話を聞いたところ、「残業を命令する業務命令は出ません。逆に残業をするなと言われています。ただ、残業をしなければ仕事は回りません。それに残業を全部つければ会社が成り立たないことを皆知っているからサービス残業をするのです」。17時までの仕事で利益が出るような世界ではないということだが、姫路の地場金融機関でも、リストラ・サービス残業、若手でもやめる人が増えているという…。皆苦しんでいる。自主的残業で残業手当青天井、余れば期末に予算内配分…。こんな話は誰も信じないだろう。自主的に改善に向けて動く普通の感覚の人はいないのか?「お手盛り」については全容の把握はほぼ終った。私のような外部や報道によらず、まず自主的に改善に取り組んでほしいと思う。

最後に、キャスターの田原総一朗氏が岡田代表に「政治家として何がしたいのか?モチベーションは何だ?」的な質問。「今の若者がこの国の将来に夢を抱いていない。悲観している今のままではいけない。これを何とかするのが我々の責任」と答えた。落涙寸前。どうして一部の人間だけがルールに基づかない、皆の知らない美味しい目にあっているのか。代議制の民主国家を構成するのは選挙で選ばれた政治家だが、その質や意識が低ければ最悪だ。間口を広げ、真っ当な人間をこの世界に入れるしか社会は変わらない。勝てる候補者の擁立が全て。

規模が小さい自治体で議員報酬が少なければ専業の政治家も擁立できない。村的な考えのままでは、選挙の意識も変わらない。国政への投票でも同じ。官僚が地方都市に出向して、地方分権はまだ早いと思い東京に帰るという。霞ヶ関は議会でもマスコミでも全国レベルの抑止機関がある。午前様で残業しても手当もほとんどつかない。休みも少ない。給与は全国一律で、10%ほどの調整手当…。私も、なりふりかまわず合併を推進する総務省の姿勢について批判的に言ったこともある。300に基礎自治体を集約するという小沢代議士の持論ではないが、小規模自治体を放置しておくことのデメリットはいずれ財源豊富な都市の方も国民として背負うことになる。今回の合併の事務調整でも、最近ではあまり見ない補助金を発見した。地方ではまだこういう無駄が残っている。独善をやめて、政治家の間口を広げつつ、長や議会の構成員を大胆にリストラする。国を思えばそうするか。難しいところだ。

朝昼食抜き、夜は自転車ですし官太。最近、スシローなど回転寿司にはよく行くが、いずれも美味。そのまま徹夜。

  首長のリーダーシップと先進施策
09/06 (月)

hare.gif 徹夜のまま車で姫路駅。インターン生Sさんと合流。朝の街頭演説。ビラ配りを担当してもらう。岡田代表の政治姿勢、政治スクール、市政決算の問題点について。インターン生の紹介も。M代議士、K県議、T秘書。当HPをよく読んで頂いているMさんからは「彼女が例のインターン?」と。

終了後、市役所。Sさんの調査指導など。市民クラブ議員と懇談。その後、栗山の葡萄屋。カツカレー。

その後、NPO法人ドットジェーピーの関西代表Sさんが来訪。インターン生の業務について実地観察するという。Sさんの特別会計の調査は総括的なものから個別の中央卸売市場会計へ。今年7月、市民クラブの会派視察で盛岡の中央卸市場へ行った際の報告書を引くなど、悪戦苦闘で調査している様子。その後、某案件で経緯等のヒアリング。

その後、議会事務局調査課。先進施策の調査など。その後、花田中学の成績票紛失について発表あり。確か昨年12月も同中で通知表を紛失したはず。今年5月には飾磨高校でも内申書流失事件があった。記者会見は再発防止策が機能していないことにも話が及び、結果として数時間…。姫路市の「通知表等の個人情報は金庫で保管する」というルールは守られていなかったという。法やルールを守らないことに対する簡単な抑止力は罰則、今回は処分ということだろうが、姫路市教委に権限はない(権限は県教委)。守らなくても処分できない姫路市のルールとは何か。不祥事多発の教育委員会だが、解決策は、臨時校長会の開催、職員会議での徹底…。毎回同じ。苦悩の表情の管理職をエレベーターで見たので声を掛けたが、正直、頭が痛いと思う。自分が同じ立場で何が出来るか?制度として措置するためには、政令市と同様に中核市に権限を移してもらう以外知恵が浮かばない。

1996年に結成された中核市連絡会が最初に国に行った要望の一つが「市町村教育長の都道府県教育委員会の承認制度の廃止」。これは4年後に実現している(姫路市の教育長は、行政職出身の1人を除き、教員[県職員]出身者が続いているという)。
先日の市町村に採用等の権限を移すとの新聞記事は、9月28日に交代予定の大臣私案だが、中核市なら受けられる事務だと思う。
http://www.chuukakushi.gr.jp/request/request1/02.html

教職員は行政職員より“一段と高いモラル”が求められるという中田宏横浜市長が制定した「教育公務員に適用する懲戒処分の標準例」。実は高い基準を設ける根拠は高い給与水準。
http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/jinjika/jinji/shobunrei.html

各県民局ごとの教育事務所も県教委に上げるだけ。県教育委員や県知事が県下全域の案件把握など実際にも無理。そうであるならば処分権は学校設置自治体に委ねる特区でも申請してもらいたいものだ。

その後、学陽書房のM先輩と電話。客観的な観点で、最近の全国の自治体の先進事例、特に東京周辺でリーダーシップを発揮している首長について意見を伺う。というのも所属する会派市民クラブの会派視察先選定委員を拝命(そんな大袈裟なものではないが…)。群馬県太田市の清水市長、埼玉県草加市の木下市長、我孫子市の福嶋市長、杉並区の山田区長、新宿区の中山区長(女性)、志木市、市川市、千代田区、中野区…。まさに立て板に水の如し…。30分以上懇談。

退勤後、明洋軒。インターン生、NPO法人の方と市政関係者、県外出身の方と懇談。途中、私に会いたいという高校生がいるとのことで面談。岡山白陵高校に通っているという。自分の過去を振り返り、目標を持つことといずれ一旗挙げたいなら東京へ行くべきなどと話す。政治を目指すなら接点はいくらでも紹介する。その後、某所。若くして家庭を持った後輩に一生懸命仕事をすることの大切さについて話す。説教くさいが、今日は私が断トツの最年長…。こんな日があってもいい。

  台風接近→委員会質問延期
09/07 (火)

puri2.gif 体調不良。R運転の車で市役所。インターン生Sさんと合流。市議会議会運営委員会。日程の確認など。その後、会派行政視察案を作成し、A政調会長に提出。今回は23区を中心に豊島区の法定外税(法定外普通税−区狭小住戸集合住宅税[ワンルームマンション税]、法定外目的税−放置自転車等対策推進税)、国会の議会機能論の講義、武蔵野市のムーバス(市バス委託)という素案。マネをするということではなく、姫路市への導入の是非を判断できる話が聞きたい。更に、会派担当のMくんの調査により、品川区の就学前乳幼児教育施設(いわゆる幼保一元化施設)の指定管理者制度の適用という数歩先の先進施策を追加。凄い。

その後、市役所北の浪花うどん。和風カレーうどん。某課長ら職員の皆さんも利用。そう言えば、昨日から地下食堂でまねき食品の弁当販売が始まったようだ。産経新聞の道路弁当販売記事が影響したのだろうか。その後、地域経済再生プラン特別委員会。祭り屋台イベントの調査結果の報告。来場者数が15万5千人。経済効果は、直接効果が6億2千8百万円、一次・二次の生産波及効果を合わせて、9億6千2百万の経済波及効果という。「継続的で有効な仕掛けづくりを行えば、地域にもたらす経済的な効果はさらに大きく増加することが予想される」という分析や神戸のルミナリエを引き合いに出すあたり、継続は決ったようなものだが、台風接近で質疑応答は延期…。しかし、M産業局長は47分間も丁寧に説明されていたが、誤解を恐れずに言えば、事前に資料を配布しておけば、簡単に説明すれば事足りる。国会などでは、法案の趣旨説明は長くて5分程度。説明と質疑は分けて開催する。その間に関係者の声を聞いたり、調査をしたりする時間が必要という趣旨からだ。姫路市では本予算や決算など極一部を除き説明から採決まで委員会審議は1日で完結する。国対用語では「一気通貫」と言って一般的には禁止されている。「その日暮らし」(採決日程等を決めないまま質疑を続け、その日の質疑が終わると、次の日程を決めていく方法。揉める法案の時にこういう状況になる。国対用語)の案件でなくても、委員会の審議機能を拡大するため必須だと思うが…。

議案の説明資料の事前配布は議長から助役に申し入れた案件だけに行政側の決断だけが課題。変えるとかいうレベルの話ではないのだが…。

台風の影響で、Sさんの使うJR神戸線が運転中止。再開まで控室で待機。来訪の某課長をはじめ本音ベースの話。これまで誰にも話していない先進自治体首長の共通項。ブレイン…。機構内で決定されさえすれば、その方針が全て全体の方針となる天国。この仕組みの構築は実は深耕している。私の記憶では、これがよかったためしはない。

  教育について(国会決算委員会審議から)
09/08 (水)

kumori.gif 播但線、市バスで市役所。教育問題で国会関係から情報提供。学校設置者(市町村)と教員人事権(県)が別という問題は姫路市のみならず全国的な問題と(下に衆院決算審査分科会の議事録抜粋)。なんと、後半には当市の事件も…。

情報を下さった国会関係者には感謝するとともに、中教審にも期待したい。しかし、T代議士は兵庫県の防災局長や政策室長(昨年8月まで)を務めた人物。質問の後半部分(下記議事録には記載せず)などは、「県で解決できなかった問題を国の力で」か?自治を否定するという見方もあるが、問題があっても自治体の力だけでは解決できないこともあるということの証左だろう。県レベルでこの状況…。人間関係を含め更にしがらみまみれの市町村…。しかし、委員会ではなく、分科会で質問するというのがこの種の質問のミソ。

