Web版ひであき日記

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  九州大学水素ステーションへ!
2011年07月14日 (木)

puri2.gif 鹿児島中央駅から博多駅。九州大学伊都新キャンパス。魏志倭人伝に伝わる「伊都国」のあった場所らしい。JHFCプロジェクト、水素ステーション、福岡水素戦略について調査。

JHFCプロジェクトとは、「水素・燃料電池実証プロジェクト(Japan Hydrogen & Fuel Cell Demonstration Project)」の略で、経済産業省が実施する燃料電池システム等実証試験研究補助事業に含まれる「燃料電池自動車等実証研究」と「水素インフラ等実証研究」から構成されるプロジェクトです。水素製造、輸送・貯蔵から利用まで一貫した研究開発、全国唯一の水素人材育成に加え、社会実証、世界最先端の水素情報拠点の構築、水素エネルギー新産業の育成・集積に取り組む「福岡水素戦略(Hy-Lifeプロジェクト)」を推進し、平成14年度から、燃料電池自動車の本格的量産と普及の道筋を整えるため、各種原料からの水素製造方法、現実の使用条件下でのFCV(燃料電池自動車)の性能、環境特性、エネルギー総合効率や安全性などに関する基礎データを収集し、そのデータの共有化を進めるための研究・活動を行っていました(同戦略会議HP)という。


まずENEOSの燃料電池(エネファーム)の説明と質疑応答。ガス等から、改質器を用いて水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電するシステム。最近需要が高まっており、補助金の申請枠が既になくなっているという。



その後、水素ステーションへ。水素自動車への燃料供給所である。ガソリンスタンドと似たようなつくり。2009年9月運転開始。



偶然、福岡県が昨年秋に全国で初めて導入した水素公用車「ホンダFCXクラリティ」が給水素にやってきており試乗させてもらう



電気自動車とは異なり、基本的にガソリン車の車体が活かせる



水素ステーション(固体高分子型水電解水素供給設備)の構成(戦略会議HP)


水素が化石燃料と違う点は分解されても水となり、温暖化にならない点。福岡県では経済産業省、九州大学、新日鉄、大手自動車メーカーなど産官学で連携して福岡水素エネルギー戦略会議をつくり、実用化に向けた研究実験を行ってきた。都市ガスと同様のパイプラインももち、「水素ハイウェイ」と呼ばれているという。

走行距離はガソリン車と同等で、現在の電気自動車をはるかにしのぐという。危惧される点は水素は高圧での管理が必要となることや爆発する可能性もあること、石油や天然ガス等と比べてコスト的にはそんなに安くないという点だろうか。


水素ステーションのタンク基地


その後、福岡市役所。アイランドシティ事業について説明を受けた後、バスでアイランドシティ内の現地見学並びに質疑応答。


説明を受ける県議団



住宅ゾーンと公園。宅地分譲では平均分譲価格が5千万円ほどと高く、購入者の4割が医師という。福岡市は人口が増え続けている。近隣自治体からの転入という社会増である。



アジアからのコンテナが運び込まれている博多港埠頭
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