昼食抜き。午後は、様々な人々と懇談。いつもは入らない喫煙室にも入る。前向きな人は少数で「何をやっても無駄」「どうせ変わりません」なんてアドバイスをくれる人もいる。異動希望を口にされても…。モチベーションというより、雰囲気が良くないと感じる。機構内独自路線、復権、怒鳴り声、果ては調本での遅配トラブル…。能力を活かせる、正しい声が通る職場、若い人などは特にそう願っていると思う。力を合わせずに足を引っ張る…。ベクトルの方向がバラバラでは力も出ないだろう。

会派視察の受け入れ都市の都合で、予定変更。10月前半は地方議会が多いという。

その後、先輩議員、OB議員らと都城。焼き方をしつつ懇談。歴史的経緯や人間関係、推薦組織、運営上の有利不利…。大選挙区制をとる小規模自治体の議会の弊害。つまりある意味で政策やイデオロギーに支配される政党に属さない無所属でありながら、選挙や支援地域・団体の関係、要は人間関係で同じ会派に入れないという。多数意志の形成までに余分な時間がかかるということ。選挙区を設ける政令市や県レベルが羨ましい。刺身(美味)。最後に「新婚旅行には必ず行け」。体調芳しからず。

衆議院決算行政監視委員会第二分科会[平成16年5月17日(月曜日)]

○萩生田分科員(自由民主党)
 〜小中学校の設置者はだれかといったら市町村です。そして、そこで働く学校の先生はだれかといえば都道府県職員であります。政令市を除けば、大体がそういうスタイルになっています。そして、この人件費はどうするかといえば、国庫負担金の堅持という今大きな旗を掲げて我々も足並みをそろえて運動をしておりますけれども、国からの補助金が言うならば根拠になっています。すなわち、働いている場所の自治体では全く任命権のない教員を扱ってその町の目指す教育をしようというのが現在の日本の公教育のあり方なんです。
 私は、これは総額裁量制の導入と同時に、裁量権を市町村へ落としていかない限りは、残念でありますけれども、そこで働く教員の皆さんは、どんなに地方の市町村教育委員会が、教育の高い理想を掲げたり、教育の方針を示したり、いろいろなルールをつくっても、まあ一部の教員かもしれませんけれども、圧倒的に言うことを聞く人たちがいないというのが現在の日本の状況だと私は思うんです。
 ですから、この三重制度を何とか総額裁量制の導入と同時に解決をしていっていただかないと、問題の解決ができないというふうに思うんです。
 そこで、一つ例を示したいと思うんですが、この裁量制がうまく移行をできれば、頑張る先生は、いい先生は高い給料をもらえる、こういうプロフェッショナルとして評価をされるようになると思います。一方、だめな教員にも最低限の給料は払わなきゃならないというふうに思うんです。ところが、だめな教員が、今もらっている給料より支給される給料が安くなったとして果たして黙っているかといえば、私はそれはいささか疑問なんですよ。
 申し上げましたように、学校の設置者は市町村、働くのは都道府県。ですから、給料がもらえない都道府県に対して、あるいは給料が減ってしまった都道府県に対して、私は、明らかにこの皆さんは、ある意味では現場でその補てんを求める動きに変わっていくんじゃないかというふうに思うんです。
 例えば、今まででも、夏休みのプール指導で不法な手当を要求してきた、そういう人たちがたくさんいらっしゃいました。かつては、クラブ活動といえば、私たち子供が帰りたくても先生が熱心で夜遅くまで帰れないなんという学校が日本じゅうにたくさんありました。ところが、今日では、クラブ活動の顧問をお願いすれば、暗にその手当を要求するというのは全国では決して珍しい話じゃなくなってまいりました。
 こういう事態を考えますと、本当に、裁量権のない市町村自治体に対して、裁量権を都道府県にだけ与えたことによって、万が一そのしわ寄せを市町村がこうむるというようなことになれば、これは大きな問題だというふうに思うんです。そして、市町村の教育委員会は、子供たちを日々抱えているわけですから、一日たりともトラブルは起こしたくないという非常に弱い立場の中で、どうしてもこの要求に屈してきたという歴史的な経過があります。
 こんなことを考えますと、私は、総額裁量制の導入にはさまざまな問題があるというふうに思っていまして、これらの点について、今後どうやって、文部科学省として、その問題点が起こらないようにあるいは解決ができるように取り組みをされるのか、お尋ねをしたいと思います。


○近藤政府参考人 (文部科学省初等中等教育局長) 
 お答えをいたします。
 先生御指摘のように、市町村へ裁量権を移譲すべきではないか、御指摘のとおりだろうかと思っておりまして、現在、中央教育審議会でも、都道府県教育委員会と市町村教育委員会の役割分担、あるいは市町村教育委員会と学校との関係、こういったことも御議論をいただいておるわけでございます。
 先生御指摘になりましたように、この義務教育費国庫負担制度、これは、おっしゃるように、小中学校は市町村が設置者として管理運営に当たっているわけでございますが、教職員の給与費につきましては、義務的な経費であると同時に大変多額のものであるということから、現在、都道府県教育委員会が負担をするという、いわゆる県費負担教職員制度を採用しているわけでございますが、やはり特色ある教育活動をより積極的に展開したい、こういうような地方の要望も高まっているところから、平成十五年度から、これは構造改革特区でございますが、教育上特に必要な事情がある場合には、市町村が給与を負担して独自に教職員を任用できることにしたわけでございます。この全国化をどう考えるかという問題も一つございます。
 私どもは、この制度の評価でありますとか関係者の意見も踏まえながら、中央教育審議会において御議論をいただきたいと思っておりますし、それから、県と政令都市間の県費負担教職員制度の見直しでありますとか、学級編制基準の設定権限の移譲など、市町村と都道府県の関係につきましては、任命権の問題も含めまして、先ほど冒頭で申し上げましたように、中央教育審議会で御議論をいただいておるわけでございますが、大きな方向性としては、やはり市町村が設置者としてその機能を十分に発揮をしていただく、こういう方向で私どもも研究もしてまいりたいと思っておりますし、総額裁量制も、平成十六年度から、本年度からの導入でございますから、やってみてまたいろいろな課題も出てくるかと思っております。それもまた十分に今後とも検証しながら、よりよい制度改善にまた努力をしてまいりたいと考えております。

○萩生田分科員
 ありがとうございます。
 私は、二人の子供が公立の中学校と小学校に通っておりまして、いずれも私の母校であります。曲がりなりにもPTAのお手伝いなどをしたこともあるんですけれども、非常に感じますのは、今申し上げたように、設置者は市立の小学校であるにもかかわらず、そこで働く皆さんはすべて都の職員、任命権が地元の自治体にない。ですから、例えば問題を起こす教員がいて、それは、地元の市議会や地元の教育委員会では、とんでもない、直ちに教育現場から離れろといっても、処分が下るまでの間、一週間も十日もキャッチボールをそれぞれの市教委と都教委の間でやらなくては問題の解決ができないという不合理を何度も味わってまいりました。
 〜子供たちに何があっても学校の担任の先生というのは対応をしていただける、そういうとうとい公務員だからこそ、一般の公務員より、人材確保法によって等級が上の給料が支払われているのが全国の実態だというふうに思うんです。しかも、年間四%の調整額はいまだに手をつけないままで払われる。〜公教育の充実を図るためには、まさに公務員制度改革、教育公務員制度改革とこの総額裁量制の導入というのは、まさにセットで議論を今後していかなきゃいけない大切な問題であるというふうに思っておりますけれども、時間が参りましたので、大臣に最後に、これらの方向性について今後の御所見を伺って、質問を終わりたいと思います。

○河村国務大臣
 萩生田委員御指摘のとおり、学校というのは、まさにその成果いかんはそこにおられる教員の力にまつところが非常に大きいと思います。
 そういう意味で義務教育費国庫負担制度もあるわけでございまして、全国に一律の高い教育を受けられるような仕組みをつくっていこう、あるいは教育の機会均等もしかりでありますが、特に教員の質を高めていくということが非常に大事でございまして、今御指摘のような先生も現実に出ておる。やはり任用のあり方から含めて、採用のときのあり方あるいは教員養成のあり方、そういうものも含めながら、これは思い切ってかなり抜本的にこれから考えていく必要があろうと私も思っておりまして、その全国的なセンターとしての文部科学省の役割というのは大きい。
 それから、採用については、県の教育委員会の責任も大きいわけでありますが、そことの連携を持ちながら、今御指摘のような教員の存在は許さない、そういうやはり教員、公務員のあり方、そういうものをつくっていく必要がある、その責任は私も今御意見を聞きながら感じておりまして、今後さらに、よりよき教員といいますか、教員の使命感の高い、また子供の好きな、熱意を持って教育に対応できる教員の確保、そして研修、さらに努めてまいりたい、このように思います。
 ありがとうございました。

○谷分科員(自由民主党)
 〜それでは、学校現場にかかわる問題に話を移らさせていただきたいと思います。
 日曜日、新聞を見ておりますと、我が兵庫県の教師で何かびっくりするような教師がいまして、兵庫県姫路市立中学の教諭が精神疾患を理由に休職していた、約六年余りのようですが、無断で、その間十回以上にわたり海外旅行を繰り返していたことがわかったと。
 私も長年公務員をしていましたので、一般的に、地方公務員であれば地方公務員法などの手厚い身分保障がなされている。それでなかなか処分というのは、実際問題、法律に縛られて難しいということはわかっているつもりでございますが、しかし、新聞で見る限り、何かそれをよいことに、この教諭は県教委の事情聴取に転地療養のためと説明したと新聞記事はありますけれども、余りにも仕組みそのもの、運用そのものに問題があるのではないかと考えざるを得ないわけでございますが、文部科学省としての所見、お考え、あるいは今後の対応についてお伺いしたいと思います。

○近藤政府参考人
 お答えをいたします。
 私どもも新聞で見て初めてこのことを知ったわけでございますが、早速、兵庫県教育委員会に問い合わせをしたわけでございますが、現在、兵庫県教育委員会におきましては、事実関係を調査中であるということでございます。
 ただ、病気休職中は、これは病気療養のために職務に専念する義務を免除されているものでありまして、当然、病気療養の趣旨に反するような行為をしてはいけない、これは当たり前のことでございまして、そういった行為は学校教育に対する信頼を著しく損ねるものと考えておるわけでございます。
 いずれにいたしましても、兵庫県教育委員会からこの事実関係をよく聞きたいと思っておりますし、今後とも、兵庫県教育委員会に対しまして、適切な勤務管理について指導を徹底してまいりたいと考えております。

  調査継続
09/09 (木)

kocchi.gif 播但線で姫路。某福祉関係の財団常務理事と遭遇。教委OBだけに昔の話をいろいろ聞く。その後、市バスで市役所。決算等についての調査。議会事務局調査課にもいろいろ助けてもらっている。勉強になるというレベルではなく、改善につながるいい調査結果も出ている。まず、議会に対する案件を再度明らかにする。昨日も某先輩議員から言われたが「この程度の問題に手をつけられないなら、はっきり言って何もできない」という問題。私も全く同感。昨日の読売新聞の朝刊には大阪府知事の記事が出ていた。特別職報酬審議会の問題。

いずれの提案も、法令等の確認、他都市の状況等も合わせて行っているため、逐一時間がかかるが、いずれ一括してHPにUPしたい。Nさんからは全面改訂協力の申し入れ、多くの方から掲示板再設置の要望も頂いている。頑張らねば。モチベーションを落とすわけにはいかない。

昼食抜き。その後、某氏と懇談。倒閣に走るなどと不穏な話も。しかし、議員の力、本音と建前、斬新と無知…。いろいろ難しい話。地下食堂で半額値下げのコロッケサンド。その後、資料整理。着手すべき案件の山山山。疲労困憊。タクシーで帰宅。

賢明短大の閉鎖方針、ひろめ市場提訴…。いい話はない。

  交通事業(他都市との比較)と本会議で…
09/10 (金)

kumori.gif 朝方まで事務作業。平成15年度決算についての精査など。交通事業については、毎年、議会事務局作成が作成する調査資料が参考になる[調査資料第125号‐議会図書館に在庫あり]。全国とのデータ比較を含め、論点整理。

全国でバス事業を実施している1都34市全35事業体の平成15年度決算調査結果では、実質的な経営効率を示す「職員1人当たり走行キロ数」で姫路市は35自治体中33位。実は姫路市より下位の2自治体は秋田市、岐阜市の2市。昨年まで最下位だった函館市では昨年度に全路線の函館バスへの移管完了、でこの調査対象から消えた。秋田市でも全路線の全面民間移管を決定し、民間(秋田中央交通)へ移管する作業が進行中(すでに8割が移管‐17年度末で事業廃止予定)。岐阜市でも02年9月に市議会での議決を経て、民間(岐阜バス)への事業譲渡を進めている。秋田市の過去の経緯等を調査したところ、人員の問題、路線移管の方法も含めて、全ての論点が明らかになっている(資料が必要な方は私まで)。責任を持って実行する人がいるかどうかだけの問題。

秋田市
http://www.city.akita.akita.jp/city/tr/mn/gaikyou.htm
岐阜市
http://www.city.gifu.gifu.jp/kisya/020726.html
http://www.city.gifu.gifu.jp/kisya/2004/03/0403123.html
函館市
http://www.hotweb.or.jp/hakobus/kaishagaiyou.htm

播但線、市バスで市役所。9月定例議会の一般質問スタート。10時から昼休憩を挟み15時ごろまで。市民クラブのT幹事長の質問など。指定管理者制度についての大まかなスケジュールも明らかになった。市全体のコスト意識の高まりにつながるものであってほしいし、今後とも注視し続ける必要がある分野。国主導の一大行革だ。

その他、国保・食肉センター・前処理場事業など特別会計、交通・水道など各会計決算のほか、市長のリーダーシップ、市民参画についての質問も多かった。しかし、市長に対する質問の中で、歴代市長の期数を引き合いに出す話が出た。巷間話というが、こんな話が今の時点で本会議で出る。通常考えられるだろうか。

散会後、各種調査。市政情報センターで調査。その後、東延末のレガーロ。美味。

  松本たけあき国政報告会!
09/11 (土)

hare.gif 午前中、自宅で事務作業。疲労の蓄積か夏バテか食欲低調なるも坂田町のJEANJEAN。カレー。美味。有名人を見かける。

その後、一旦自宅に戻り作業。その後、若竹会のFくん、Mさんと共に天理教飾東大教会(野里)。松本たけあき代議士の国政報告会。O市議の挨拶の後、紹介をして頂く。思えば、政党人にとっては、昨年4月の県議・市議・市長選、11月の衆院選、今年7月の参院選と選挙続き。有権者の方の選挙疲れがあるかも知れない。ビデオ上映、国政報告、質疑応答など。市政関係の話も出た。

その後、野里駅高架下のグるヌイユ。市政や教育に関心が強く企業経営者でもある夫妻を交え市政懇談会。談論風発。地域経済から国政まで。鋭い視点に驚く。年末行事の打ち合わせも。

  「変えよう」の対象を抵抗勢力へ
09/12 (日)

kouji.gif 一昨日の市議会での質問や昨日の国政報告会、これまでの市政懇談会での状況から判断して、「変えよう」の実践に疑問符がつきつつある事態はもはや市議会レベルではなくなってきていることがわかる。しかし、考えてみると市長の公約は実現されたものが多い。なぜか。公約実施については実は抵抗勢力がほぼ皆無だったからではないだろうか。

選挙戦の最大の争点であったドーム系ホールについては選挙以降の議論を把握しているが、当初から土地買戻しや代替案の早期策定が話題になっていたが、建設強行を唱える議員などはいなかったし、民間助役人事や退職金削減公約については実は本会議では全員賛成した。

小泉内閣が抵抗勢力と戦うという図式で、国民の高い支持率を受け、現在も政権運営を続けていることに対して(今のところ目立った成果は北朝鮮問題と竹中平蔵大臣の登用・諸改革ぐらいか)、当市の場合は表立った抵抗勢力がなかったことがこういった背景に繋がっているのかもしれない。

政党や自治会や婦人会、職員組合等の既存の各種団体の推薦を受けず当選した市長だが、議会や行政機構、各種団体が抵抗する分野に着手していないということだろうか。

退職金を削減するなど自ら金銭的な痛みを実践しても、抵抗勢力はない。報酬審?退職金1号給増額計算?根回しでNOなら表で堂々と着手するべきでは。こういう難問に着手する姿勢が出せるか。市民は応援するだろうし、意識ある人は見ている。

この議論の時期が時期尚早かどうかは別として、今の時代「スピード感」(Y助役)が大切なことは明らかで、何より、大統領的に強大な権限を持つ首長が動かなければ。「抵抗勢力が了解したものだけ実行する」では早晩市民の支持はなくなる。いずれにしろ社会正義の実現のために頑張っている人は応援したいし、応援した人の多くは期待している。二宮の鶴参。

  市長の「情報公開」、民間助役の補助金改革に期待する!!
09/13 (月)

puri2.gif 播但線で姫路。民主党朝の街頭演説。K県議、H秘書、インターン生のSさんも合流。決算については、議会の議決(認定)が必要。ただし不認定(否決)であっても、兵庫県知事に報告し、その内容を住民に公表するだけで、法的な効果は生じない(地自法第233条第6項)。政治的にはかなりの影響があるだろうが…。15年度は過誤納や請求書問題があるが、他の委員会で指摘し、16年度以降措置されることがはっきりしている。私は委員ではないが、一般会計決算特別委員会などは注目を集めているようだ。さてどうなるのだろう。

その後、街宣車でM代議士事務所。K事務局長と懇談。市の施設管理等について。指定管理者制度の導入が危機感となって既存の体制にもいい動きがあるようだが…。その後、徒歩で市役所。

10時から本会議(一般質問2日目)。特段の新事実はないが、民間出身のY助役の答弁が紹介すべきいい内容であったので下記に記す(Fさん、Sさんの速記協力を頂きました−感謝)。

(Y助役答弁)
「私の職責は、活力に満ちた魅力あるまちづくりに向かって、各個人が与えられた使命を常々自覚しながら行動する組織を構築することに尽きるわけでありますが、そのためにも民間企業で得たいくばくかの経験を、行政の場で生かしていくことも求められていると考えています。

就任から2ヶ月余が経過したわけでありますが、このわずかな期間に民業と行政の差異についていくつかの事を感じました。企業経営という視点で申しますと、問題点を課題化し、何をいつまでにどれくらいという達成すべきゴールを明示して、力こぶを入れてそれに取り組めば、たいていのことは達成が可能であると言えます。その意味におきまして、自己完結的な面が多いという言い方もできるかと思います。

一方、行政の場合でありますが、問題点を課題化する過程で副作用、別の言い方をしますと不利益を被る領域、分野、また、いろんな施策の恩恵に預かれない、と申した方が適当かもわかりませんが、そういった分野、領域にも細心の目配りが要求される。かと申して副作用へのおもんばかりというものが不作為の理由付けにするようなことがあってはならないことは申すまでもないことであります。

また、国・県などの規制、各種のしばりがある場合、自ら制定した条例に拘束されるというケースも少なからずある。このように考えますと、行政の場合は、民業に比してより粘り強さというものと多くのエネルギーの投入なくしては、課題をやりとげるのは困難であるという感想である。であればこそ、職員一人一人が自分の属する組織の目的と、その中での個人の役割をたえず自問しつつ職務を遂行する循環にしていかなければならないと思っています。それには、人事面などの制度上の工夫とあわせて、職員の上位にある者、例えば局、部課などの組織としての目標を高く掲げて、配下の人たちをリードする組織運営が不可欠との認識であります。

それから、行政には日々の競合者、競争相手といったものが存在しないというのも理由でありますが、スピード、また、議員ご指摘の危機感といった面もしかりでありますが、こういう面では民業に劣後するということは、ご指摘のとおりでございます。

迅速さが要求される課題と中長期的な課題が混在する中で、それぞれの課題について、いつまでにという期限をきっちりと制定してから各自が業務をスタートさせるというのをごく当たり前のこととしていきたい。

事務事業の見直しにつきましては、交通事業の見直し・健全化を含めて、行財政構造改革の第二次実施計画に掲げられている諸課題について、組織・体制の適否も考慮しつつ、達すべきレベルとその期限、すなわちゴールを可能な限り明確にすること、条件整備が官の役割ということを含めて小さな政府という概念をイメージしながら、行政としての使命・役割を点検しながら行動する経営感覚のともなった組織に注力していく所存であります。 また、他方で、自治体の財政の逼迫がいろんな分野、例えば義務的経費、各種の補助金などの必要性について今日的な視点でのローリングが避けられない。この面での市民の方々のご理解とご協力をいただくことも大変重要な行政の役割と考えています。」

(参考)10日の答弁
「私の役割についてでありますが、自治体の行財政の執行に際し、民間企業の経営感覚を持って事にあたることが求められていると考えています。民間で業務改革などを手がけてきた企業でのいくばくかの経験を活かしていきたいと思っております。そして、組織の目的、個人の役割というものを自問しつつ行動することを職員に促し、活力に満ちた魅力ある都市空間をスピード感をもって創りあげていく所存であります。

また、先に目を転じますと、各自治体において財政の逼迫の度合いが強くなることが想定されるわけでありますが、姫路市も例外ではありません。そのような意味合いからも行財政改革は不可避との認識であります。職員が目線を高く保ち、志を高くして事にあたるかどうかがその成否を分けると考えます。

また、総花的にやれる財政状態にはない、という意味合いにおいて、各種の補助金の必要性等について、今日的な観点からの見直しが避けて通れないわけでありますが、市民の方々のご理解とご協力がより重要になってくると考えております。」



「各種の補助金の必要性等について、今日的な観点からの見直しが避けて通れない〜」なとば何度も言及されている。補助金の見直しなどは行革の最たるもの。改革に手をつけてもらいたい。

しかし、セブン‐イレブンの社員が会議でTOPの発言内容は一言も聞き漏らすまいとメモを取っていたことを思い出す。議会の正面に座る多くの局長(理事者)の姿を見ていた。ペンを走らせていた人も多かった。少し、安心した。また、助役のこの姿勢やよし。応援したい。

市長の答弁では「積極的な情報公開」が耳に残った。「情報公開事務の手引き」は某課では誰もその存在を知らなかったが、市政情報センターで頂いた。この姿勢も極めて重要だ。

審議会の議事録は市政情報センターで公開されている(HP公開も今年度の統一的取り計らいを検討という答弁が出ている)し、市長(任命権者)の方針なのだから、引き続き行政委員会も同様の扱いとなるだろう。外部監査なんて1900万円もの予算だし、重要な指摘も多く、公開に適している。

執行機関の場合、非公開で議論すべき部分は懇談会とし、処分等は秘密会とし掲載しなければいいだけ。「副作用へのおもんばかりというものが不作為の理由付けにするようなことがあってはならない」(助役答弁)。後はスピード。

補助金の白紙化、公募など先駆的な取り組みで有名な我孫子市
http://www.city.abiko.chiba.jp/information/zaisei/hojokin.html

統一された補助金交付基準を設けて公表し、効率的かつ透明性を高めた市川市
http://www.city.ichikawa.chiba.jp/gyokaku/future/genjyou.html

船橋市教育委員会
http://www.city.funabashi.chiba.jp/kyosomu/kyouikuiinkaikaigi/kaigi-top.htm

本会議散会後、議会応接室。総務経済委員会の事前打ち合わせ。K総務局長、I秘書部長・T政策審議室主幹、M産業局長から順次ヒアリング。委員会説明資料の事前配布を要望。I委員長の同意もあり、明日の本散後に実施していただくこととなった。

内部的なことで、市民の皆さんとは直接関係のない、本当に小さな一歩だが、「当日資料配布・当日説明・当日採決」という慣習は後世の為にも早いうちにやめておいた方がよい。この審査方法(一気通貫)は、政策を同じくする集団の賛否議論が形式的であることをも意味する。その場の知識や事前調査なき質問で市民の負託なんて…。

その後、インターン生のSさんと懇談。行政と議会の力関係について。議案を人質に、取引する自治体議会の状況等についても話す。こうなれば住民がいい議員を選ぶこと以外に解決策はない。

市バス、播但線で帰宅。電話相談の対応など。

  市バスは秋田市の事例を参考に
09/14 (火)

kouji.gif 神姫バス、市バスで姫路。市議会本会議一般質問3日目。昼休憩を挟み15時頃まで。市民クラブO会長の質問に、「合併特例区は慎重に」云々とのS助役答弁もあった。行財政構造改革第二次実施計画に対するパブリックコメントは4人16件で、修正の必要性はありませんでした」と…。この行革にはある重要分野の記載がほとんどない。当然内部では限界のある分野だからこそ出ていないのだろうが、担当の方々は十分承知されているはずだ。いずれ総括的に記載したい。台風被害を受けた揖保川河川敷の復旧は来年度予算で対応…。予算がない?

その後、交通事業の岐阜市事例の詳細を調査。やはり秋田市の事例が当市の先例足り得るか。合併、交通事業、行革の複合ドミノが市長部局(一般会計)に到達する。大規模な再構築への対策はどうなっているのだろうか。新人の採用削減だけに頼ろうとする姿勢については、強く異論を申し上げたが、モチベーションの低下や良貨の駆逐を招くことは下の下の策だろう。昼食は連日の地下食堂の弁当。

夕刻、特別会計の決算調査など。いずれの会計も問題点は集約されている。その後、帰宅。その後、事務所。選挙時の選挙公報等の調査など。

  早朝の中央卸売市場→市議会→神戸→行革
09/15 (水)

kocchi.gif 3時過ぎに起床。R運転の車で4時過ぎに手柄の中央卸売市場。インターン生Sさんの「中央卸売市場特別会計」について実地調査したいという前向きな声を受ければ、「朝早い」とか言っていられない…。Sさんはアポをとって訪問(私はアポ無し同行)。

午前3時出勤という中央卸売市場管理課のN課長補佐に青果や水産のセリの現場や市場内を案内して頂く。現場におられた姫路大同青果野菜部のH次長(卸業者=生産者から買付け)から、姫路ブランドの野菜について伺う。今日も谷内、飾磨区中島、糸引(兼田)等の軟弱野菜(ねぎ・モロヘイヤ)も出荷。網干のトマト等は台風による塩害で出荷停止に追い込まれたという(被害は農業共済等で対応?)。「専業の篤農家は生活をかけて栽培しているが老齢化が進んでいる。次世代につなぐことが大切。また、最近、営農指導の専門家が減少している」という。明るい話はなかなかないが、最後に「消費者のニーズに合うものをつくってもらうれば、(私が)市場で売りますよ」という力強い言葉も聞けた。

その後、質疑応答。Sさんが事前に調査した一般会計からの繰り出し金や卸売市場法改正問題、その他内容について。Sさんは事前に農水省に直接確認するなど、よく下調べしておいたようだが、どうだっただろう。

私も総務経済委員会副委員長として(あて職)「市場開設運営協議会委員」を拝命しているが、中小零細の小売店の皆さんが仲卸業者を通じて仕入れを行うまでの実態をよく見せて頂いた。姫路地域も大規模小売店舗の進出が更に拡大(市場外取引の増加)しており、今後のニーズについては(ある意味では市場原理的に)想像される通りだが、社会構造のあり方を踏まえて慎重に議論していく必要があると思う。

当施設自体は昭和32年竣工。老朽化も目立つ(16年度5千万円の再整備予算)。その役割はこの建物と同じ歴史を歩んでいるように見える(今後も同様だろう)。経営主体については別途精査が必要。その後、市場利用者のための食堂街に案内して頂く。深川なる大衆食堂。一仕事を終え朝からビールという方も。私はなぜかカレー丼と赤だし。美味。

その後、徒歩で市役所。会派議員と懇談。その後、市議会厚生委員会。社会福祉法人東部福祉会の問題では「百条委員会」など物騒な言葉も聞かれた。通常提供されないような資料が全て出ているし、執行機関に属さない議員の問題で開催というのは珍しいこととは思う。今後とも紆余曲折が予測される。

委員会では、福祉と議員の関係について、公費投入の対象となっている社会福祉法人の役員や顧問等の就任に制限を設ける倫理綱領等の制定にまで言及があった。法で議員には、自治体の建設工事等の「請負」を行う企業等の取締役以上の就任を禁じている。措置するにしても兼業を禁止していない以上、難しい問題。「福祉を食い物にする」云々。マスコミの好きな言葉だが、私もこういうことは嫌い。

文教委員のメンバーは中学校給食の試食をしたようだ。羨ましい。いずれの中学校も申し込みは半数程度という。いずれ申込期間を月単位から週単位に改めるなど利便性の向上が必要になるだろう。その後、市役所北に先日オープンした戸隠そば一信。オーナーから感想を求められる。大阪出身というNさんと市政懇談会。

その後、市政記者クラブで懇談。いろいろ勉強になる。そう言えば、本会議で開陳された5432理論が波紋をよんでいる。温厚な方も怒ったという噂。威厳や権威も大切だ。その後、控室で事務作業。その後、新快速で神戸。交通センタービルの燦。民主党兵庫県連の常任幹事の衆参県議市議03・04年当選新人議員の会「一期の会」。

国県市・行政・議会のあり方や将来について、本音レベルの話。若手議員と呼ばれるような20代や30代前半の年少者が、議員として政策執行に関与することの制約、大選挙区制や基礎自治体(有権者との近さ)と関係する妬み、一定の自治レベルがない中で、正義感や正論の発揮、不合理を糾す行為は、汚れにまみれることになるだけ。何も成果がないばかりか、将来の結果としてマイナスにすらなるという…。私も政治に関係して10年。こういった見えないルールは承知しているつもりだが、若手でも県議クラスになるとそういう感覚がすぐわかるというのか。そういう状況にあるだろうとの指摘には…。いずれにしろ示唆に富んだ話の連続。

山笠、第一旭。新快速で帰るも、乗り過ごして網干。上り列車なくタクシーで帰宅。

事前配付のあった行革資料を拝見。目標年次を明確に定める施策が少ない。研究レベルの継続も多い。実行する主体者が一般職(局長まで)では難しい政治課題については実施されないこともあろう。市長、助役クラスの決断こそが成功要件。しかし、行革の最重要課題でありながら欠落著しい分野は委員会質問では軽くなるためいずれまとめて取り上げる。民間助役が踏み込む補助金改革などもセットで実施する必要があるだろう。

中央卸売市場見学案内のページ
http://www.city.himeji.hyogo.jp/itiba/kengaku/index.html

  市議会総務経済委員会(資料事前配布)!!
09/16 (木)

puri2.gif 香寺町の合併問題住民投票の告示日(26日投開票)。新聞数紙に「市議狙い寸借詐欺―兵庫県内 夫婦生活苦訴え―」との見出し記事。「リストラ、愛知の会社、新幹線代〜」。この話は姫路市議の某議員から聞いた話と全く同じ…。詐欺だ。京阪神一円に被害が出ているというが、姫路市議会でも被害者が出たということ。

お年寄り等に対する“おれおれ詐欺”は有名だが、議員に対して金の無心や困窮の相談を持ちかける例は多く、有権者に弱いという特性を狙った可能性が高いという。困った有権者もいたものだ。

播但線、市バスで市役所。某議員から様々なアドバイス。その後、市議会総務経済委員会。まず企画局。会派の同僚議員から依頼された賢明短大問題の確認。新聞報道後、短大側から説明を受け、今後も動きがあれば市に対して報告をお願いしたという。別法人云々の話は現在のところ公式にはないようだ。執行関係者や議会関係者の動きも噂話で聞いているが、昨日の福祉の話と同じにならないように願いたい。「李下に冠を正さず」(古楽府 君子行)

その後、総務局。補正予算の財源問題について。市民クラブのO会長が本会議で質問された台風災害による例外的な揖保川河川敷復旧問題を「予算なし」という答弁を聞いてしまったら、聞かざるを得ない。普通交付税の予算超交付分は、市債発行減や繰上げ償還に充てるのが市長公約に合致した施策だと思う(他の中核市でも見られる)。予算に対する議会の関与や決算との乖離を少なくし、予算そのものに対する信用度を上げる施策としても有効とは以前書いた。

『景気の腰折れを回避するため、秋の臨時国会で公共事業中心の補正予算をくめ!!』なんて言って、実は何の効果もなく、借金だけを増やしたどこぞの政治家と一緒にしてもらっては困る。そういう失敗例は国レベルで見てきた。

行革については、一向に進まない外郭団体統合問題について質問並びに意見表明。職員にとっては外郭団体の統合は難題だろう。これはOB等との関係がない特別職が主体的に取り組む業務かもしれない。また外郭団体への就職斡旋など(世間では「天下り」という)の明確化、現役派遣の実態把握を要望。有能な人間には定年後であっても活躍していただくのが人材の有効活用として得策。ただし、情報だけは全て公開しておくのが先進自治体の方向性。

その後、産業局。市場視察の御礼・姫路の農作物の台風被害状況の確認の後、祭り屋台イベントを来年度以降行うにしても、その費用負担については全額税金というのではなく、今回(半額)のような一定比率補助等の適用姿勢堅持を要望。財政的にも参画してもらうことで主体的にイベントに関わって頂く。以前にも少し触れたが、駅前商店街のアンケート結果は、ヒアリングを行った57店のうち36店から回答があり、肯定的意見が16件、否定的意見が13件、要望4件という。「売上につながらなかった」という意見も結構多い。15万人が集まったイベントに対する商店街からの評価がこういったもので、”姫路市の玄関口”だからという理由で他の地域の商店街に比して比類なき支援を行う現状は何か。市長が「姫路の人間は商売が下手」といえば、商店街側は「個々の経営者の集まりで、相乗効果のあるセールをするにしても簡単にはまとまらない…」云々。この繰り返しでいいわけがない。

最後に消防局。FM-genkiが大規模災害時に緊急の割り込み放送をすることは承知しているが、台風による停電にも活用できないかということを要望。これは会派のY・R議員の話も参考にさせて頂いた。局長からすぐさま検討しますとの答弁。こういう素早い動きには二の句がづげない。その他、今日の委員会では勧奨退職と自己都合の定年前退職とを混同している例もあった。それより、今日の委員会資料は事前配布の記念すべき日。小さな一歩でも少しずつでも、次世代の議会のために役立つと信じる。


退勤後、八起。市政懇談会。散会後、市政関係者と懇談。驚愕の話の連続。「10年声を潜める」という。私の知らないような光を当てなければならない闇はまだまだ多いということだろう。私もまだまだ。

  来年度予算要望→姫路駅ビル問題!!
09/17 (金)

kumori.gif 車で市役所。まず地域経済再生プラン特別委。第7回姫路市地域経済再生プラン検討懇話会および「ザ祭り屋台in姫路」イベント評価および経済波及効果等調査報告など。総務経済委員会と似た審議対象。

総花的産業振興策より、傾斜生産方式(懐しい〜)がとるべき道だとも思うが、議員はそれぞれ支援層・地域が違うだけに意見も違う…。答弁する側も大変だろう。

その後、鉄道高架対策特別委。山陽本線姫路駅の高架(06年3月末)に伴う工事が進み、05年春には、新駅1Fのコンコースがオープンするという。播但線・姫新線が高架するのが08年中というからまだまだ完成は先のことだが、今後「新駅ビル」に関する議論が高まることが予想される。

姫路駅の乗降客数(県内順位)
http://www.westjr-kobe.com/branch/index.html
この数字や他の集客要素を考慮した上で、集客力ある民間企業が出店競争するぐらいの施設でなければ。オープン数年後、家賃低減や役所や外郭団体等の機能移転で赤字補填をせざるを得ない建物だけは作ってはならない。大阪のような都市だけでなく、当市もそれに似た例を現に経験しようとしているのだから…。

JR西日本グループ駅ビル
http://www.westjr.co.jp/group/sb/index_03.html

JR東日本グループ駅ビル
http://www.ekipara.com/html/buildinglist/index.html
JR関係だけでも、類似都市のリンクを辿っていけば、参考になるかもしれない。

JR九州が手掛け9月17日オープンしたばかりのJR鹿児島中央駅ビル(※1,370台の専用駐車場あり−これでは少し参考にならない)
http://www.amu-kagoshima.com/access.html

森ビルが手掛けたJR岐阜駅ビル(アクティブG)
http://www.mori.co.jp/companyInfo/business/index.html#6

インターン生Sさんには傍聴など自由に活動してもらう。観光振興、中心市街活性化、中央卸売市場の課題に取り組み中だが、そろそろ最終集約の時期が近づいている。

その後、「目標・年次を設定し、課題を解決する」ことについて、ある文書が届いた。当市の抱える問題は他都市の事例に解決策が見出せるものが大半。ただし、その事例を知るか知らないかは別問題。部下が自ずから情報提供してくれるならいいが…。

議員ならば行政視察の機会が多いし、私も当選して1年半で学んだことは多い。知識を集積する準備期間が短かったり、いま自ら学ぶ時間がなければ、それを知るものから情報提供を受ける他ないか。そういった知識を持つもの、つまりブレインを周辺に置くこと。成功している首長を見ていると自分自身に経験や知恵があるか、ブレインを持つか、どちらかでは(大半が前者)。残念だが既存の体制の中ではしがらみまみれだし、私の知る限り若手を抜擢ということも成功例の中にはない。また、ブレインと後援会幹部は別ということも敢えて記しておこう。

その後、市役所北のローソンでカレーまんを買い求め、姫路バイパス、播但連絡道。神崎南IC経由リラクシア。市民クラブ予算要望研修会。リーダーシップから各局に対する重点要望まで侃々諤々の議論。夕食後も、新駅ビル建設問題を含め、談論風発。森ビルや外資系コンサル等との長期包括契約ぐらいの覚悟が必要か。一度姫路駅ビルの資本関係も調査したい。

  大河内→姫路→新宿→渋谷↓
09/18 (土)

box.gif 大河内町から一旦帰宅。播但線、新幹線で上京。義父3周忌。中央線で新宿の麺屋武蔵。食事時でないにもかかわらず大行列。評価も全国屈指の店舗だが、東京風は不得手。

その後、急な上京だったが、早大同級生、先輩と渋谷の舞乃花。ここも昔懐かしい店。渋谷ハチ公前は外国人比率がざっと3割、センター街にはピカチュー着ぐるみ姿の女子高校生…。このファッションが流行しているという。“この国のかたち”の変貌風景は終息する気配がない。いずれ地方にも波及する。

昔使った志乃やGulpが渋谷から消えた。盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)「平家物語」とはいえ、寂しいもの。昔話に花が咲く。衆議院議員会館で赤ちゃんを連れて出勤し、働くママさん秘書がいるという話も(保育所は霞ヶ関にはできたようだが、議員会館にはない)。実は私の友人だけに驚いたが、元気そうで何より。頑張ってもらいたい。

  合併「行政改革推進の原則」は議会や特別職だけに適用…
09/21 (火)

puri.gif 播但線、市バスで市役所。合併問題調査特別委員会。冒頭から、合併に伴う議員定数の問題を行政側に質問する話が出た。合併特例区の検討についての話までも出た。流石にしんどい。特段の質問項目もなかったが、発言する気にならなかった。先日某局長が、“意欲”について広辞苑で調べたという意味を委員会で答弁されていたことを思い出す。自分の力をどこに向けるべきか。やはり、質を変えるしか問題解決にはならない。つまり新たな候補者擁立しかないだろう。

香寺・安富両町との合併事務調整が大詰めを迎えている。
両町との合併については調整結果が毎回のように報告され、審議対象となってきたが、一部議会の議論の影響で修正された事項もあった(安富町の有料老人ホームの問題など)。私としては、将来に責任ある“財政”という観点と、合併に臨む姫路市の行政制度・事務事業の調整方針の中に明記されている「行政改革推進の原則」の観点で発言を行ってきたつもりである。合併が行革を行う千載一遇の好機という認識からである(もう一つの焦点である“人事”については財政、行革と並ぶ最重要分野の一つだが、次回以降、明らかになるという。年間10億円程上積みされている国基準外手当の比率上揃え案が出てくるようなら、単にお手盛りや失望というレベルではなく、「変えよう」は終わりではないか。知らなかったも駄目だろう。
(関係自治体の基本資産、特別会計を含む借金の状況等は近いうちにHPリニューアルにあわせて公開予定)

これまでを上記の観点で振り返ってみると、議員の在任特例を認めなかったことや費用弁償方式の地域審議会の設置、首長・助役など合併で失職する特別職の特例なき処遇による削減効果は、ほぼ当初の想定通り。一定の“行革”効果が見込める。市民の皆さんの中には、当然だと言われるかもしれないし、これを市議会の努力というのはおこがましいが、市民クラブや創夢会をはじめとする市議会議員(特に定数問題小委員)の粘り強い交渉・頑張りによってなんとか定数特例になったことも事実として認識してほしい。

敢えて事前に書けば、最後の“人事”(給与・手当・共済・互助など)部会の調整はこれまでの事務調整の方向性から大体見えてしまう。横滑りによる人余りモラルハザードや遠隔地勤務命令によるモチベーションの低下は他都市でも聞く想定される範囲の話。それよりも各種手当や福利厚生が明らかにされるとき、現体制で行革を進めることができるか判断されるだろう。市民や実は多くの職員も知らない…。

“行革原則“は相手町の水準に合わせて下げた例は少しあるにせよ、現行の過度のサービス等に切り込むような行革的調整はなかったと記憶している。

その後、控室に来訪の他会派議員、職員らと相次いで懇談。職員の方からは委員会で発言しなかった理由も聞かれた。合併に対する職員の皆さんの声も大きな流れの中で明確に主張されることはなかった。連休中に香寺町で福崎町と協議会を作るかどうかの住民投票に向け、賛否両陣営から配られているビラを町民のFさんから見せて頂いた。これが一つの動きとなる可能性はあるが、それ以外はもう既定路線となるだけだろう。私の役割は情報公開と最後の調整で物申すことだけか。

資料精査等の後、帰宅。

  決算委員会の審査スタート!
09/22 (水)

puri.gif 播但線、市営バスで市役所。一般会計決算委員会。まず総務局。財源問題等は他の議員から聞かれることも多くなってきた。一定の効果はあった。

その後はある議員の独壇場の様相。厳しいが的を得た質問ばかり。地方公務員上の懲戒処分(免職・停職・減給・戒告)件数の答弁には唖然。これが情報公開の実情なのか。明確な質問であったため記録として公開されるだろうが、委員会の存在自体とも関係する問題でもある。所管委員会というより議運マターかもしれない。

その他、土地開発公社の用地取得問題・包括外部監査問題、競馬場問題、庁舎使用料、出先機関勤務者駐車場問題、職員研修問題、管理職手当、調整手当問題など。その議員は答弁に納得せず、後日改めて開催することとなった。昼食は市役所北のラーメンたくみ。

その後、水道事業会計へ。書類の金額修正等について例を挙げて指摘したという話を某議員から伺う。実は法で認められた納入書の手修正だったというが、委員会では…。事実としてはルールに基づくものだったそうです(誤報記載の責任は私にあります。お詫びして訂正させて頂きます。某議員はまだ納得されていないようで改善を申し入れたと言っておられますことも申し添えます)

散会後、委員会内容について職員某氏と懇談。退勤後、明洋軒。議会関係者らと懇談。その後、表現者らと懇談。

  瀬古利彦さんの講演
09/23 (木)

puri2.gif 故堀川和洋前市長の姫路市葬の日。引退した政治家は病魔に襲われやすいという話は永田町でも聞いた話。予期せぬ落胆を伴うものは尚更のことだという。「病は気から」という古人の言葉もある。

自宅から自転車で母校T小学校。来賓として運動会を見学。子供たちも元気そう。スーツ姿で綱引きに参加。勝利。その後、保護者席への挨拶回りなど。皆さん、服にミドリ色のリボンを着用しておられる。聞けば、不審者対策で児童を通じて事前に人数を申請しておき、その数だけリボンを発行するという。へぇ〜。

同級生の子供も、M中バレー部の先輩の子供も1年生に。他もまわると「お茶飲むか?」「コーヒー飲み」「太ったな〜」「貫禄でたね」「子供は?」…の嵐(苦笑)。ありがたい。M中時代の恩師F先生の奥様にも遭遇。教育界も実に狭い。

その後、頂いたお弁当を食べつつタクシーで大寿台の善教寺。マラソンの瀬古利彦さんの講演会「努力にまさる天才なし」を拝聴。午前中は姫路獨協大学でジョギング指導し、早大繋がりで善教寺(M副住職が早大出身)に来たという。

SB商品の宣伝からドーピングの裏話、恩師中村清監督のスパルタ話、「継続は力なり。されど惰性は退歩」という話もあった。短距離は素質が9割・努力1割だが、マラソンは今でも素質と努力が50%ずつという。日本人でも挽回可能だから女子は金メダルをとれるそうだ。増田明美さんの毎日腹筋5千回や高橋尚子さんの1日置きに40キロ走の話も。

その後、関係者で瀬古さんを囲む会。市長や商工会議所関係者も参加されていた。私は参議院出身のK姫路独協大学長やT高砂市長らの席で懇談。議会の話ではいろいろ。M先輩の配慮で一言挨拶もさせて頂いた。その後は内輪スタッフの懇親会。瀬古さんからは2発頭に突っ込みを入れられるなど、大いに懇談。まじめ一本といったイメージだったが、かなり砕けている。商工会議所青年部の皆さんとも懇談。市政関係の情報も入手されていて驚いた。マスコミ関係者を通じて情報を聞くという。次期選挙の話もまことしやかに…。その後、医療界関係者らと懇談。

そういえば、賢明短大の閉校が決まったが、少子化に伴って他の大学経営も厳しさを増しているという。誘致のときだけ熱心で後は知らないではなく、支援をしていかなければ若者は流出するだけになってしまう。既存校も大切にしなければ。

  市バス問題の解決の行方
09/24 (金)

puri2.gif 播但線、市バスで市役所。公営企業会計決算特別委員会。一般には「12億を超える累積赤字」と説明されるが、実際は既に80億円以上を一般会計から繰り出しているため、本来なら100億円もの赤字になっているという話(事実)」から、「市バスは市南部の足であって北部には路線がなく“市民の足”と言うだけの根拠がない(受益者が市南部に限られるのに年額9億円もの繰り出しはおかしい)」、「退職金支払いが繰り延べ償却されており、赤字隠し」、「職員のマナーや管理者を含めたモチベーションについての厳しい指摘(今なおマナーに関する市民の声があがっているということは、事業撤退を前提にしているのか?という話)」も出た。

赤字解消策としての神姫バスとの競合路線撤退の説明では、青山・天神前・二本松・辻井経由書写の4路線計100本超との説明も。また「地方公営企業法で規定される管理者(社長/特別職)の4年任期を遵守させ、管理者が経営者として本格的に業務に当たるべき」との意見には、管理者の答弁に納得せず、担当の民間出身のY助役も急遽委員会答弁に立った。助役によると「目標は5年で赤字額半減」という。その他、議員等や管理者OBへのパス貸与の問題も。過日、水面下で某課長補佐を通じて優待パスにも費用を請求する策を打診したが、本格経営再建に対する“姿勢”としては、廃止または利用分の請求策か。しかしこの期に及べば廃止だろう。

しかし、他都市の事例でも「競合路線の撤退」は、「不採算路線の譲渡」とセットが基本。それに営業係数を見ても、真っ先に手をつけるべき路線ではないと思うが…。しかし、人件費には手をつけられないことは助役も十分認識し答弁(「ボーナス削減は生活給の側面強く難しい」趣旨)しておられた。実はこの点で自主再建は不可能なのである。

「競合路線からの撤退」とはスピード・公費投入額・自己責任という観点で、二歩先を見据えた策ということだろう。この施策は縮小均衡(赤字率の改善)ではなく“赤字額”の削減に重点が置かれている。つまり自主再建を進める経営者の選択肢ではないということだろう。結果としての譲渡路線も限定されることになり、付随する公費(補助金)も少なくなる。結果として一番早い、恒久的な赤字解消策ということだろう。先を読んだ発想にただ驚く。この想像が間違っていないことを切望する。

最近見つけた市バス時刻表のページ。バナー広告等もある。企業努力だと思っていたが、下記HPは別の民間企業のページで市バスはデータを提供しただけという。広告もその民間企業が集めたという。
http://www.busq.jp/

その後、インターン生Sさんに交通事業を任せ一般会計決算特別委員会。一般会計特別委員会の審査は改善事項のオンパレードといった様相。昔からの慣習や一般の常識では考えられない事柄がまだ残っている。事情をよく知る議員から議論が始められたことを訝しがる声もあるが、それは関係がない。事実があれば指摘し、改善に取り組むべきは当然。事情通の話によると、昔は週末に政治が動くこともあったそうだ。土日に幹部が突然家に訪ねてくるという。そういうことは今の時代には行われるはずもなかろう。

散会後、Sさん、市政関係者、議会関係者と小溝筋のうおっとり。大学時代の後輩も合流。その後、Remuage。姫路初の業態という。その後、企業経営者のTさん、会計事務所を経営する税理士Mさんと次世代への経営引き継ぎについて懇談。世襲という言葉の響きはよくないが、株主の意志の他に議論の余地はない。そこが政界と違うところ。こういった話を息子さんとはなかなかする機会がないという。私の場合は父と2人で飲みに行くこともあるが、一般的には父親はそう望むものの、なかなか誘いづらいようだ。私が“かすがい“になってもいい。

  体調不良
09/25 (土)

hare.gif 体調最悪。播但線で姫路。新快速で神戸。途中下車を何度も我慢。タクシーで県庁北の神戸市教育会館。

N労兵庫総支部第3回定期大会。K姫路分会長、Iメイト姫路分会長らにご挨拶。その後、先の参院選で当選したN参議院議員に当選祝辞。大会は姫路分会のIさんが議長として運営。情報通信産業自体の競争は厳しく、50歳で一度退職しなければならず、残っても子会社への転籍など市場原理の中で生き残るための努力を労使双方が知恵を出しながら行っているという。

生き残りをかけて皆努力している。その他、来賓の辻・水岡両参議院議員、Y神戸市長、H連合兵庫会長らの挨拶など。退席後、鯉川筋のFORMOSAでカレーパンを買い求め立ち食い。その後、四天王。その後、新快速で姫路。ロビンフットで暫し休憩。その後、ハマモト。クロックムッシュ。美味。ジュンク堂書店。

税務関係の調査。その後、播但線で砥堀。散髪。地域の方と懇談。期待が高く少々困惑。その後、北条のスシロー。全皿105円とコストパフォーマンスの極めて高い店。渋谷の築地本店を思い出す(こちらも一皿全品105円で大行列)。帰宅後、資料精査。疲労蓄積度高し。

  国の借金729兆円と自治体数の減少
09/26 (日)

puri.gif テレビ朝日のサンデープロジェクトなど。先日公表された「国の借金729兆円」について谷垣財務相が出演し田原総一朗氏と議論していた。財務相は2010年にプライマリーバランスを均衡にしたいという(2004年度の国の歳入[収入]・歳出[支出]のうち国債発行[借金]に関する部分を除き計算すると、支出が19兆円多い。これを均衡にするという。詳しくは下記リンク参照)。この支出が超過している現状を改革するために、@歳出[支出]抑制とA増税策を実施しなければならない。@は無駄な公共事業や地方補助金や交付税カット、社会保障費の抑制(公助と自助の区分明確化、高齢者=弱者意識の改革)、Aは定率減税の廃止、消費税の増税がメイン。その他、出生率の改善も喫緊の課題という。

大筋において異論はない。ただ、定率減税は小渕内閣時に恒久的減税として整備されたもので、所得補足率の高いサラリーマン世帯の負担軽減目的もあったはず。この制度が税額控除(最大29万円=所得税25・地方税4)という性質上、中間層に最も響く。基礎年金の国庫負担拡大(1/3→1/2)部分にあてるというが、抜本改革なき不公平な年金制度を前提に税をいくら投入しても無駄ではないか。また、社会保障費の抑制など与党は全くといっていいほど実践していない。

「政治家は国民の代表なんかじゃありません。政治家は選挙に行く人たちの代表なんです」「若者が選挙に行かないことで舐められている」(ジェネレボ巻頭言=下記参照)過激だがまさにその通りである。谷垣氏自身は私も評価しているが、現与党には次代に責任ある若手政策通は稀。こんな借金のツケを次世代に回して平然とするところになぜ国民は政権を与え続けるのか。予想される金利上昇だけでも国債の利払いで大変だというのに。以前にも触れたが、日本を代表するような自動車会社が本社を海外に移転させたらどうなるか。それが現実にないと誰が言い切れるのか。人材の流出は野球のメジャーリーグだけではない。租税回避なんて珍しい話でもなくなった。日本の格下げ・金利の急上昇でクラッシュする可能性はないと誰が言い切れるのか。現世利益ばかりを追い求める人たちにこれ以上政治を任せておくわけにはいかない。

地方も将来の地方交付税などをあてにせず、バラまきをやめ、無駄な歳出削減に取り組んでおくことだ。「身の丈にあった行政」いい言葉だと思う。明月館。

プライマリーバランス(読売新聞より)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/47/naruhodo162.htm
定率減税の廃止(読売新聞より)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20040902mh04.htm
関西若手市議ネットワーク「ジェネレボ」(ジェネレーション・レボリューション=世代革命の略)
http://www.xdl.jp/gr/

香寺町の住民投票の結果は福崎との法定協の設置ということになった。政治的には、住民アンケートや議会(代議制)の多数決よりも相当重いもの。実は町出身の市職員の方の話や知人から、議論の進め方、つまり手法についていろいろ話を聞いていた。また、今回の結果は特に各戸に配布されたビラの内容がこの逆転を生んだのではないか。如実に文面に出ている。いずれにしろ、この段階で、「福崎町との合併論議スタート」を町民が選択したわけであるから、「姫路市との合併交渉に待った」というのが、町民の意思と見るべきだろう。いずれにしろ、「香寺町や太子町・御津町の入らない合併は駄目です」とは姫路地域の合併の専門家が以前私にしてくれた話。これが現実味を帯びてきている。

残念だが、行革の成果は特別職の削減にとどまることは先日説明した。逆に一般職の職員は期末手当(傾斜配分率など、特別職含む)をはじめとするほぼ全ての手当や福利厚生・互助を含めて相当なベースアップ案(姫路市が高いことによる)が出てくる予定(=給料表だけを見ても全くわからない)。

上でも書いたが、合併のアメにしても、国の財政上、合併特例債や交付税措置のどこに財源の担保があるのか(合併市町村補助金を3年から10年の繰り延べ支給にするという方針も聞いている)。合併問題特別委員会で合併を契機とするバラマキ中止やコスト面での行革要求、民間金融機関の合併なら賞与8割カット(UFJ)や新人採用抑制より勧奨退職とまで言及した(下記要点筆記では省略)。


合併問題調査特別委員会記録[冒頭からP3中間までが私]
http://www.city.himeji.hyogo.jp/gikai/iinkai_kiroku/tokubetu/tokubetu_2004/gappei_040618.pdf

現実に委員の中では私だけが行革志向(と言っても過言ではない)の発言をしている。委員長もほぼ同様なので私の意見を前回の委員長報告に書いてくれたと思う。が、効果は…。それでも私は小規模自治体を残し、ナショナルミニマムとか国土の均衡ある発展とか言うお題目を並べ、一票の格差を無視し続けつつ、景気回復と称して借金を積み重ねて無駄な公共事業を実施し、現世利益を得ようとする集団が、今と同様に国費を投入し続けるムダを看過できないことに鑑み、国ベースで合併を進めざるを得ないという思い。ただ姫路の財政的な市民利益だけを見れば、合併しない方がいいことも十分認識している。

職員の中にも同じ思いの人が相当多いが、皆声に出して言えない。選挙で選ばれたTOPの方針だから当然である。しかし、政令市になれるなんて職員自体が思っていないことなど何人の口から聞いたか。私にどれだけの人間が合併に反対してほしいと言ってきたか(もちろん反対する職員が多いことの裏に実はプライド問題がもあることも十二分に承知している)。ある課などでは課長を除くほぼ全員がそう言ったので、そこから退散した程だ。

市民の意見はどうなのか(議員自らが代議制を否定しているという笑い話より、合併は法律の内容でも直接参加の考えを重視している案件)。私のまわりの若い世代は、説明すればするほど反対が増加する。そういえば、市民アンケートハガキなどは、同時期にした議会広報に関するアンケートの回収率の10分の1以下。1%にも満たないという。市民の関心が低いことも事実だが、他に問題はなかったのか。

他の議員のところにも相談していた人を知っている。既定路線に異を唱えるリスクはベテラン議員も十分認識している。「職員組合がいうべきだ」とその議員も返答していた。まだ議員の在任特例を認めてほしいというところもあるという。事実かどうかは知らないが、いつまでこんな話をしているつもりなのか。方針を転換するとしたら、これが最後のチャンスだろうが難しいだろう。

  一般会計決算審査の行方は?
09/27 (月)

puri.gif 特別会計の資料精査。過去の情報や他都市の状況、法令や中央省庁の通達等を虱潰し(しらみつぶし)にあたっていると一向に進捗せず。1会計を確認するだけで時間がどんどん進む。国会では一般・特別等の決算は一括審議のため、実は特別会計の質問はほとんどない。いずれにしろ、性格が災いしていつの間にか徹夜。昨日から体調不良続き、疲労度がピークに達したときに出る現象が発露。久方振りだが、体は正直。

そのまま播但線で姫路。民主党定例の朝の街頭演説。特別会計等の決算審査、議員報酬の改定なき現状・背景等についても言及。ビラ配りボランティアのOさんやYさん、はてはM代議士までも興味を示された。これは正式に議会の場で話しているが…。いずれ明らかにする。終了後、神姫バスターミナル脇のCafé Saint Maria。Yさん、Oさんと懇談会。観光振興についての具体策を書いた要望書を頂く。熱意を無駄にするわけにはいかない。頑張りたい。

その後、市営バスで市役所。J党の人事や組閣情報多数。永田町の大臣適齢期の秘書某氏に聞いてもTVを見ているだけという。情報はないようだ。山崎派の武部勤幹事長には流石にサプライズ人事…。ノーマークだった。

そう言えば、姫路市教育委員会総務課のHPがリニューアルされている。教委で議決された教科書採択等の議案の内容や採決結果までわかるようになった。

その後、N議長と合併問題で懇談。当初の想定通りとはいかないようだ。その後、某係長と合併問題について懇談。

一般会計決算審査特別委員会。昼休憩時、HPの訂正要請。22日の請求書問題は請求書でなく納付書で手修正が認められているという。指摘した議員は納得していないようだが、法的に認められているようだ。私としては指摘した議員から直接聞いて記載したが、お詫びして訂正したい。しかし、正式な委員会で反論ないし訂正するのが筋では、という杓子定規の主張はこの際慎みたい。

委員会再開。健康福祉局の審査。専門の議員から一括40問程度の質問も。その後、某課長と懇談。最近のルールなき市政運営について自説をまじえ懇談。今は議会の話で持ち切りのようだが、雰囲気的にもよくなる気配はないようだ。しかし、一般会計決算審査特別委員会は後日の審査に持ち越す局が続出。行方はわからない。

その後、自分の担当する特別会計決算審査特別委員会の事前資料作成。全会計の把握を目標に掲げたが、甘くはなかった。帰宅後、夕食。仮眠の後、昨日に引き続き、朝まで。

  特別会計決算審査特別委員会スタート!!
09/28 (火)

puri.gif そのまま播但線で姫路。市バスで市役所。今日から3日間の日程で特別会計決算審査特別委員会。市の会計は一般会計・15特別会計(中央卸売市場や食肉センター等の収益事業会計、国民健康保険事業、老人健康保険事業会計等の事業会計など15)・公営企業会計(水道・市バスなど企業経営に伴う収入によって賄われる独立採算・受益者負担の会計3)がある。

昨年は一般会計を担当したが、今年は、会派内調整の末、特別会計担当となった(市民クラブのT議員が委員長に就任)。

まず、産業局が所管する@中央卸売市場事業、A農業集落排水事業、B食肉センター事業、C農業共済事業の各特別会計の審査。@の市場についてはインターン生のSさんに調査を依頼。「借地料」「卸売市場法改正に伴う財務基準の策定」は彼女の調査によるもの。農水省本省に法改正や財務基準の問い合わせたり、税務署や不動産屋に通い民間地価の調査、実際に朝セリの様子も朝5時から見学するなど、地に足のついた質問をつくってくれた。財務基準等を明確にし、業者の体力強化を目指す基準を定める等の条例改正については「年明けの議会を予定している」という新事実が答弁された。よく調べてくれたと思う。

卸売市場法改正の概要
http://www.maff.go.jp/sogo_shokuryo/oroshi_houritu.htm

昼食は地下食堂の弁当。午後は総務局の所管する財政健全化調整特別会計、土地取得特別会計の審査。財政健全化調整特別会計は利子収入の全額を前処理場事業会計に繰出し、累積赤字の解消にあてている(前処理場とは皮革排水を公共下水に流す際に、前もって獣毛や薬品、化学物質等を取り除くための処理場のこと)。繰越金と合わせて17年度で累積赤字を解消する見込みという。

当会計のほか、基金関係の過去の議事録を精査すると、「基金の利子収入が当初予算額を大幅に下回っている。予想金利を現実に即したものに改められんことを」との質問や要望が毎年のように…。

金利を高めに想定することで、歳出予算(支出)の枠を確保し、遅滞なき行政運営ができるようにしているという答弁が多く見られる(行政では予算を超える支出はできないため、当初予算を超える支出が必要な場合、補正予算を組み市議会の承認が必要となる。地方議会は年4回のため、臨機応変に対応の対応が難しいという)。

また想定金利は公定歩合や短期プライムレート等の基準によって定められたものではなく、想定される最大金利という説明であった。この想定最大金利という説明は十分理解できる。ただ、同じ特別会計で教育委員会が所管する「平成15年度 奨学学術振興事業特別会計(寄附等による奨学事業制度)」を見ると、利子収入は予算で2265万円であるのに対し、決算では1200万円。実際とは1000万円もの差が出ている。総額でも歳入予算2710万円に対して、決算は1670万円。当初予算計画では69人の奨学生採用を想定したものの、実際は財政的に33人しか採用できなかったという。歳入(収入)がなかっただけに仕方のないところだが、事業計画そのものの根拠が乏しかったということになる。議会の立場で言えば予算議決の形骸化につながる。当基金などは一般会計で繰り替え運用してもらい(短期プライムレート相当金利)、何とか1.32%の利子収入を確保したという。また、愛の基金運用益など一部に実態に即した金利(0.5%程度?)で予算を編成したものもあったという。

このあたりは、他都市の事例を調査しつつ予算議決の形骸化や運用過多にならないよう制度的に措置すべきではということを要望しておいた。

次に健康福祉局の所管する「母子・寡婦福祉資金貸付特別会計」「老人保健医療事業特別会計」「介護保険事業特別会計」。公開資料に掲載済みの事項を質問するなど知識不足も露呈(反省)。福祉分野、特に老人保健や母子問題、介護分野などは年齢や実体験の関係もあり不得手の分野。意見を言っても説得力がない。真に知らない事項の質問に多くを費やした。そう言えば、介護サービス事業者の不当利得が391万円返還されたという。こういった不労所得には、厳しく対処する方針を保つことが必要。政治力や圧力団体の出る幕を制度として少なくしておくことも大切。

その後、教育委員会所管の奨学学術振興事業特別会計の審査。「私財をなげうって後進の育成に資する」。成功を収め、財を成した方の恩返し。ありがたいこと。なお、特別会計の審査内容の詳細については、資料を交え、独自のHPを作成する予定。私が今後、特別会計決算委に属することはないと思う。

その後、観月会。先日ある政策通の某氏から財政や交付税の勉強が足りないという厳しいご指摘を頂いた。精進したい。また、今後の市政についても意見を伺った。参考になる。インターン生Sさん、若竹会のMくんも合流。播磨の地酒を飲み比べ。

その後、父、妹M、Rも合流。懇談。

  国保保険料の不能欠損が9億745万円!?
09/29 (水)

box.gif 今日はK県議の県議会代表質問の日。党総支部から応援団も出たという。

車で姫路市役所。昨日に引き続き市議会特別会計決算特別委員会。まず市民局所管の国民健康保険事業特別会計。

国保については、厚生委員会に所属したこともないため、あまり詳しくない。疑問点等について20問程度と少し多めに質問。昨日の帰宅後少し調べただけだが、保険料の収入率は89.8%で、その不能欠損(徴収不能として損金処理すること)額が平成15年度決算だけで9億745万円(収めなければならない金額のうち、納められなかった金額。減免や軽減は除かれている)。

姫路市では保険料を下げる目的での一般会計からの基準外繰り入れをしていない。これで黒字決算となっている。つまり、不能欠損分の負担は真面目に保険料を収めている国保加入者の方が負担しているということだ。受益者負担の原則や社会公正の確保という観点から言えば極めて問題だ。収納率の向上こそ何より大切な論点(詳細別途)。昼食は地下食堂の弁当。

その後、建設局が所管する駐車場事業特別会計の審査。これも赤字決算だが、姫路駅の高架や新駅ビル問題を含めて、自動車と中心市街地の関係を考えなければならない。値上げや値下げ議論だけで解決できる問題ではない。

その後、下水道局の所管する下水道事業特別会計、前処理場事業特別会計、水洗便所普及奨励事業特別会計の審査。前処理に要するコスト・市民負担の要望、県による財政支援基準の透明化について。最後に下水道事業会計と前処理場事業会計の会計統合については受益者負担の観点から反対との意見表明をしておいた。

インターン生のSさんには午後から一般会計の審査を傍聴させた。いろいろ経験してもらいたい。台風接近のため、早めに帰宅。

  特別会計決算認定(委員会)→松下政経塾のIさんと懇談
09/30 (木)

kumori.gif 播但線で姫路。駅南バスターミナルで市バスに乗り込み待っていると障害者の方が「市役所に行きますか?」と尋ねた。2回尋ねても、反応がないので、その方は市役所に行くバスでないと思い、降りてしまった。市役所南車庫行き。私が呼びに行って乗ってもらった。他の乗客も唖然としていた。

先日の公営企業会計決算特別委員会でも市営バスに乗る機会が多いというベテラン議員から同種の指摘を受けていた。議事録を見ても毎年同じような指摘。外部講師を招いての接遇やマナー改善に取り組んでいると答弁されていた。その議員によると昔から苦情も多いそうだ。手袋着用率を見てもルールの形骸化はわかる。

もちろん全員に問題があるわけではないことは私もよく乗車するのでわかっている。気持ちのいい挨拶をする人もいる。ここで判断しなければならないのは、個別の問題ではなく、年間9億もの税金投入でなんとか維持している企業を立て直そうと全員が一丸となっていないということだろう。サービス云々以前の問題ではないか。到着後、議会事務局を通じて優待券を返却。いかなる対処策でも変わることはできないのだと思う。

特別会計決算特別委員会の質問は予定通り昨日で終了したため、今日は現地視察と意見とりまとめの予定。委員全員で下水道局の高木前処理場と産業局所管の中央卸売市場を視察。前処理場の見学は初めてだが勉強になった。市場はやはり早朝に見学しないと…。市役所に到着後、採決。全て認定。散会後、職員食堂で市民クラブのT幹事長と昼食。カレーうどんなど。

午後は一般会計決算特別委員会の積み残し分の質疑応答を傍聴。違和感のある質問もある。散会後、市バスで姫路駅前。かくれんぼ。県立H高校の先生方と懇談。ひろめ市場や賢明短大、教職員の人事権・異動問題など。教委の方からは、市教委と県教委、各小中学校の関係について教えて頂いた。県云々が責任回避の方便になっている。まあ想像の通り。その他、姫路地域の特性等についても伺った。

その後、現在歴史街道推進協議会事務局長で松下政経塾3期生のTさん、その友人の皆様と懇談。Iさんは松沢神奈川県知事の同期という。観光から市議会の問題まで。談論風発。Iさんの友人の商工会議所関係者もおられたが、やはり市政の情報をつかんでいる。市政の動きに影響を与えるような関係者の相関図でもほしいところだ。



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